本多行くんの真告白EDを終えて

※GS4、本多行くんのストーリー及び真告白EDのネタバレを多大に含みます。


 ようやく話題の真告白EDを終えることが出来ました。
 一言で言うと、今までのときメモGSのEDとは一線を画した、彼と過ごした三年間がちゃんとそこにあるEDだな、と思いました。

 本多くんは所謂華奢でかわいい枠?だったので元々ノーマークだったけれど、すごく芯のあるまっすぐな男の子で予想を覆されました。
 なんだろう、彼のテーマは自分のルーツと変化?ルーツについてはゲーム内でもしっかりと描かれているけれど、本当に暖かくて素敵な家族のもとに生まれたんだなーとすごくほっこりしました。
 特にお母さんの育て方は本当に子どもの長所を上手に伸ばす育て方というか。読んだだけの知識だけじゃなく、自分の目で見て肌で感じた知識も大事だよ、と外に連れ出してあげるところは本当に親の愛情を感じました。(ゲームなんだけど)
 あと、妹ちゃん。こういうお兄ちゃんの元にいるとやっぱそうなるんだろうなーって感じで、本多くんよりも先に思春期が来た可愛い妹ちゃんでした。
 お父さんの話はちょっと見受けられなかったけれど、制服がぶかぶかなのはお父さんのを着ているから?みたいなのもあったし、本当にあったかい過程で過ごしてるんだなーと、GSでは割と珍しいような彼の家族とその関係を垣間見ることが出来ました。

 で、もう一つのテーマである「自身の化学変化と熱反応」とでも言いましょうか。
 これはぴかちゃんも言っているように恋愛初心者の彼らしいテーマだな、と思いました。
 主人公に恋することで起きる、自分の心情の変化が何なのか。彼なりに色々と考え、それが「恋」だと気付きます。だけど、本多くんはそれで終わらない。恋することで起こる変化が楽しくて、だから主人公と一緒にいることも楽しくて、もっともっと一緒にいたいな……と思う。ピュアすぎん?
 なんだろう、恋する気持ちにやましさがなく常にピュア。普通ならちょっと下心を感じるような反応があったりもするけれど、それが一切ないんですよ。まあ、ときめき花火大会とか下心しかない会話をするけれど、でもそれすらもなんかピュアに感じるんですよね。あー、不思議。
 でもそれは、やっぱり恋する根底に主人公への興味がある純粋な気持ちだからなのかな、と思います。
 あとは声優さんの素敵な演技が本多くんのやらしさを排除しているのかな?とも思いました。元気っこってわけではないんですけど、常に真っすぐで自分の気持ちに正直な喋り方や声色が、より本多くんの魅力を増しているような気がします。


 で、肝心の真告白EDだけど、これは本当に今までのGSではなかった彼と過ごした3年間をしっかりと感じられるED、の一言に尽きると思います。
 おそらく、真EDを迎えるにあたり必須条件になるのは一連のイベントを全て見ることだと思うのですが、それが本当に効いてくるEDだなと思いました。

 プレイしていくと段々気付いて行くのですが「あ、これこの間のイベントの話している」という場面が本当に多いんですよ。彼と過ごした時間が、ちゃんとそのあとにつながっている。今までのGSではなかった体験です。
 固有のスチルイベントや学校内での会話はあるけれど、あくまでもそれは3年間を過ごした中の一コマにすぎない。でも、今回の真EDに向かうまでの道はその点と点がきちんと線でつながっているんです。
 何となくゲームを進めていく中で「あ、これが真EDに向かうルートになるのかな」とは気づいたけれど、でもそれが逆に彼と過ごす3年間をより鮮明にしていくんですよね。いやー、本当にすごいと思う。むしろ4作目でよくやったなーと思います。だって既にたくさんのEDがあるのにわざわざもう一つEDを組もうなんて思わないじゃないですか。本当に驚かされました。

 ちなみに、私が好きなイベントはダントツで修学旅行のイベントです。本多くんも「俺ってこんなにイジワルだっけ?」って言うけれど、本多くんルートで唯一見られる「今は彼女を独占したい」というわがままな姿だと思います。
 わがままな姿も良いんですけれど、そのイベントが起こるまでのフラグ立てが本当に丁寧なんですよ。
 クイズ王本多誕生→ちょっとした有名人になる→はばたき市の有名人になる→はばたき市にとどまらず、全国区になっている……って言う、前段階があっての、この修学旅行イベント。
 今までのGSだと各イベントが独立しているので、こうしてイベントが一つのストーリーとして成り立っていなかったんですけど、これが真EDの醍醐味かーと天を仰ぎました。

 で、真EDはそれだけでは終わらない。EDでは今までのイベントを一つ一つ振り返ってくれるんですよね。「あの時君と出会って、ここであんなことをして、俺はこう思って……」って。彼の話を聞きながら「そんなこともあったね」って確かな3年間を一緒に振り替えている自分がいるんですよ。その瞬間、私は確かにはばたき学園の女子高校生になっていた!!!!
 で、その中で本多くんはいつ主人公のことが好きになったかを教えてくれるんです。そこもいままでのGSになかった新たな演出。
 人が人を好きになる瞬間って、本当に些細なきっかけだけれど確かにある。それを真EDでは彼の口から言ってくれるので「え、あの時なの?」とプレイしながらちょっとびっくりしたりしました。それくらい本当に些細な瞬間だったので、逆にそれがリアルだなーとニヤニヤしていました。
 で、告白終了後のステンドグラスの前での二人……本多くん、えっちだなあ。いままでくさいセリフなんて何一つ言わなかったのに、ここでそれ言うんかーい!ってくらいもうニヤニヤが止まりませんでした。うん、えっち。
 もうね、花火大会の時に媚薬で主人公をどうこうしようとしていたのが可愛く感じるくらい。えっちだぜ。

 あと、ED後の帰り道とADVもすごく良かったです。ちゃんとここでも彼と過ごした3年間があるんだな……と感じられて。
 いやー、真告白EDはまさに「真」にふさわしいEDだと思います。告白を見るためだけの3年間ではないんだな、とものすごく充実感を感じられました。
 これがキャラクター全員分にあると思うと、KONAMIサービスしすぎでしょ……ともう土下座するしかないですね。

 正直、真告白ED見たら通常告白EDは見なくていいや……ってなります。完全に物足りないもん。本当に。
 ただ、真告白EDのフラグの立て方が分からなかったので、何かしらの条件はあるんだろうなーと思いました。恐らく、パラメーターよりもバイトや部活なんかの所属と、はばチャの取材進行度が必須になるのかな?
 ガイド本を手に入れるまでは手探りで頑張って行こうと思います。

 本当は本多くんの後に他のキャラクター行こうと思っていたけれど、真告白EDみちゃったらもう一度氷室くんに行きたくなるよねえ。行くっきゃないよねえ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?