シティリーグ2024シーズン3使用構築 リザードンex

はじめに

初めまして。Lye(X:@Lye_VGC_TCG)と申します。
今回、シティリーグ2024シーズン3にて使用したリザードンexデッキについて記録に残したいと思い筆を執ることにしました。拙い内容ですが読んでいただけると嬉しいです。


使用構築

デッキコード:gnnHin-2vYYkO-HHgnLQ

使用したリザードンexデッキはレギュレーション変更後に猛威を振るっているビーダル型です。ただデッキの内容としてはいくらか捻りのあるものとなっていますので、この60枚に至る軌跡も含めてお話しさせていただきます。

時期①:レギュレーション変更直後

カードラッシュプロとして活動されているガルシアさんがシティリーグ2024シーズン2で使用されたデッキリストが始点となりました。
(当該記事:ガルシア選手の「シティリーグ:シーズン2」優勝レポート! (cardrush.media))

時期②:CL福岡開催前

2/8時点

上載記事のデッキリストを使う中で弄りたいポイントがありました。
・<リザード>と<ふしぎなアメ>は合計5枚欲しい。
・先攻2回目の番に<リザードンex(sv3)>で攻撃できない際のプレイの分岐先が欲しい。
特にこの二点です。

一点目について、
このデッキの魅力である2-2-1-2のサイドプランを押し付ける中で、<かがやくリザードン>で攻撃する番にベンチに用意した<ヒトカゲ>を次の番に<リザードンex(sv3)>に育てることが難しいと感じていました。
よって、<リザード>と<ふしぎなアメ>は合計で5枚以上必要に感じました(この時点では枚数比は決まっていません)。

二点目について、
手札の都合で先攻2回目の番に<リザードンex(sv3)>を動かせない、または進化させられない展開でできることがあまりないと感じていました。<かがやくリザードン>でスタートしてしまったり、手札のボール事情が芳しくなかったりするシチュエーションです。
この際のプランBとしてペパーから繋がり自分の足元を整えられる<ワザマシン エヴォリューション>を採用することにしました。
また、<ワザマシン エヴォリューション>を採用する場合、1進化ポケモンの現物は4枚以上必要と感じたため、弄りたい一点目として記した<リザード>と<ふしぎなアメ>の枚数比は2-3になりました。

時期③:CL福岡開催

CL福岡3位

画像のデッキはCL福岡3位でリザードンexデッキでは最高成績のものです。
どうやら私の考えはいい線をいっていたように見えます。
上記の、<リザード>と<ふしぎなアメ>の枚数比、<ワザマシン エヴォリューション>の採用は二点とも共通しています。

同時に学びもありました。
・<ビッパ(s12a)>の採用枚数。
・<ネオラントV>の有無。
主にこれらです。
<ビッパ(s12a)>は隙あらば3枚入れたいと思っていたので「枠見つけてていいな」くらいの気持ちでしたが<ネオラントV>の不採用には驚きました。
サポートの現物を多く採用し<ネオラントV>を不採用とすると、ベンチを綺麗にしながら<崩れたスタジアム>のトラッシュ対象を<リザードンex(sv3)>にできるため強烈なサイドレースを実現できます。

時期④:シティリーグ前々日

あと一歩と感じていた段階
使用デッキ

このタイミングで当日使用したデッキリストに辿り着きました。
・<リザード(sv2a)>と<リザード(sv4a)>と<ふしぎなアメ>の採用枚数、枚数比。
・<ワザマシン エヴォリューション>の採用。
・<ビッパ(s12a)>の3枚採用。
・<ネオラントV>の不採用(及び<ペパー>の3枚採用)。
は学びが反映されています。

使用構築の詳細

<リザードンex(sv3)>*3<リザード(sv2a)>*1<リザード(sv4a)>*1<ヒトカゲ(PROMO)>*2<ヒトカゲ(sv3)>*2
時期②の時点では<リザード>の種類を分けていませんでしたが、最終的に<リザード(sv2a)>と分岐させました。hpが高く、<マナフィ(s9)>がサイド落ちしていても<かがやくゲッコウガ>の<げっこうしゅりけん>を耐えられることが最大の理由です。
<ヒトカゲ>の配分も悩ましいものですが、
・<頂への雪道>がレギュレーション落ちした現環境では<ヒトカゲ(sv2a)>の採用価値が低い。
・<ヒトカゲ(PROMO)>と<ヒトカゲ(sv3)>は両方ともアタッカー起用が有り得、どちらでスタートし<リザードンex(sv3)>に進化させても1枚以上残っているようにしたい。
という考えで2-2にしました。

<マフォクシーV>*1
このデッキの特徴の一つです。
リザードンexデッキやパオジアンexデッキ、アルセウスVSTAR+ギラティナVSTARデッキなどに採用される<ビーダル(s9)>を2匹同時に気絶させられます。また、CL福岡で優勝し使用が増えることが予想されたルギアVSTARデッキの<チラチーノ(sv5K)>を2匹同時に気絶させられる点が大きいです。
リザードンexデッキは相手の残りサイドが2のタイミングで<かがやくリザードン>をアタッカーにし、サイド1のポケモンのみで盤面を作るプレイが有名ですが、その盤面でもリーサルを取れるためここぞで光るアタッカーです。
ただしデメリットもあり、
・<れんごくしはい>の対象を3枚とも吸う。
・エネルギーを大きく失う。
・逃げるエネルギーが2。
とエネルギー周りで足を引っ張り続けます。雑に扱うと自分の首を絞めて動けなくなるカードと言えるので慎重に扱わなければなりません。
ポケモンVはCL福岡3位のデッキリストに採用されておらず、サイドレースでも足を引っ張りかねないポケモンですがそれを差し置いても採用したい1枚でした。
このカードを有効に扱うためには<すごいつりざお>、<基本炎エネルギー>、任意の特殊エネルギーが合わせて10枚以上必要だと考えています。

<かがやくリザードン>*1
逃げるエネルギーは重いですが、様々なデッキに対して「サイド1のポケモンを挟む」というプランが強いため採用しています。<ワザマシン エヴォリューション>の採用によってスタートしたときのデメリットが和らぎました。

<ビーダル(s9)>*2<ビッパ(s12a)>*3<ホシガリス(sv1V)>*1
前述の通り、<ビッパ(s12a)>の3枚採用は魅力に感じていたので実現させました。これによりサイド落ちリスクの低減させたり、<ビーダル(s9)>の狙い撃ちへ耐性を持たせたりできます。
<ビッパ(s12a)>の3枚採用は魅力、と書きましたが正確には「<ビッパ(s12a)>と<ヒスイのヘビーボール>は合わせて3枚以上」と考えていました。<ヒスイのヘビーボール>を採用すると他のたねポケモンのサイド落ちまでケアできますが、<ペパー>から<なかよしポフィン>を使ったときなどに現物がデッキにあることが重要だと感じたので<ヒスイのヘビーボール>は採用せず<ビッパ(s12a)>に枠を寄せました。

<マナフィ(s9)>*1<ジラーチ>*1
パオジアンexデッキやロストバレットデッキへの対策枠です。
場合によっては<ジラーチ>の不採用もあるのだろうかと考えましたが、<ビーダル(s9)>をバトル場に呼ばれながら<ヤミラミ(s11)>の<ロストマイン>をベンチに撃たれては困るため採用は必須でした。

<ネストボール>*2<ハイパーボール>*4<なかよしポフィン>*4
ボール系は計10枚です。
<ヒスイのヘビーボール>の枠を<ビッパ(s12a)>の3枚目に譲った後に、<ネストボール>の枠を一つ<ヒスイのヘビーボール>に譲ることも考えましたが、<マフォクシーV>を展開できるカードの枚数をこれ以上減らすわけにはいかなかったです。

<ふしぎなアメ>*3
前述の通り、<リザード>と枠を競合した結果3枚の採用になりました。

<ポケモンいれかえ>*1
逃げるエネルギーが2以上のポケモンが複数入っているデッキのため必要でした。

<ともだちてちょう>*1<すごいつりざお>*3
これらの再利用カードはハイパーボールのコストを疑似的に軽くしてくれます。
後述しますが<フトゥー博士のシナリオ>を採用したくなり、それを使いやすくするために<ボスの指令>の枠を1枚<ともだちてちょう>にずらしました。
<はたらくまえば>使用前に消費できる疑似的なサポートカードのようにも考えられます。
<すごいつりざお>の3枚採用はリザードンexデッキには珍しい点です。
前述したように<マフォクシーV>を採用する以上エネルギー周りのカードは少し増量したいです。そこで候補になった<基本炎エネルギー>の8枚目や<ジェットエネルギー>と比較し、ハイパーボールのコストを選びやすいことや<フトゥー博士のシナリオ>でエネルギーを消耗してしまうことから<すごいつりざお>の増量を決めました。

<ロストスイーパー>*1
このデッキで唯一スタジアムに触れるカードです。
最大の採用理由は<ヒーローマント>などの耐久に関するポケモンのどうぐに干渉するためです。たとえ<ともだちてちょう>と<フトゥー博士のシナリオ>を採用していようとカビゴンLOデッキなどへの油断は切れません。サーナイトexデッキを試していたときにこれでポケモンのどうぐを剥がし、サイドを獲得されるプレイがあまりにも不快だったため採用が確定しました。

<カウンターキャッチャー>*1<プライムキャッチャー>*1
ベンチ呼びとACESPEC枠です。
<カウンターキャッチャー>はサイドレースの追い上げが得意なリザードンexデッキと相性がよく、<プライムキャッチャー>は相手のベンチポケモンを呼べるだけでなく、逃げるエネルギーが重いポケモンが複数採用されているこのデッキのいれかえ枠を兼ねられる点が非常に魅力的でした。

<まけんきハチマキ>*1
どのタイミングの30加点でも意味があり、<ワザマシン エヴォリューション>から入った追い上げのプランにおいてよく活躍します。先攻2回目の番から攻撃するプランでは活躍の機会が少ないですが、<こだわりベルト>と<マキシマムベルト>を合わせたような範囲をみられるため強力です。

<ワザマシン エヴォリューション>*1
前述の通り、プランBとして非常に強力な1枚です。
<リザードンex(sv3)>を用意できるとしてもあえて<ワザマシン エヴォリューション>で過ごし、<カウンターキャッチャー>や<まけんきハチマキ>を有効牌にするプレイもあります。

<ペパー>*3<ボスの指令>*2<ナンジャモ>*4<暗号マニアの解読>*1
リザードンexデッキにはよく採用されるサポートカードです。
前述の通り、<ボスの指令>は<ともだちてちょう>に一枠譲っているので2枚の採用です。

<フトゥー博士のシナリオ>*1
リザードンexデッキのミラーマッチでは互いに1枚採用している<崩れたスタジアム>をどっちがいつ置くか睨み合い、それに対して<ロストスイーパー>があるのかという駆け引きがあります。サイドレースをずらすという観点において<崩れたスタジアム>とほぼ同じ役割を果たしながら、<ともだちてちょう>の同時採用によって扱いやすくなります。
また、カビゴンLOデッキやサーナイトexデッキなどの「バトル場にポケモンを呼び、足を引っ張らせるデッキ」に対してのアンサーにもなります。

<基本炎エネルギー>*7
前述の通り、<すごいつりざお>と合わせて10枚以上になる必要があります。

採用したかった61枚目のカードは…
<ロストシティ>は最後まで入れたいカードでした。
<マフォクシーV>の破壊力を引き上げたり、ロストバレットデッキの<トドロクツキex>をロストゾーンに送ることで<リザードンex(sv3)>の押し付けを通したりできるカードです。

各マッチアップごとのプレイ方針

毎回これを狙っている、というものではなく、ざっくりとこの方針でプレイできたらいいよね、くらいの気持ちで書いています。リザードンexデッキは環境トップのアーキタイプになる強さがあるので撃ち合っていたら勝っていたということも十分ありますし、プレイや方針の最適解は場面により変わります。

リザードンexデッキ

・早急に<マフォクシーV>で<ビーダル(s9)>を処理し、<ナンジャモ>で妨害する。
・<リザードンex(sv3)>で撃ち合い、最後に<マフォクシーV>で<ビーダル(s9)>を回収する。

ルギアVSTARデッキ

・<チラチーノ(sv5K)>を<マフォクシーV>で処理し、<リザードンex(sv3)>のスペックを押し付ける。

パオジアンexデッキ

・<マフォクシーV>で<ビーダル(s9)>を処理し、<ナンジャモ>で妨害する。
・<かがやくリザードン>を押し付ける。

アルセウスVSTAR+ギラティナVSTARデッキ

・<マフォクシーV>で<ビーダル(s9)>を処理する。
・<かがやくリザードン>に<まけんきハチマキ>をつけて280ダメージを出す。

ロストバレットデッキ

・<マナフィ(s9)>、<ジラーチ>の両方を使う。
・<マフォクシーV>は<トドロクツキex>にしか処理されないため見た目よりも活躍する。

古代ビートダウンデッキ

・被弾した<リザードンex(sv3)>を<フトゥー博士のシナリオ>で回収し、サイドレースをずらす。

未来バレットデッキ

・<テツノイサハex>と<テツノカイナex>を優先して処理する。
・160ダメージの<ごっつあんプリファイ>を被弾しないように注意しながら<かがやくリザードン>をサイドレースに挟む。

未来カウンターデッキ

・ベンチを広げすぎずにしっかりと<リザードンex(sv3)>をサイドレースに組み込ませる。
・わざとサイドを取らずに相手の<カウンターキャッチャー>を腐らせる。
・<ヘビーバトン>をつけた<テツノカイナex>は一旦無視したり<ロストスイーパー>で除去したりする。

イダイナキバLOデッキ

・<ミミッキュ(sv2P)>で詰まないように<リザード>や<ヒトカゲ>を育てながら<バーニングダーク>を連打する。
・<ともだちてちょう>や<すごいつりざお>は<ビワ>で落とされないように早いうちに使用する。

カビゴンLOデッキ

・<ミミッキュ(sv2P)>で詰まないように<リザード>や<ヒトカゲ>を育てながら<バーニングダーク>を連打する。
・<フトゥー博士のシナリオ>を使って<エリカの招待>に対処する。
・<ヒトカゲ(sv3)>の<ヒートタックル>を6連打すると気絶し、<バーニングダーク>の火力が上がる(210ダメージだと<カビゴン(s10b)>+<勇気のおまもり>や<ロトムV(s11)>を狩れる)。

アルセウスVSTAR+アローラロコンVSTARデッキ

・<アルセウスVSTAR>は気絶させずに、<ボスの指令>などを機能させるためのタネにする。
・<バーニングダーク>で<アローラロコンVSTAR>を削り、<ヒトカゲ>や<リザード>、<マフォクシーV>で回収する。

サーフゴーexデッキ

・<かがやくリザードン>を押し付ける。
・<マフォクシーV>に<まけんきハチマキ>をつけるとバトル場の<サーフゴーex>とベンチの<コレクレー>を同時に処理できる。

サーナイトexデッキ

・<マナフィ(s9)>を使い、<サケブシッポ(sv4K)>に耐性をつける。
・<ロストスイーパー>や<フトゥー博士のシナリオ>を有効に扱う。
・<ミミッキュ(sv2P)>で詰まないようにする。

結果

0-2ドロップ。惨敗でした。

【追記(2/26)】他の使用候補デッキ

デッキコード:kkFV5k-GZ4YGD-kkbvFf
デッキコード:HnnLgN-P9L0Ht-ggnNnL
デッキコード:yMpyyS-JPGcW8-Ryy2yS
デッキコード:YG88K8-CwmxUO-4x4cY8

おわりに

本noteを読んでいただき有難うございました。
今後もnoteを書くことはあると思うのでその際は読んでいただけると嬉しいです。

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