見出し画像

ギリ昭和生まれのBBAをも虜にするプリキュアの魅力

おべん・チャラ―が最初に出会ったプリキュアは、「yes!プリキュア5」だ。

高校生の時、友達(オタク)の影響でスーパー戦隊と仮面ライダーにハマった私は、その後の時間に放送していた女児向けアニメにもどっぷりハマってしまった。

というか、それまで人並みにアニメとかゲームとか見てた私だったが、それまで「子供向けアニメなんて(笑)」と鼻で笑っていた。あの時、私は自称オタクであった。オタクが何を持ってオタクたるのか、何も分かっていなかった。当時の自分をぶん殴りたい。

何故特撮を観出したかという話はさておき、本日は「プリキュア」という概念について語ろう。

「可愛い」「友情」「根性」が揃った女児向けアニメ

プリキュアはただ可愛いだけにはとどまらず、「友情」と「根性」が合わさっているアニメである。

わたくしおべん・チャラ―はセーラームーン原作とアニメドンピシャ世代なので、セーラームーンを基本としてプリキュアを観ていた。どうせ女児向けなんだから物語の構成は似た様なもんだろう、と。

全然違った。

まず、タキシード仮面的な存在が出てこない。「助けてタキシード仮面様…っ!」って基本的にならない。どんなにピンチが訪れてもプリキュアだけでなんとかできる。飛べるよ頑張る女の子。

恋とかで浮かれてるエピソードも基本的に少ない。共学に通ってるんだよな?ってくらい、男の子の描写が少ないプリキュア作品もある。女子高に通ってんのかな?

前述したように、私とプリキュアのファーストコンタクトは「yes!プリキュア5」である。

「初代」と言われている最初のプリキュア「ふたりはプリキュア」はその名の通りメンバーが二人しかおらず、女児向けアニメにも関わらず、主要キャラのカラーはブラックとホワイトだった。モノトーンである。

その後「ふたりはプリキュアマックスハート」と「ふたりはプリキュアスプラッシュスター」を経た四作目として生まれたのが「yes!プリキュア5」である。

タイトルの5が示す通り、戦隊ものの王道「5人編成」とピンク・赤・黄色といった「女児が好きそうなカラフルなカラーリング」を取り入れた、挑戦的な作品だった。初代も2代目も偉大だが、彼女たちがいなければ今のプリキュア作品は無い、と断言できるすごい作品なのだ。

さて、いくらプリキュア5が凄いと言ってもプリキュア未体験のお友達にはなかなか伝わらないと思うので、お気に入りのプリキュア作品を時系列で簡単に説明して行こう。


初代「ふたりはプリキュア」

これまでの女児向けヒロインアニメの概念を覆した凄い作品。といっても、おべん・チャラ―はその時期「そんな子供向けアニメ見ないわ、ふん!」と何となくスレていた時期なので、リアルタイムに乗り遅れた。名乗るならばプリキュア遅刻世代である。

という経緯で私がふたりはプリキュアを観たのは、「yes!プリキュア5」が放送していた当時の朝ではなく夜だった。今なお語り継がれる伝説のヒロインアニメは、何故か深夜帯に再放送していた。学校の冬休みがその時期に当たっていた私は、毎晩徹夜する覚悟で観ていた。

ところで初代プリキュアの何が凄いかというと、当時の女児向けアニメのイメージとして、「なんかファンシーな武器で戦う」というものがあったのだが、こいつらは基本的に己の肉体のみで戦う。

キュアホワイトの足技は素晴らしいの一言である。歴代プリキュアが勢ぞろいする映画、「オールスターズ」ではこの二人と「ふたりはプリキュア マックスハート」のシャイニールミナスだけ強さがインフレしてるどころの騒ぎじゃないのには、本当に感動すると同時に笑いを禁じ得ないのである。

おべん・チャラ―はマックスハート未見なので、割愛させていただきます。

「ふたりはプリキュア  スプラッシュスター」

「ふたりはプリキュア」を踏襲しつつ新しいプリキュアシリーズとして作られたのが、スプラッシュスタ―。おべん・チャラ―はこれも深夜帯に視聴しました。

この二人は唯一毛色が違うプリキュアで、変身後の名前が「キュアブルーム」「キュアイーグレット」。この二人はのビジュアルは、前々作「ふたりはプリキュア」の「キュアブラック」と「キュアホワイト」に似た雰囲気になっており、制作陣の葛藤ぶりがなかなかに伺える。

クライマックスでは敵側にいた二人の少女が仲間になり、一緒に悪を倒すみたいなラストだったような気がします

「yes!プリキュア5」

私がプリキュアの凄さを知った作品。これまでの作品とは大きく首肯を変えて、「5人編成」と「ポップなカラーリング」で今日のプリキュアを作り上げたと言っても過言ではない草分け的存在。名乗りや決め台詞に一癖あるのが特徴。「弾けるレモンの香り」(名乗り決め台詞)とか「夢見る乙女の底力」(必殺技決め台詞)とか。

5人編成が何を生み出したかと言えば、主要キャラの多様化により少女たちの苦悩や人間関係などのドラマを深化させたのは、素晴らしかった。今思うと対象年齢高めな話が多かった様な気がしないでもない。

「ハートキャッチプリキュア」

プリキュア作品七作目となるシリーズ。おべん・チャラ―は一時期諦めていた早起き習慣を復活させるために見ていたが、毎週大体敵と戦い始める辺りで参戦しており、結構ちんぷんかんぷんだった。

キャラデザインもこれまでの作品と一線を画しており非常に可愛らしく、またこれはこれで伝説的なプリキュアが出て来たもんだと思ったものである。キュアサンシャインこと、樹ちゃんの白ラン姿を見るために頑張って起きてました。そんなに見れなかったけど。

初めての高校生プリキュアが誕生したのもこの作品。

「スマイルプリキュア」

これはすげぇ。萌えの塊。

9作目のプリキュア。5人編成とカラーリングは、なんとなく私がハマったプリキュア5を彷彿とさせるものがある。

ここまでに見逃したプリキュアもあるので一概には言えないが、私見としては「ド根性プリキュア」だと思う。うまく言い表せないが、半分スポ根アニメと言っても過言ではないと思っている。

調べた所によると、プリキュア作品は当時の社会情勢とかも反映されたコンセプトになっているそうで、スマイルが放送されたのは東日本大震災の翌年。日本中に元気とハッピーを届けてくれたプリキュアだったな、と思います。

とりあえず、キュアピースがあほ可愛くて悶える。

「ドキドキ!プリキュア」

私がプリキュア5以来、本格的にハマったプリキュア。最終回で敵にプリキュアが愛を説くシーンは涙を誘いました。

センターのキュアハートこと、愛田まなちゃんの初期ステータスの高さと鋼のハート及びメンタル、敵の娘レジーナの姫っぷりと、転生赤ちゃん・アイちゃんの「きゅぴらっぱー!」で大体何とかなってる作品です。(褒めてる)

「きゅぴらっぱー」とは不思議な赤んぼアイちゃんが、不思議な力で色々な事をする時の定番の決め台詞。

とりあえず「きゅぴらっぱー!」が癖になりすぎて危ない。最初はうざいと思ってたんだけど、5回くらい聞いたら完全に慣れてくる。最終的には「きゅぴらっぱー」待ちしている。

あとEDダンスが秀逸。プリキュアといえばEDダンスなんですが、この作品のEDダンスは初めて見た時感動した。前作までの振付師の前田健一さんが亡くなられてこの作品から振付師が変わっているんですが、だいぶ変わってる。

でもこれはダンスとムービーとカメラワークを意識した画面全てがマッチしてる結果だと思うので、ダンスそのものがどうだという話ではないです。

ただ、あのEDを作ってくれた制作陣に、私は2013年最大の感謝をしたよ。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」

スイーツ×動物モチーフ×夢の化学反応プリキュア。

プリキュアという存在が妖精界で伝説の「戦士」ではなく「パティシエ」で認知されており、幸せな気持ちから生み出されるキラキラルを操って世界を平和にするという話。

他作品のプリキュアとの違いは肉弾戦が無い事。

生み出されるキラキラルをステッキで操って戦う戦闘は新しかった!新しかったんだけど言うなれば、5人全員で出す必殺技、「ワンダフル・アラモード」のアクションがちょっとダサかったかな…って…いや、個人の意見ですよ!?

剣城あきらさんこと、キュアショコラ役を宝塚出身声優の森ななこさんが演じるということで頑張って早起きして見てたんですけど、それ以上にキュアカスタードが可愛すぎてやっぱりプリキュアの黄色担当ははずせねぇな、って思いました。

「HUGっと!プリキュア」

何でもできる!何でもなれる!がコンセプトの、みんなに勇気をくれるプリキュアでした。男の子プリキュアとなるキュアアンフィニの誕生や、最終決戦ではぐくみ市の市民みんなプリキュア化した展開は感動通り越して笑っちゃいました、すいません。

後半主要メンバーとして参戦した、キュアマシェリとキュアアムールがとんでもなく推しです。この間売り場で余って叩き売ってたツインラブギター(武器)買っちゃったもんよ。ついでに変身アイテムも。

「ヒーリングっど♡プリキュア」

今期のプリキュア。第一話の「肉球を一回タッチしてラビ!」っていう妖精のセリフが頭から離れない。今期も黄色推しでいきます。

地球を蝕む「ビョーゲンズ」から、みんなをお手当するプリキュア。これからの活躍に期待です。


プリキュア沼は深い。語れば語る程、語り切れていない気がする。これからハマるお友達もその親御さんも、大きいお友達も、プリキュアが世界を繋げばいいな、と思っている。

そして確実に、現時点で半分くらいは繋いでくれているのである。

神からの投げ銭受け付けてます。主に私の治療費や本を買うお金、あと納豆を買うお金に変わります。