M6.青い天国

最初に好きになったバンドが雑誌GiGSで対談しているのを読んでOKAMOTO'Sを知った。

当時の自分は、好きな人(バンド)の関わったものは好きになる必要があると躍起になっていた。一聴してピンと来ずとも、ピンとくるまで聴いた。いくらでも。
(OKAMOTO'Sの場合は一聴して好きになったけど。)

初めて聴いたのはメジャーデビュー盤の『10's』。次いでセルフタイトルの『OKAMOTO'S』、リリースを初めてリアルタイムで経験できたのは『Let It V』だったはずだ。
初期の頃は、ロックンロールリバイバルというか、「モロにローリングストーンズだな!」みたいな曲や佇まいでドンズバだった。
影響を隠さないバンドが好きだ。

1番繰り返し聴いたのは先にも書いた『OKAMOTO'S』。GiGSでの対談相手が客演しているから、という単純な理由だ。
『青い天国』は繰り返し聴いた。次のアルバムでは『JOY JOY JOY』『SEXY BODY』を好んで聴いた。ダンサブルな音楽が好きだった。
『青い天国』はBase Ball Bearの小出さんと共作している。当時はまだBase Ball Bearのことを良く知らなかった記憶がある。

OKAMOTO'Sは単独では見たことがいまだにない。OKAMOTO'Sがバックバンドを務めるバンドを東京芸術大学の学祭に見に行ったことがある。かっこよかった。

そういえば、初めてベースを意識して音楽を聴くようになったのはOKAMOTO'Sだった気がする。ベーシスト・ハマオカモトのベースははじめてキチンと聴き取れたような気持ちになった。(それまでは良くも悪くもバンドミュージックは全てが一つになって丸太のように聴こえていた)
それをきっかけに、音の重なりだったり各パートの奏でる音が気になるようになった。
また、OKAMOTO'Sは初めて好きになった自分の年齢に近いバンドだ。
あまりにも才能の塊でなんだか嫉妬に近い感情を持っていたような気もする。

OKAMOTO'Sについては散文的にバラバラに思い出されることが多かった。だから文章は文字通り散文。

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