スイスから関空へ
もう1月も半月が過ぎてしまいました。
これからもゆるっと書いていきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
スイスから帰国して早くも2ヶ月が経ちました。
D論執筆に追われていて全然note開けてなかったので浦島太郎な気分。
最近やっと解析ログや実験ノートに2020年と書いてしまって「ちゃうちゃうちゃう!」ってならなくなってきました笑
さて、D論審査の真っ只中ですが、チューリッヒから戻ってきた時のことを忘れないうちに書いておきます。研究とか何も関係ないな笑
スイス、チューリッヒ空港から関西国際空港にオランダ、アムステルダム経由で飛んだ場合で、2020年10月31日時点の情報です。
渡航の際は最新情報をご確認ください。
突然のキャンセル
予約していた便は某ドイツ系航空会社の9:25発のミュンヘン経由でした。
いつものように2時間前に空港に到着し、チェックインカウンターへ。
20分ほど並びカウンターで予約表とパスポートを提示すると衝撃の一言。
この予約はキャンセルになっているようです。
。。。え??キャンセルとかしてないけど????
フライトキャンセルの連絡も来てないけど????????
滞在先は引き払った。転出届も出しちゃった。
留学プログラムで「10月31日に日本に着陸する便で帰国すること」と決められている。
何より日本の共同研究者に送るサンプルを持ってる…
今日帰らないとまずい!!!!
チェックインカウンターのお姉さんにキャンセルしてないし連絡来てないことを伝えると、「私たちでは状況がわからないからチケットカウンターで問い合わせてください」ということでしたので、チケットカウンターで再度同じ説明を。
曰く、「航空会社都合で1ヶ月前にキャンセルされたようです。なぜ連絡がなかったのかはわからないですが、代わりの便を探しますね。」
コロナで航空会社も空港スタッフさんもてんやわんやなんでしょうね…。こんな時期に帰国してすみません…。でも決まってるから…( ̄▽ ̄;)
代替便はミュンヘン、成田経由の関空行き
。。。あかん!成田から関空行きの飛行機乗られへん!(国際線から国内線の乗り継ぎできませんからね...)
成田のホテルも取ってへんしそんなお金はない…!
チケットカウンターのお姉さんに日本のコロナ対策で、国際便から国内便の乗り継ぎができないことを説明して、ヨーロッパから関空にダイレクトに着く便を探し直してもらいました。
お姉さん、国内便への乗り継ぎができないのがすごく不思議そうでしたが、「コロナの対応はそれぞれだし仕方ないわよね、あなたも大変ね」みたいな感じであまり深く突っ込まれることもなく。
結果、11:50発、アムステルダム経由関空行きのを取っていただきました。
航空会社と経由地変わりますけど…と申し訳なさそうに提案していただいたけれど、私的には「10/31に日本に着けばなんでもいいです!」てなもんです。アムステルダムのスキポール空港は何度か利用してるので安心だし。
代替便は元の便の2時間後だったので、サンプルもダメにならない。本当によかった…!
私みたいに「10月31日に着かなければならない」なんていう妙な制約があるひとは少ないでしょうけど、少し余裕を持って渡航すべきだなとコーヒー飲みながらしみじみ思うなど(空港内のお店は普通に開いていました)。
フライトその①
チューリッヒ空港からアムステルダムまで小型旅客機で1時間半くらい。
ヨーロッパ圏内の移動だからかほぼ満席。
機内ではみんなマスクつけてますが、軽食や飲み物のサービスは普通にありました。
スキポールにて
スキポールでは特に検疫とかはありませんでした。ヨーロッパ圏内からヨーロッパ圏外への乗り継ぎだったからかもしれません。出て行く分にはOKよ、的な?今は検疫あるのかもしれないですね。
乗り継ぎでは広いスキポールの端からパスポートコントロールを経て、反対側の端まで。文字通り端から端やったと思う…。
空港内のお店はここでも普通に開いていて、普段はウィンドウショッピングとかするんですが、今回は乗り継ぎ時間ちょっと短かったのと、なんかこうあちこち行くのは気が咎めて、真っ直ぐ搭乗口に向かってベンチに座って待ってました。
フライト
関空へのフライトはスッカスカ。1/3くらいしか席埋まってないんじゃないかな。そりゃ直行便も無くなりますね(当初はチューリッヒー関空の直行便の予定でした)。おかげさまでかなりゆったりした空の旅でした。
機内アナウンスに日本語があって、日本人も沢山搭乗していて、あぁ日本に帰るんだなぁとしみじみ。
お手洗いの数を減らしていたり(なんかCAさんの業務で使うそうです)、CAさんの機内の移動が必要最低限になっていたり…いろんなところに感染症対策が。
普段のサービスが出来ないから…とお菓子の詰め合わせが出てきました。こういう気遣いは嬉しいですが、それはそれで大変だろうなぁ…
機内では普段の税関申告書の他にコロナに関する問診票を記入します。
いろいろあってくたびれてたのと、日本の朝に着く便だったので、機内ではガッツリ寝ました笑
関空でのコロナ検査
関西国際空港に到着。すぐには降機できません。
厚生労働省の方が問診票に記入できているかを一人一人チェックします。空港内でもたつくのを防ぐためだそうです。
そのあと規制降機。「XXにお座りのお客様お降りください」的なやつです。
私の場合、着陸から降機まで1時間くらいかかったように思います。
てっきり空港内には入らず、特設テントみたいなので検査を受けるものと思い込んでいたら、普通に空港内に通されました。
ターミナル間をつなぐモノレール?には乗車人数制限がかかっていたので、手前の通路でソーシャルディスタンスを取りながら待ちます。
ここでも延べ30分くらい待ったかな?
モノレールに乗って別棟に移動したのち、検温(おでこにピッてするタイプ)を受け、コロナ検査の説明を聞きます。
検査場は壁側がパーテーションで個別に区切ってあって、中央に荷物を置くためのスペースがあります。
係員の人に「3番言ってくださーい」とか言われるので、その番号のテーブルに荷物を置き、番号のブースで唾液を頑張って出します。3 mLくらい必要だったと思います (唾液が出にくい人はPCR検査に回されるそうです)。
採取した唾液を提出し、待機場所へ移動します。
搭乗口を潰して待機場所にしていました。ここで2時間くらい待った気がする...D論書きながら待ってたので正確ではないですごめんなさい...
で、陰性の場合はモニターに番号が表示されるので、番号が出たら出口でLINEの登録とかいろいろ説明を受けます。ここで問診票渡したんだったかな…
着陸からここまで延べ3.5時間くらいでした。もっと待たされると思ったけど、案外早かったですね。
これでやっと入国審査、手荷物受け取り、税関等、通常の入国手続きに進めます。
ゲートの外ではなるべくいろんなとこに行かないように(宅配便は出しましたが…)。
ガラパゴス日本
空港でのコロナ関連の案内は全て日本語のみでした。日本のガラパゴスさを痛感した瞬間でしたね。
今は改善されてるのかもしれません。
何か記入する必要がある書類は流石に英語バージョンが配られていたようですが、厚生省のLINEの登録方法なんかは日本語のみ。
空港職員さんは日本人だけではなかったのに全員が日本語でしかアナウンスしない。
実際「lineってアプリなのは何となくわかるけど、私は何をしたらいいの?」と聞かれました。
万博したい大阪で、国際都市とか言いたいのか知らないけど、これはあかんよなぁ…となんか申し訳なくなりました。
隔離期間
関空からは家族の車でお家に直行。2週間蟄居してました。
隔離期間の2週間は毎日検温。
10:00に厚生省からLINEで確認がきます。
体調は?体温は?家族は?ってな感じ。
幸いすこぶる元気に2週間過ごしたので、この時ネガティブな答えを選ぶとどうなるのかは分かりません。試さなかったし…
大学からも健康チェックシートをメールでもらってたので、毎日記録してました。
これ、家族と住んでるから買い物とかしてもらって2週間籠ってられたけど、一人暮らしの人とか、どうするんでしょうね?
帰国者滞在用のホテルとか、もう少し良心的な価格で用意してもいいように思いました。
旅費申請のためにチケットキャンセルの証明やら、予約変更の確認メールやらを提出しないといけなかったんですが、これがまためんどくさかった。
まず当初予約していた航空会社Aに電話すると、
「キャンセル証明書は出せるけど、予約は別の航空会社Bでしてるから、予約確認書は出せません」
それなら、ということで変更先の航空会社Bに電話すると
「予約はチューリッヒ空港内の航空会社Cのカウンターでされてるので、Bでは予約確認書は出せません。C社に連絡してください」
ということでC社に電話すると
「B社のチケットなのでB社に連絡してください」
…おいおい( ̄▽ ̄;)
もう一回B社にかけて、記録を全部見てもらったら
「チケットの記録は確かにあるが予約確認書は出せないからやはりC社に連絡してくれ」
てことで改めてC社に電話して、記録を再度確認してもらったら、ありました予約証明書。
メール転送してもらって、なんとか書類を全部送ることができました。
窓口で予約確認書とかもらっとかなあきませんね…
この時と比べたらヨーロッパも日本も、状況は悪くなってますので、いいタイミングで帰国できたように思います。
多分今の方がフライトキャンセルとかもっとたくさん起こってるんじゃないかな…そもそも飛んでないか…?
ちょっと早めの便を予約しておくこと、
こまめにサイトをチェックしておくこと、
書類はもらえるだけもらっておくこと
を強くお勧めします。
こうしてスイスでの1年間の滞在は終わった訳です。
あっという間の1年でした。いろいろあったけど。
渡航で得たことなんかは改めて書くつもりです。
まずは、博士論文を受理してもらうべく、さらにこれからの研究に繋げるべく、引き続き頑張ろうと思います。
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