【勉強記録】2022年に起こった円安とは何なのか?

○はじめに

・注意
この記事は勉強記録であり、その内容の正確さを必ずしも保証するものではありません。

・動機
今回は経済のことをほとんど何も分からない私が2022年の円安について解説(?)してみようと思います。この記事を書こうと思った理由はいくつかあるんですが、一つは経済と時事について知りたいと思ったからです。また教科書を読むだけでなく解説記事を書くなどアウトプットをした方がより理解が深まるのではないかと考えまして、noteにまとめることにしました。トピックは2022年の中でも大きな出来事だった円安についてです。経済学部でもなければ短い期間での挑戦で勉強不足は否めませんがゆるくやってみようと思います。

・執筆期間
12月25日〜12月31日

・内容
この記事ではまず2022年のドル円レートの推移の特徴をグラフから読み解きます。そのあと2022年の円安の原因について自分なりに調べたものをまとめた後、上記2つから推移の特徴と実際の出来事とを照らし合わせて原因を具体的に明らかにします。その後、円安が生活に与える影響と今後の見通しについてまとめて終わりになります。

それではいきます!

○2022年のドル円レートの推移


まずは2022年のドル円レートの推移を見てみましょう。過去5年でみてみると2022年1月ごろまでは大体1ドル110円前後で推移していたのが、3月ごろから急激に円安が進んでいるのが分かります。一体何があったのでしょうか、2022年に注目してみていきましょう。

2022年のドル円レートで注目したのは以下の3つです。
①上がり始め(3月)
②円安のピーク(10月)
③下がり始め(11月)

レートがこのように推移した背景にはどのような出来事があったのでしょうか。円安の原因を確認した上で具体的な出来事を追っていきます。

○2022年の円安の原因

2022年の円安と原因として特に言われているのは日本とアメリカの金利差です(現代はグローバル化に伴い経済システムが複雑になっており、必ずしも原因が1つに収束するわけではない、らしい)。以下、チャート式で説明していきます。

・日本とアメリカとで金利差が発生する仕組み
新型コロナウイルスの流行などにより、特定のモノ(半導体)の需要が急激に増す
↕︎急に大きなギャップが生じる
新型コロナウイルスの流行などにより、工場が閉鎖するなどして供給が追いつかなくなる


供給が追いついていないモノ(半導体)の値段が上がる

それを原料とする多くのモノ(家電製品など)にも値上げが波及する(☆)

全体的に物価が上昇する

労働者が生活苦に陥り、賃上げを要求する

企業は人件費が増加し、その企業の商品が値上がりする

(☆)に戻る


アメリカ(や世界各国)で上記のようなインフレが進行

アメリカが金利を引き上げ、消費や投資の熱を冷ますことでインフレを抑制しようとする(金利の引き上げは旺盛な需要への対策という面が強いが、それだけでは新型コロナウイルスの流行やロシアによるウクライナ侵攻など外部要因による供給不足は解消されない、従ってインフレ抑制の効果は限定的との声も)。

日本でのインフレは外部要因によるところが大きく、やがて落ち着くとみている。その状況で国内経済を停滞させうる利上げをする理由がないとして日銀は金利を上げない(日銀は12月19, 20日に開いた金融政策決定会合で、長期金利の上限を従来の0・25%程度から0・5%程度に拡大することを決定、市場では”事実上の利上げ”と受け止められている、詳しくは分からない)

日本とアメリカの金利差が発生

金利の安い円を売って金利の高いドルを買う動きが強まる

円安が進む

・2022年に起こった具体的な出来事
原因でもあったように円安の大きな原因は日本とアメリカの金利差にありました。特に2022年はアメリカが国内のインフレを抑えるために大幅な利上げを実施した年だったのです。ここで2022年における日本とアメリカの国債10年(長期金利)の利率の推移と具体的な出来事を見ていきましょう。

米国国債10年利率(SBI証券)
日本国債10年利率(SBI証券)

①3月16, 17日、アメリカは連邦公開市場委員会を開催し、政策金利(短期金利)の誘導目標を0.25%引き上げることを決定。2020年3月から続けてきたゼロ金利政策を解除することに。
②10月20日、ドル円レートは一時1ドル150円前半を記録。150円台は1990年8月以来32年ぶりで、9月1日に140円台まで下落してから2ヶ月弱でさらに10円も円安が進みましたが、背景には10月7日にアメリカが発表した9月の雇用統計がありました。失業率が低下し賃金の伸びも依然として高い水準にあることから、インフレを抑えるために景気を停滞させうる利上げを行う余裕があるとの見方が強まったのです。
③11月30日から12月2日ごろにかけて4円ほど円高が進み、1ドル135円前半を記録しました。背景には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が11月30日に利上げペースの減速を示唆する発言をしたことにありました。これにより金融緩和が期待され、円高が進んだのでした。

○2022年の円安の影響

円安が進むことで私たちの生活にも影響がでます。特に大きいのは輸入関係のモノが値上がりすることでしょう。日本は海外から多くを輸入に頼っています。そしてエネルギー資源、原材料関係の値上がりは直接輸入していない製品にも波及することになります。このようにして2022年に悪いインフレが起こることになるんだそう(円安が良いインフレを起こす場合もある)。

2022年に値上げした主要な商品は以下の通り。
・酒
・カップ麺
・パン
・乳製品

○今後の見通し

2023年のドル円レートは依然としてアメリカ(FRB)と日本の金融政策に左右されると見られています。アメリカは2022年に利下げが行われるとの見方もあるよう、また日本(日銀)は現在の金融政策を黒田総裁の任期満了(2023年4月8日)まで継続すると見られており、以降の金融政策がカギを握りそうです。

○おわりに

今回はこんな感じで終わりたいと思います。やっぱり自分で解説記事を書いてみると勉強になりますねー。決められた期間でできなかったこともたくさんありましたが、完璧じゃない状態で進めていく作業は気楽でなかなか楽しいもんです。最後に個人的な反省と参考を記しておきます。それではー。

・反省
金利とインフレについてもっと勉強したかった
文章が硬い、拙い
参考の扱いが雑

・参考
「【振り返り】円安と物価高に泣いた2022年―「賃上げ伴う物価上昇」はどうなる?」. https://www.youtube.com/watch?v=xb1PeI9SSBw, (参照 2022年12月26日)

「【悪い円安①日本経済の危機】円安は給料や生活にどんな影響を及ぼすのか?」. https://www.youtube.com/watch?v=QiOB3L94N2g&t=45s, (参照 2022年12月26日)

大井真理子. 「日本円に何が起きている? 止まらない円安とその影響
」.BBCニュース. https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63422147, (参照 2022-12-26)

「<値上げ一覧・更新>光熱費も、日用品も、食品には再値上げも…2022年~2023年」. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/163227, (参照 2022-12-31)

「物価上昇が止まらない…半世紀ぶりの世界的インフレはなぜ起きたのか」. NHK. https://www.nhk.jp/p/kokusaihoudou/ts/8M689W8RVX/blog/bl/pNjPgEOXyv/bp/pdXrgDGWoN/, (参照 2022-12-26)

「疑問解消!半導体不足はなぜ起きた?いつまで続く?」. 識学総研. https://souken.shikigaku.jp/11771/, (参照 2022-12-26)

森永康平. 「世界的なインフレで欧米では金利を引き上げ、なぜ日本だけが利上げしないのか?」. ARUHIマガジン. https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-5575/, (参照 2022-12-29) 

「2023年のドル円相場見通し」. 三井住友DSアセットメント. https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2022/12/irepo221226/, (2022年12月31日参照)

長沼伸一郎(2020). 『現代経済学の直観的方法』. 講談社.

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