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山歩きの途中、一匹の醜い猿が現れた。気持ちが悪いので追い払ったがしつこく付いてくる。どうやら親に捨てられ群から追い出された落ちこぼれのようで、己の生き方が分からぬのか、しきりに私の真似をしてくる。 面白くなったので、わざと毒の実や泥水を口にするふりをしたら、しょせんは畜生、毒の実を食らい泥水を啜って苦しみ始めた。 懲りれば人真似などやめるかと思ったが、何度でも同じ事に引っ掛かり、私がする事はなんでも真似て、何度でも毒と泥水に当たった。 訳が分からぬと首をひねるうち、山