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日々に詠む 五・七・五・七・七の音

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短歌で日常と想いをふりかえります。ゆる~く続けていく所存。
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2020年12月の記事一覧

クリスマス 聖夜と言ったは一体だれだ なんでもないぞただの平日|今週の短歌

逢いたいと 言い出せないまま夕方に 今日は赤と緑の一日 光る画面 すきよに返される疑問文 まるで惨めでおかしくなるわ 言の葉を ついと放って投げてみて 返ってくるかこの感情線 秋が過ぎ 師走もはや過ぎ 恋しいぞ あずき色したどろりの液体 髪が揺れ あなたの寝床の香り舞う 今日はシャンプーやめておこうか 深夜零時 白い息吐く帰り道 あなたの記憶で苦もない道のり 表情がだらりと緩んで仕方ない ひとりで浸る君との会話 引き締める 冷たい風の温度にも負けない私の心の緩み

歩き出す ひとりで踏みしめる土地は 新たな風を吹き上げる空 ~今週の短歌~

もう今回から文章はなし! 短歌たちを並べるだけでいきます。 いいんやで 諦め許し入り混じる 吐息にひそむは 嘘か誠か 夢ならば 覚めないでくれと願うけど 現実ならば 覚めておくれよ 友情も恋情もないあなたがいう またねに宿るは愛情なのか 誠実を求めるならば君じゃない 求めるほどに無知でもないし しんしんと 冷えゆく足元が入り込む 余地をこの熱持っている ゆく年を惜しんでしまう2020 くる年こそは自由であれと 別れとはなんであろうかと問い掛けてみればそんなのない

徒然をつらつら綴り手放した 〜今週の短歌〜

今週はなかなか忙しない1週間だったような気がする。 もう年末だからね、皆さん風邪には気をつけて。 年末は帰るのですかときくあなた 帰らなければ一緒にいれるの? 酔っ払い つないだ指と手幻か 素面では寄り添うこともできずに もう終わる今年は光陰矢の如し 来る年への期待はいかに 終わりにしよう 告げられない声もそのはずで そもそも始まっていなかったんだ 駆け引きなんてできないの あなた見て輝く顔と寄り添いたい心

師走が来 にわかにざわめく街並みに きみの姿を探す午後9時 ~今週の短歌~

 今週はお別れがあって、でもお別れのおかげでいい風に変わったものもあるような、そんな週だった。 鍋つつき 湯気の向こうの表情は 定かに見えぬ だから話せる さみしいと 伝える言葉に嘘はない けれど心は移ろうもので 会いたいとあんなに祈っていたけれど離れてみれば願わぬもので 笑い合い あなたじゃないと実感す こうして楽しいときは過ぎゆく 返信を待てど暮らせど未読のまま 夢の中で返信に泣く 霞む目を ごまかしごまかしいる場所で あなたわたしの目覚