M26.COSMOS

おとぎ話『COSMOS』

おとぎ話は、元毛皮のマリーズ、現ドレスコーズの志磨遼平と親交の深いバンドとして知りました。
ドレスコーズ が1人ぼっちになってからの最初のライブでバンドメンバーを務めたのがおとぎ話のギター牛尾健太とドラム前越啓輔でした。
残念ながら、そのライブには参加できなかったのですが(受験する年度の冬でした。「息抜きに物販だけでも行きたいなあ(´・ω・`)」と漏らしたら親に烈火の如く怒られました。)、後にDVDやインタビューなんかでおとぎ話を認知しました。
YouTubeで公式に上がってるもので『COSMOS』のMVやライブ映像なんかを観たのもこのタイミングでした。MVは1テイク1発撮りのゲリラ撮影で、2度とはない瞬間が切り取られています。ライブ映像もバンドメンバーが丁寧に音を重ねていく様がわかり、とても魅力的でした。

初めて彼らを生で観たのは、ドレスコーズ の『R.I.P. Tour』の時でした。この時のバンド編成がフロントマンの志磨遼平のバックバンドをおとぎ話の4人がそのまま務める、というものだったのです。つまり、おとぎ話の中に志磨さんが入るような形でした。
このライブでは、志磨さんのライブなので当然ながら基本的には毛皮のマリーズとドレスコーズ の曲を演奏するのですが、ライブの中ほどで志磨さんがはけて、1曲だけおとぎ話だけでの演奏がありました。それが、『COSMOS』でした。

『COSMOS』について語る言葉をあまり持っていないのだけど(「良い」しか出てこない)、間違いなくおとぎ話の代表曲です。
歌詞とメロディのハマり具合、どんどんドライブしていく曲の進行。とても美しいです。

『COSMOS』自体はもっと前からある曲なのですが、収録されたアルバム『CULTURE CLUB』は2015年の1月に出ました。ジャケットに貼られていたステッカーにはこう書かれています。
「君は完璧だ! ティーンエイジ カルチャークラブの気まぐれアイデンティティ」
フロントマンで作詞作曲をしている有馬和樹は10代のピュアでナイーヴで壊れやすい心にとても寄り添った曲をこのアルバムで作っています。『COSMOS』もその一つと言えるでしょう。私は発売の1年後にこのアルバムと出会います。

19歳の冬に、ティーンエイジのうちに、このアルバムと出会えたのは1つの幸福だったかもしれません。

それでは、また。あなたを愛しています。

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