最適化が組織を縛り続ける

この記事は以下のマガジンへの寄稿です。

書籍「組織を芯からアジャイルにする」のフレーズを題材に思ったことや考えたことを共有するものです。

効率への最適化をひきかえに、日本の組織が失ったのは、自分たちで選択肢を生み出すことだった

組織を芯からアジャイルにする P.35

書籍 組織を芯からアジャイルにする の2章では、冒頭部分で上記の記載があり、効率化・最適化の問題点をあげらています。
効率化・最適化は良いイメージしかありませんでした。えっ、そうなの?どういうことだろう と一気に引き込まれました。

書籍を読んで、確かにそうだなと思うことや、実際に体感したことが、記載されている部分があります。そして、それがなぜ引き起こされるのか、その構造について記載されています。どういった構造により引き起こされているか原因部分になるので、読んでいくと なるほど と非常に参考になります。


効率化・最適化が全くダメと言っている訳ではないので、詳細は書籍を読んでいただければと思いますが、組織を縛り続けるものとして3つの最適化(方法・体制・道具)について述べられています。
自分の状況に合わせ思い返してみると、
方法と道具については、例えば書類作成におけるテンプレートとルール、増えるチェックリスト、フェーズごとのチェックゲート等。
「面倒な点」もありつつ、その通りにやれば良い、1から考えなくて良いため楽になるという思い込みもあったような気がします。
問題となる場合が書籍内での「何が正解かわからない問題・・」などの状況と効率化・最適化されたことで引き起こされることが「面倒な点」と一致している部分にもなり、どう捉えれば良いのかを文字で示唆を得られたことは良かったと感じています。

特に残りの体制や3つの最適化の後に出てくる意識に関わることはなかなか難しい。グループ会社や協力会社と一緒に仕事する場合や、業務とシステムの再設計、BPRのような仕事をすることがあるのだが、なぜこの作業をやっているかわからない場合も時にあるし、複数の部署がどう関連して業務の流れが出来上がっているのかわからず何回も色々な部署に聞き回ることがあります。
現状の業務フローを可視化・共有し、共通認識ができる、再構成できることは一定の価値があると思っていますが、やがて時間が経過すると同じようになってしまう、なってしまっている気もします。
この対応の参考は、日本と米国のアジャイルの組織適用の差、評価と適応の頻度が紹介されており、これをヒントにすることで、これまでとは異なる、できていなかったことへの対応やアプローチができるのではと感じています。まだ具体化し切れていませんが、今後も書籍やコミュニィの勉強会、イベントに参加し、理解を深めていきたいと感じています。


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