M7.The Cut

簡単な経緯はもう野音の記事に書いてしまった。

このプレイリストはあくまで「曲」の集合体なんだけれど、この曲に関しては一枚のCDとして扱いたい。私の作ったプレイリストなんだから文句は言わせません。文句なんてないだろうけど。

The Cut、ストレンジダンサー、恋する感覚、ライブトラック。

何度聴いたかわからない。ライブトラックのイントロがDEEP PURPLEのライブ盤に納められている『Highway Star』と一緒だと気づいた時に興奮したのは今でも覚えている。

『恋する感覚』で1番のポイントは「きゅるり」だと思っている。「きゅるり」は恋する時の甘い胸の痛みの擬音です。
なにこの擬音。完璧じゃん。
小出祐介を『言葉の人』だと思った最初の場面かも知れない。

後には「しまい太陽」だとか「ヒカリナ」だとか。言葉を作っている。
考えていて絶対楽しかったと思う。
「しまい太陽」は造語の形容詞、「君はしまっておきたいほど太陽です」のことで、「ヒカリナ」は架空の植物の名前です。
そうかと思えば、『不思議な夜』のように写実的なストーリーテリングまでやってのける。(『不思議な夜』は終電逃して築地のあたりを夜の散歩をするお話です。)

ある意味言葉遊び的ではあります。
例えば深呼吸を「新呼吸」として捉え直したりとか。ヒューマンと不満のダブルミーニングで「HUMAN」という曲を書いたり、初恋を「初めての恋」ではなく「終わらない最初の恋」と捉えたり。

とにかく言葉のバンドなんだよ。
是非、詩集を読んでみてほしい。
良かったら、いつの日か貸すよ。

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