M31.愛はおしゃれじゃない

岡村靖幸w小出裕介『愛はおしゃれじゃない』

岡村靖幸とBase Ball Bear小出裕介のコラボシングルより、『愛はおしゃれじゃない』です。
リリースは2014年の4月ですが、そもそもの発端はと言うと、2012年7月リリースのBase Ball Bearのミニアルバム『初恋』まで遡ります。

ミニアルバム『初恋』には、岡村さんがプロデュースに参加した『君はノンフィクション』という曲が収録されています。小出さんが作詞作曲したものを、小出さんと岡村さんが一緒にアレンジして、膨らませていく、という形で作られた曲です。制作の半分くらいは2人で詰めて、後半になってバンドメンバーが合流するという流れだった記憶があります。
そういえば、岡村さんも小出さんも愛称が苗字+ちゃんです。なんとなく気分でここから先はその愛称で呼んでいこうと思います。

岡村ちゃんはこいちゃんにとっての神様のようなミュージシャンで、このコラボレーションは念願のものでした。Base Ball Bearは当時ギタードラムベースのバンドサウンドにこだわっており、他の楽器は入れたことがありませんでしたが、この曲で初めてシンセサイザーを入れています。バンドにとって新しいものを取り入れようとした岡村ちゃんと、バンドサウンドを大切にしたかったこいちゃん、それぞれの意志が大切にされたメンバーの演奏もシンセサイザーも際立つアレンジになっています。

『君はノンフィクション』はなかなかショッキングな世界観なので歌詞を一読するする価値はあると思います。制作時、岡村ちゃんとこいちゃんは「化粧品の架空のキャッチコピーを作る」ということをしています。それが、『君はノンフィクション』というタイトルになります。
その際に一緒作られた架空のキャッチコピーが『愛はおしゃれじゃない』、それを広げたのがこの曲ということになります。

『愛はおしゃれじゃない』、とても好きですがイントロの歌詞からして既に岡村ちゃんじゃないと許されないというか、万人が歌って許されるものではないなぁと思います。ただしサビ前半はとてもわかります。おそらくこれは万人にも。

それでは、また。あなただけをずっと愛しています。

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