My Top Songs 2022 61〜70

61.『東京- From THE FIRST TAKE』SUPER BEAVER,長屋晴子
良さがわからないが故に繰り返し聴く曲がある。これもその一つ。SUPER BEAVERも長屋晴子の所属する緑黄色社会もはっきり言って好みではなくて、故に何が良いのかしらと聴いていた記憶。

62.『クロノスタシス』きのこ帝国
初めてこの曲を知った頃の私は、まさか自分が路上で飲酒するような人間になるとは思っていなかった。『コンビニエンスストアで350mlの缶ビール買って』ときのこ帝国は歌うけれど、私がもっぱら持ってるのはロング缶の缶チューハイである。

63.『シャングリラ』チャットモンチー
あんまり「間に合わなかった」と思うことはない。出会った時が然るべきだと思うからだ。でもチャットモンチーにはたまに「間に合わなかった」と感じる。もう少し早く聴き始めてたら、生で見られてもっとハマっていたかも、と。そんなたらればはあんまり好きじゃない。結局のところ現実は、何曲か繰り返し聴く曲がある程度だったりするし。『シャグリラ』より何度も聴いてる曲ある気がするけど。そういえば、チャットモンチーのボーカルギターはしえりこと橋本絵莉子もBase Ball Bearの野音で観ている。

64.『Lucky』Lucie,Too
たしかラジオで聴いて知ったのが最初だったような。1分40秒にも満たないコンパクトな曲。この曲のような気の強いひと、良いですね。

65.『Happier Than Ever -Edit』Billie Eilish
ビリー。現行のポップスターで初めてハマることのできた人だった。しかし、最新アルバムのモードがあまりハマらず……。明らかにできは良いのに。この曲も本当はたったの5分弱しかないフル尺のものよりも3分を切るエディットされたものを聴いていた。悪い恋愛を昇華するような歌。ドキュメンタリー映画でボーイフレンドとのやりとりをわずかに見た手前、色々考えてしまうけれど、最近幸せそうな姿をよく見るので安心する。

66.『バンド・デシネ』ドレスコーズ
エンドロールのような曲。ドラマやアニメの通常回のエンディングみたいな。一区切りつけて次回に向かうような。志磨遼平が歌うように『これが人生』。きっと日々はこれの繰り返しだ。ある意味この曲は人生のアンセムなのかもしれない。

67.『Fuel』田島貴男,長岡亮介
これはその、単純に『接吻』の次に収録されてるから続きで聴くことが多かっただけだと思います。

68.『熱帯夜』SHISHAMO
この曲がシングルで出た時、ジャケットの青いペディキュアにときめいてすぐに真似してしまった。すれ違っていない2人のきにしぃな一夜。何年経っても夏の夜には聴くから、好きなんだと思う。

69.『正しい街』theウラシマ's
椎名林檎や東京事変の良さがわからないという話は書いたと思う。この曲は椎名林檎トリビュートアルバムに収録されていて、ようは椎名林檎関連楽曲のカバーバージョン。このアルバムに収録されてるバージョンで好きなものはいくらかあるから角度次第なのかもしれない。レキシの『幸福論』とかとっても素晴らしい。

70.『フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)』ドレスコーズ
シングルのカップリングながら大名曲。初めて知ったのは、ラジオで志磨遼平自身が紹介してる時だった。ちゃんとした内容は忘れてしまったけれど、以前の自分なら書かないとか、以前なら良さがわからなかったとか、つまりは今になって書けるようになった曲というような紹介だったと思う。1番のヴァースの切実さから、2番のヴァースの美しさへの移行が好き。『ハッティキャロル夏の幻は』という歌詞があるが、初めて聴いた時『ハッと生捕る夏の幻は』に空耳してしまい今でもそう聴こえてしまうことがある。ハッティキャロルは実在の人物で、60年代に些細なことがきっかけで殴り殺された黒人女性だ。そのことをモティーフにプロテストソングを作ったボブディランの曲『The Lonesome Death of Hattie Carroll』(ハッティキャロルの寂しい死)が有名。

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