M1.キモちE

ごく個人的なプレイリストの、ごく個人的なライナーノーツを、ごく個人的に。

1曲目より前にも色々と経緯はあるのだけど、そこはまたどこかで。


RCサクセション『キモちE』を知ったのは、フロントマン忌野清志郎の死後だった。
2009年にフジロックで催された忌野清志郎追悼ステージにて、好きなバンドマンがカバーしていたことをきっかけに知った。

それまでの自分は古い音楽(自分の生まれた年に対して)にも、壁なく接している方だと思っていたが、実のところそれは海外の音楽に対してだった。つまり、国内の古い音楽には気乗りしないという部分があった。

その状態を開拓したのがRCサクセション。
国内の古い音楽への少なからずあったアレルギーが解消されていった。
その他にも、RCを聴くことによって増えた趣味趣向のようなものはある。例えばトランペットやサックスをはじめとしたホーンセクションや、キーボードなどで構成された大所帯バンド編成が好きになったこととか(ただし、これは元々好きだった海外のバンドなどの影響も大きい)。
また、RCを好きになったこの時の経験から、トリビュートアルバムやカバーを好んで聴くようにもなった。

自分にとってのRCの原点は『キモちE』だけど、『いい事ばかりはありゃしない』であるとか『わかってもらえるさ』であるとか好きな曲はたくさんある。今になって考えると、きっかけになった『キモちE』のようなパーティーソングよりも、心の根っこに優しく寄り添ってくれるような曲を好んで聴いている気がする。

この後、自分はRCサクセションからまた現代に向けて戻ってくるような順番で音楽を聴くようになる。

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