エレファントマン11/21昼感想

残すところあと2日となりましたね。どんどん厳しい世の中になってきて不安は消えないけどあとちょっと!なんとか頑張って!さて今回もちょこっと感想を残しておきます。ネタバレ含みますのでご注意ください。


ウィルがクビになるシーン。このあたりからメリックの目が真っ赤になってて涙をこぼしてた。あの涙を見ると余計に胸が苦しくなる。トリーヴズ先生が規律を守ると幸せになれると復唱させようとして、メリックが復唱しないと「恥ずかしがらないで」って言うけどメリックは恥ずかしがってるわけではないよね。でも先生は何の疑いもなくそう思ってる。根本的なズレがここからもう生じてるんだなと思わずにはいられないシーン。


ウィルをクビにしたことについて「理事長先生は良いこと、慈悲深いことをしたんだ。君がまさにその証拠だ。違うかい?」というトリーヴズ先生からの問いかけに答えないメリック。「何、違うかい?」と再び聞かれて「慈悲深いことがこんなに残酷なら、じゃあ正義の為には、どんなことをするんです?」と返すんだよね。その質問に先生は言葉を詰まらせるわけだけれども。

その後二幕でメリックが先生に対して天国を信じていないのにどうしてケンダルさんを遠ざけた?と追い詰めるシーン、今度は逆にメリックが「先生は慈悲深い、思いやりがある。僕がその証拠だ。でしょ?」と問うの。でも先生は答えなくて「違う?そうじゃないの?」と悲しそうにメリックが言うの。この一幕と二幕の対比がとても面白いなと思った。一幕で先生が言っていたことを二幕ではメリックが言うの。メリックと向き合うことによってどんどんと自分が分からなくなって狂っていく先生と、普通になることで変わっていくメリックのどちらも絶妙に描かれているなと思った。


メリックが亡くなるシーン、どんぐり頭たちが「私たちはコスモ」って歌ってるけどコスモってメリックとロスの二人しか知らないはずだよね。あの3人が歌いながらメリックを横にさせているのはメリックの夢の中の出来事なのかな。メリック自身が横になろうと決めて眠ったのか、夢に誘われるようにうっかり偶然横になってしまったのか未だに考えさせられる。


小瀧座長がキャストやスタッフのみなさんにプレゼントしたエレファントマンジャージ、客席にいるスタッフさんも着ていていい座組みだな〜と思いました。あと3公演無事に完走できますように!