経て からの ここ。

「最近どんな音楽をきいてるの?」と聞かれたときに、特になにも考えずに「キックザカンクルー」と返していた。口からでた名前にふと気づいて、夏に発売したアルバムをいまだに毎日のようにきいていることに気づいた。

中学生のころにでた「magic number」というアルバムが友人たちのあいだで流行ってから、いわゆる人気絶頂と言われていたときに突然活動を休止して、それから彼らは個人で活動をはじめる。

それから14年。中学生だった自分は高校で音楽にのめりこみ、大学でファッションのおもしろさを知り、社会人になって5年がたった。KREVAがひとりではじめて曲を出したとき、めったにテレビをみない自分が出演のたびにテレビをつけていたことを思い出す。

彼らが活動を再開したときに発表した「千%」は、もちろん楽曲としてもすばらしいものだったけど、なにより3人全員が14年前よりもずっとうまくなっていたことがうれしかった。3人とも、それぞれの持ち場で静かに淡々と腕を磨いていたんだろう。それから、彼らの活動休止の理由は「個人の活動に力を入れてステップアップするため」というのが有力だった、ということを知った。

むかしの仲間といい顔で会うためには、いくつになっても戦いつづけてなくちゃいけない。

経て からの ここ と何十年後かに言えることが僕にもあるんだろうか。

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