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【読書】オリジナルな人になろう! アダム・グラント「ORIGINALS」読みました パート1編

こんにちは、まぐろです。実はこれを書くのは2回目です。1回目の原稿のデータは吹き飛びました。

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さて、今回はアダム・グラント大先生の「ORIGINALS」を読んだので気になったところを取り上げつつ、感想でも書いていこうかと思います。

中古で買ったんですけど、前の持ち主は女性だったのかものすごい甘い香りがしています。柔軟剤の香りはタバコよりキツイもんです。しかも名言にばっかりラインが引いてあります。自己啓発本として読むにはもったいない気がしますが...。

また、多分雑になりますが5000字くらい吹き飛んでいるので許してください。

まず筆者の紹介ですが、アダム・グラントはペンシルバニア大学の史上最年少終身教授です。まぁ心理学の化け物だと思ってください。ちょうど、この本の内容を手短にTEDでスピーチされてるので先にみておいてください。

オリジナルな人ってなんだ?という問いに答えてくれます。

さて、では早速僕が気になったところを挙げながら感想を書いていこうと思います。

天才はオリジナルズなのか?

結論から言えばNOです。全員がそうとは限らないし、それどころか天才ゆえにイノベーションを起こしにくいわけがあると大先生は言ってます。

ここでの天才とはいわゆる神童のことです。「二歳で字を覚え、四歳でバッハを弾き、六歳で微積分をゆうにこなし、八歳までに7ヶ国語を流暢に話せるようになっているような天才児」です。

実は彼らが革命家になることは珍しいです。こういうと、社会不適合者だの、学問には秀でていたけど実践はダメだのと声高々におっしゃる人がいますが、その手の問題を抱えているのは全体の4分の1しかいませんので、問題はそこではありません。

本当の問題はそこではなく、神童は「ゲームのプレイヤーとしては」優秀であることが問題です。彼らは何かを学ぶ時にさして苦労せず身につけることができます。一見うらやましい気もしますが、実はそのせいで疑問を持つことが少なくなります。代数をわかりやすく教える教師になるかもしれませんが、代数をよりも学ぶべきことがあるのではないか?と疑問を持つことはしないのです。

そうなると失敗を恐れ、確実に成功するものにしか手を出さなくなります。確実に成功するものは枠組みが決まっているものでしかありません。この手の苦労を自ら望んで引き受けるような存在はまれだといいます。成功体験が根を張り巡らせているわけです。だから彼らはイノベーションを起こしにくいんですね。

革命にリスクはつきもの。しかし...

劇的に世界を変化させようと思っても、失敗に手をこまねいているうちは不可能です。しかし、世界の偉人たちも1人で未開の地に飛び込んでいったかというと、どうやらそうとも限らないようです。本書の例の1つを挙げると、スティーブ・ウォズニアックもその1人でした。彼がAppleを作れたのは、周囲が説得して、ヒューレット・パッカードをやめる決意がさせることができたからです。革命家は誰かにやらされたり、のせられた人の方が多いのです

イノベーションを起こすためには「創造的破壊」、つまり今までのやり方を変えなければなりません。時には波風が立つこともあり、立たないことの方が珍しいですが、私たちはそれを恐れます。僕も担任の教師の発言の不自然な点を指摘したら嫌われました。大人気ない大人もいるもんですな。

そういった大きなリスクを背負わなければ革命は起こせそうにない、というのが世界の通説です。今もそう思われています。しかし、ワービーパーカーはそれに当てはまらなかったようです。つまり、大きな大冒険的なリスクを抱えなければ世界を変えることができないわけではなかったのです

彼らと大先生のエピソードは書籍やTEDのスピーチに任せるとして、重要なのは大胆不敵に立ち回るように見えている人たちも、大きな不安を抱えているということですしかし、それを気合いで乗り切ったりせず、プランB(バックアップ)を用意し、徹底的に準備するのです。具体的には副業で小さく試してみるみたいなことです。つまるところリスクはできるだけ避けたいのは誰でも一緒ですな。

また、通説からするとリスクを取りたがる人の方が成功しそうですが、仕事をやめなかった人のほうが失敗の確率は低かったようです。成功を収めるオリジナルな人は、リスクをとるところと慎重に動くところのバランスをうまくとっている。リスクのポートフォリオです。

やりたいことの実現のための「マインドセット」

ここで、こうした人たちは生まれつきの才能があるんだ、一般人である私にはできないんだ、と思っている人が仮にいたとしましょう。その人が革命家になれないのはその思い込みがあるからに他ならない、というのが最近の心理学の結論です。「自分は新しいことを始められる」「自分は成長できる」と考えている人は本当にやり遂げられる可能性が高いのです。(人生をイージーモードに切り替える「しなやかマインドセット」の育て方)(「努力は必ず報われる!」わけではないが、報われやすい努力の仕方は存在する

つまり、やることによるリスクより、やらないことのリスクの方が重大だと成功した起業家は知っているのです。我々とイノベーターには大きな違いはありません。ですが、後者は大きな不安を抱いても歩みを止めないのです

まとめ

・疑問を持つ
・天才でなくても成功する
・とるべきリスクを見極める
・自分は成長できるというマインドセットに切り替える

パート1の内容はこんな感じですね。

当たり前っちゃ当たり前ですが、なだたるアントレプレナーも不安を感じているものなんすねぇ。しかもそのほうがうまくいくとか。そりゃあルフィみたいなキャラの方が物語としては映えるかもしれませんが、いってしまえば結局フィクションに近いってことですな。

僕はこんな不安があったんだよ〜と語っている人の方が信頼できますが、世の中は美談としてコンテンツ消費するために虚像を求めているわけですな。自己啓発本あるあるです。しかも行動しないで才能という言葉にすり替えて、自分に言い訳してるわけですからね。できそうなところからやってみるというのが重要ですなぁ。

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