ちびまる子ちゃんの父ちゃんから学ぶ仕事の真理

今日、久しぶりにテレビでちびまる子ちゃんを観ました。

なんでも、町内に流しのものまね屋がやってきたという。まる子は触発されて家の風呂でウグイスの鳴きまねをするが、上手くない。それを聞いたヒロシが自分でもやってみるが、上手くない。

「なんだ、お父さんも下手だね」

と言うまる子に、ヒロシ

「あんなのは10年かけて身につけるもんだ。人様に芸を見せるってのはそういうことだ」

そしてナレーション

「たまにはまともな事を言うヒロシである」


うーん、これ真理


さて、福祉業界6年目、「准」看護師2年目の私であります。

福祉は芸ではありませんが、人様に自分の技術を売るという意味では、看護師も芸人も、果ては弁護士や技術者に至るまで同じですよね。

私は、自分自身の現在地としては、福祉人としてようやく半人前、看護に関してはほとんどママゴトレベルだと思ってます。

しかし、ママゴトレベルの看護師が平気な顔して現場に出て、人様の命を知った顔で預かってるってのが、現状なんですね。

もちろん、医療の素人をたった2年で「准」看護師として現場へ送り出すために、養成機関は血のにじむような努力と忍耐で我々を育成します。一生懸命授業を受け、実習をこなし、患者と関わり、ようやくたどり着いたと思たその先。

から、あと10年やってようやく1人前。これが看護師ね。てか、職業って全部そうね。


ヒロシの理論に言わせれば、私が看護師として一人前になるのにあと8年っかると言います。
あと8年で一人前…そう聞くと何となく、そんなもんかもしれないという気になります。それまでは、ほんの仮免で、何とか組織の庇護のもと、やらさせていただいてるに過ぎない身。

皆さんはどうですか。今の社会で平均すると、新入社員が色々経験詰んで「ある程度1人でも仕事回せるんじゃない?」ってみなされるのって4~5年目じゃないですか?

けど、やってる本人はそう思いませんよね。周りからは認められてるけど本当は色々不足してるところを隠しながらなんとか体裁繕ってるだけで、何とかどうにかプロジェクト回してる

みたいな状態。若手社員たち、一人前を自称するのをやめよう。我々にはあと5年間、修行の道のりがあるのだ。

これから道を選ぶ人たち。スキルを身につけて誰かに必要とされたところがスタート地点だ。そこから10年続けて一人前だ。勉強してもう1人前になったつもりになるな


語ってるけど、やっぱそうなんだよ。
俺に俺の身体看護させるって無理だもの。信用できない。圧倒的スキル不足。分かってるもん
でもそれでも、職場では信頼されてて、どちらかというと人を引っ張るような立場。恐怖に足すくみながら、それでも医療は医療だから、100間違わないという確信のもとでやれる事をやる。

こんど病院にかかることがあれば、そこの若い看護師の顔をよく見てください。それは、自信も経験も無いのに看護師と言う名前だけを手に入れ、恐怖に打ち震えながら必死に患者の病気を癒さんとする憐れな生き物です。10年しなければ本当はみなさんの身体を看ることなんて出来ないんです。

みなさんは、そんな組織へたった一つの命を預けるのです。これはもう、預けなければならない。痛い思いをしないように、命を落とすことの無いように、怯えながら。

患者に怯えさせてる分際、それが私

残りの8年で圧倒的看護技術、知識を身につけてドえらいプロになりたいと思う。

そして、それくらいの覚悟の無いやつは人に自分の技術を売ってはならないのです

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