超初心者向け『馬券の種類』
今年、突然「馬券を買いたい」と言い始めた父親に、馬券の種類について説明を求められたものの、上手く説明できず、悔しかったので自分の言葉でまとめてみた。
馬券の種類
単勝
選んだ馬が1着になったら当たり。シンプル・イズ・ベスト。でも人気の馬を選ぶと、的中しても配当が安い。人気のない馬(=穴馬)で、“単勝万馬券(配当が1万円以上の馬券)”を狙うことこそ馬券のロマン。
複勝
選んだ馬が3着以内なら当たり。当たりやすい分、配当は単勝より安い(100円賭けて110円しか返ってこないことも)。堅実派の人や気軽に楽しみたい人におススメ。
馬単
1着・2着を順番通りに当てる馬券。単勝じゃ物足りないよって人に。
馬連
順番は関係なく、選んだ2頭が2着以内だったら当たり。どっちが勝つかはわからないけど、気になる馬が2頭いるってときに。
ワイド
選んだ2頭の馬が3着以内だったら当たり。的中が3通り(1着-2着、1着-3着、2着-3着)あり、3通りとも買っていたらもちろん全部当たり。馬単・馬連より当てやすい(※個人の感想です)。
枠連
出走頭数が多いレースでは馬を8つの枠に振り分ける(1番と2番の馬は1枠、3番と4番は2枠・・・など)ので、その中で1着と2着になりそうな馬がいる枠を選ぶ。馬連よりも的中対象の馬が多くなるので、多少は当たりやすくなる。
特徴はゾロ目が買えること。毎年、七夕賞というレースでは枠連7-7がよく売れる。
三連単
馬券の王様。1着-2着-3着を順番通りに当てる。難易度が高く、ゆえに当たればでかい。
三連複
順番は関係なく、選んだ3頭が1~3着独占したら当たり。三連単ほどではないにしろ、配当はそれなり。私も100円が6000円になったことがあるので、お気に入り。
☆番外☆
応援馬券(がんばれ馬券)
単勝と複勝がセットになっていて、馬券に馬名と「がんばれ!」という文字が印字がされている。特にひいきのお馬さんがいるとき、記念馬券(当たっても換金しないで保管する馬券)として購入する人が多い。
WIN5(ウイン・ファイブ)
指定された5つのレースの1着を全部当てる馬券。難易度MAX。人気のない馬ばかりが勝つと、配当が億を超えることも(過去最高は4億7180万9030円)。自分ですべて予想するのはもちろん、コンピューターがランダムに選んだ番号で買うこともできるので、宝くじ感覚で楽しめる。
★馬券用語★
本命・対抗・単穴・連下
本命・・・最も1着になりそうな馬。
対抗・・・本命に対抗しうる馬。“相手”とも言う。
単穴・・・もしかしたら勝つかもしれない伏兵馬。
連下・・・勝つのは難しいけど2~3着はありそうな馬。
競馬新聞などではそれぞれ、本命◎、対抗〇、単穴▲、連下△という印で表されている。他にも×や☆、二重三角など、独自の印を使う新聞もある。
買い目(かいめ)
購入した馬券の組み合わせのこと。「買い目が多い/少ない」、「私の買い目は馬連1-2と1-3の2点だ」、「4番も気になったから、買い目を増やした」などと使う。
一点買い
ひとつの買い目しか買わないこと。人間、どうしても保険で何通りも買ってしまうもの。一点買いで高額配当を当てられたら、それは強者の証と自慢して良い。
トリガミ
的中しても、賭けた金額より配当が安いこと。“ガミる”とも言う。一点買いなら、的中すればマイナスになることは絶対ないが、あれもこれもと買い目を増やしすぎるとトリガミしやすい。なるべく少ない買い目でバシッと当てるのが理想。
流し
馬連や三連単など馬を2頭以上選ぶ馬券で、本命を軸に複数の対抗馬を絡めた組み合わせで買うこと。専用のマークシートがある。
例えば馬単を買うとき、5番は絶対に勝つけど、2着になりそうな馬が2・3・4番の3頭いると予想したら、5-2・5-3・5-4という風に、5番(本命)は必ず含まれた3パターンを買うのが流し。「5から2・3・4に流す」と言う。これで本命だけ外れて、相手同士で決着する(1着2番・2着3番だった、とか)ことを“タテ目”と言い、馬券あるある。
本命からすべての馬に流すことを、“総流し”という。トリガミしない自信があれば買っても良いが、よほどでない限り損するだけだと思う……。
ボックス
馬を2頭以上選ぶ馬券を買う時、選んだ複数の馬のすべての買い目を買うことができる投票方法のこと。
例えば馬単で、1・2・3番の3頭をボックスを買えば、1-2・1-3・2-1・2-3・3-1・3-2の全6通りを買ったことになる。
本命とか軸とか決められないってときは、ボックスで買ってしまうのも手。ただし、流しよりも買い目が多くなるので、トリガミする可能性も高い。予算に余裕がある人や、人気のない馬をうまく絡めることができる上級者向け。
フォーメーション
三連単を買う時、「2着は厳しいけど、3着は確実だろう」という馬がいるとき、流しやボックスで買ってしまうと、その馬が2着に来た場合も買い目に含まれてしまう。3着候補がたくさんいるときはあまりにも無駄になってしまうので、例えば1着は1頭・2着は2頭・3着は5頭という風に流して買えるのがフォーメーション。
マルチ
例えば三連単1-2-3と1-2-4をマルチで買うと、1と2は必ず含んだ順番違い(2-1-3とか)の買い目をすべて買ったことになる。ボックスよりは買い目が減らせて、三連複より高配当が狙える。
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