キタカミプロローグ備忘録 壁オーガポン

はじめに

はじめまして、Lye(Twitter/𝕏:@Lye_VGC_TCG)と申します。
この度、インターネット大会『キタカミプロローグ』に参加しましたのでその結果と使用構築について記録を残すため筆を執っております。
拙いものでございますが読んでいただければ幸いです。


自己紹介

改めまして、Lyeと申します。
普段はポケモンVGCとTCGの両方をプレイしています。
VGCでは特に実績が無く、TCGではシティリーグTOP8程度です。
現在は10月下旬に予定しているシティリーグに向けて練習を積んでいます。

使用構築決定の経緯

前述の通り、TCGの練習と並行して参加することにしたので、ピンポイントで新しい戦術を探すようなことはせず、慣れ親しんだ戦術をキタカミプロローグのプールで組み立てることにしました。

そこで着目したのがオーロンゲです。
オーロンゲはソードシールドの頃からよく使用しており、このポケモンを起点とした壁パーティは撃ち合いの中でアドバンテージを稼ぐ、私の好きな戦術を形にしたものでした。

壁パーティであれば注目の新ポケモンであるヤバソチャも使って遊べるという考えもありました。

オーロンゲに壁を張らせる以上、隣には強力なアタッカーを用意したいです。壁下で動かすアタッカーには
・ASまたはCSが高い代わりに耐久が心もとない
・素の耐久が並み以上で積み技と回復要素(たべのこしも可)を持つ
のどちらかが必要と考えました。

そこでオーガポン(かまどのめん)をアタッカーに決めました。
このポケモンには上記二つの要素がともに備わっています。
・おもかげやどしでAが上昇する
・S110族で多くのポケモンの上を取れる
・調整次第ではある程度の攻撃を耐える耐久を有する
・つるぎのまいやきあいだめを覚える
・ウッドホーンを覚える
ここで「壁下で最速オーガポンがつるぎのまいウッドホーンをしたら止められないのでは?」というアイデアが浮かびました。

この時点でオーロンゲ、ヤバソチャ、オーガポンの採用が決まりました。
そしてヤバソチャとオーガポンはくさとほのおタイプを有しているため、みずタイプのポケモンを採用すれば古き良き御三家タイプサイクルになります。

みずタイプで合計種族値が高い順に並べると
オーガポン(いどのめん) > ミロカロス = ギャラドス > イダイトウ(両性別) >ニョロボン …
となりました。オーガポンはかまどのめんで採用しているため、ミロカロス以降のポケモンが候補ですが、
・サイクルに適している点
・オーガポンに共通して採用されるくさ技を等倍で受けられる点
・ガブリアスのじしんを無効化できる点
・イダイトウを受けやすい点
などを評価してギャラドスを採用することにしました。

壁と回復を兼ねた戦術を取るため、オーロンゲとギャラドスにはでんじはを採用することに決めました。乱数で行動不能を引き、交代しても利き続けるマヒはアドバンテージを積み重ねる戦術向きです。
また、マヒを多用する場合ヤバソチャにたたりめを仕込むこともできます。

これで
先発:オーロンゲ/オーガポン
後発:ヤバソチャ/ギャラドス
の基本選出が決まりました。
これだとオーガポンが気絶させられた後の火力に不安が残るのでギャラドスにりゅうのまいを覚えさせることにしました。

この基本選出ではドラゴンテラスタルのコノヨザルが厳しいです。
ハバタクカミ、パオジアンがおらず、オーガポンの多いキタカミプロローグだとドラゴンテラスタルは現実的です。
コノヨザルとイッカネズミの並びは壁パーティに強いこともあり、対策は必須と考えました。

そこでコノヨザル対策としてガチグマ(アカツキ)の採用を決めました。
ふんどのこぶしを無効化でき、ハイパーボイスでイッカネズミごと削れることが主張点です。ドレインパンチは弱点ですが素の物理耐久が高く、壁も絡めば痛くありません。
Sに努力値を4振ったガチグマはマヒ状態の最速80族を抜くことができます。よってでんじはさえ入れれば最速以外の多くのコノヨザルを抜くこともでき、最速であれば耐久と火力はある程度と予測することにもつながります。
Hに振り切ればコノヨザルのいのちがけも耐えます。

これにてイッカネズミ/コノヨザル系統には
先発:オーロンゲ/ガチグマ
のパターンを得ました。先発が両方ともふんどのこぶしを半減以下に抑えられます。

最後の一枠ですが、耐久に自信のある壁パーティに対してキラフロルが主張を持っていることからはがねタイプで並びの見た目と合うドドゲザンを採用しました。雰囲気採用ですがひこうテラバーストを採用していたのでオーガポンやジャラランガなどへの打点として優秀でした。

使用構築

起用を決めた順で記します。

オーロンゲ

テラスタイプ:はがね
特性:いたずらごころ
持ち物:ひかりのねんど
技:ソウルクラッシュ/リフレクター/ひかりのかべ/でんじは
性格:わんぱく
努力値:252-0-196-0-60-0
実数値:202-140-121-x-103-80

よくあるB11nの調整です。
ソウルクラッシュは追加効果だけでなく、ジャラランガへの打点としても強かったです。
テラスタイプは半減範囲の広さとともっこポケモン耐性を考えてはがねにしました。

ヤバソチャ

テラスタイプ:ドラゴン
特性:おもてなし
持ち物:オボンのみ
技:シャカシャカほう/たたりめ/いかりのこな/トリックルーム
性格:ずぶとい
努力値:252-0-28-4-220-4
実数値:178-x-143-142-128-91

前述の通り、キタカミプロローグのプールではドラゴンテラスタルが受けとして優秀だと判断したため採用。技は使用率の高いシャカシャカほう、いかりのこなとコンセプトと相性もいいたたりめ、おいかぜ系への切り替えしやガチグマの運用を考えてトリックルームを採用しました。
ピンポイントの調整はせず、Bを11nとし、BDバランスよく振り分けています。
思いのほか耐久が高かったためたべのこしの方が持ち物として適格だったかもしれない、シャカシャカほうの回復効果を考えるとC努力値をいくらか振った方がよかったかもしれないという反省点があります。

オーガポン(かまどのめん)

テラスタイプ:ほのお
特性:かたやぶり
持ち物:かまどのめん
技:ツタこんぼう/ウッドホーン/つるぎのまい/ニードルガード
性格:ようき
努力値:252-4-0-0-0-252
実数値:187-141-104-x-116-178

オーガポンやガブリアスより先に動くために最速、壁下で振り回すために総合耐久を高めるH252、気持ちばかりのA4としました。
壁下でつるぎのまいを積み、ウッドホーンを振り回すだけで勝つ試合も少なくありませんでした。そして最大火力のツタこんぼうも雑に打って強かったです。

ギャラドス

テラスタイプ:はがね
特性:いかく
持ち物:フィラのみ
技:たきのぼり/うっぷんばらし/りゅうのまい/でんじは
性格:いじっぱり
努力値:244-60-52-0-4-148
実数値:201-168-106-x-121-120

基本選出でもオーガポン以外にある程度の火力を持たせたかったのでAに補正をかけ、H252イダイトウ♂をうっぷんばらしで確二の数値まで伸ばしました。Sはりゅうのまい1回で最速イッカネズミを抜けることろまで伸ばし、BDは雰囲気です。
2つ目の攻撃技としてはアイアンヘッドなどもありましたが、イダイトウへの打点を意識してあく技をピックしました。うっぷんばらしよりかみくだくの方が流石に良かったです。斜に構えすぎました。

ガチグマ(アカツキ)

テラスタイプ:ノーマル
特性:しんがん
持ち物:シルクのスカーフ
技:ブラッドムーン/ハイパーボイス/だいちのちから/まもる
性格:ひかえめ
努力値:252-0-4-228-20-4
実数値:220-x-143-202-86-73

のどスプレーよりも初撃の重さを優先してノーマルテラスタルのシルクのスカーフ持ちにしました。
調整は特化ブラッドムーン耐えとマヒの入った最速80族抜きです。
壁と合う積み技としてめいそうの採用も検討していましたが、他のポケモンと並べて眺めたところあまりにもまもるが少なすぎたためそちらを優先しました。前述の通り、初撃の重さを重要視しているためめいそうは積まなくてもアタッカーとして機能するだろうと考えました。
ハイパーボイスはフレンドガード下のH252コノヨザルに3割強入ります。これだけだと不十分にも見えますがブラッドムーンとこのゆびとまれの択で弱い動きも誘えるため十分と考えました。

ドドゲザン

テラスタイプ:ひこう
特性:まけんき
持ち物:とつげきチョッキ
技:ドゲザン/ふいうち/アイアンヘッド/テラバースト
性格:いじっぱり
努力値:252-252-0-0-4-0
実数値:207-205-140-x-106-70

じめんやかくとうタイプの弱点をカバーするためにひこうテラスタルを採用、同時にテラバーストまで入れました。これにより、オーガポンやジャラランガ、ローブシンなどの弱点を突けるようになりました。
技としてはガチグマやミラーに強いけたぐりも候補でしたが、タイプ一致でオーロンゲへの打点になるアイアンヘッドを優先しました。先発させる機会がほぼなく、オーロンゲと対面する機会も少なかったので、ドドゲザンミラーを戦いやすくする多少のS振りとけたぐり採用をすべきだったかもしれません。選出した試合は全て後発だったのでそうだいしょうも検討すべきでした。

最終成績

総合戦績 24-12
最終レート 1635.716
順位は最強のヒスイジュナイパーレイド一時保存のために確認していません。

初日 12-3
×○○○○××○○○○○○○○
二日目 9-6
○○○××○○○○○××○××
三日目 3-3
○○××○×

下手負けが多く気は落ち、夕方以降に予定があったので三日目は途中で撤退しました。一応二日目に1700タッチはできたけど…という終わり方になってしまいました。

さいごに

パーティ細部の甘さ、集中力の欠如など己の弱い部分を痛感しましたが、同時に剣盾2年目に始めた私にとっては数少ない地方ダブルっぽさを味わえる場で楽しめました。
対戦して下さった皆さん、ありがとうございました。


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