APEX note creator's cup 感想

※本稿は、時に批判的意見が物事を向上させると信じる人間によって記述されています。


7/14(水)、HYSさん(https://note.com/heyyoo/)主催のAPEXカスタムマッチ、「note creator's cup」に参加させて頂いたので、その所感などを書き残しておきます。

noteを書くのは初めてなので、まずは軽く自己紹介を入れた後、所感を書かせて頂こうかと思います。

柏輝、「はくき」と読みます。
普段は、eスポーツではなく、TRPG(テーブルトークRPG。今はクトゥルフが有名ですね)のゲームマスターをしたり、シナリオを書いたり、企画を主催したりしています。
APEXは初のFPSで、S6s2から始めました。S6ゴールド、S7ゴールド、S8プラチナ、S9プラチナです。なるほど才能がない。本配信で見事な初動落ちを見せただけのことはありますね。

とは言え上達したい欲求はあるので、S7の終わり頃から、noteのAPEX記事を拝見させて頂くようになりました(そのお陰でプラチナに上がれたのかもしれません。先達はあらまほしきことかな)。
note creator's cup の開催を知った後は、普段から記事を拝見させて頂いておりました、eスポーツ研究家の春日現八さん(https://note.com/gen8tatari)にご連絡を差し上げ、Vtuberのフルチーさん(https://note.com/fulutii)と一緒に、チーム「GAD」として本大会に出場させて頂く運びとなりました。

大会本番では1,2回戦共に殆ど初動落ちで、流石にカスタムのレベルの高さを実感した次第です。出場者のnoteは一通り追いかけていたので、中央値がダイヤ帯辺りと分かった時には正直嘆息していたのですが、順当にぼこぼこにされてしまいましたね……
3回戦では、何とか少しは見せ場を作ることができ、チーム6kill2位、個人2killを残すことが出来ました。
いや、流石に3戦初動落ちは各方向に申し訳が無さすぎると思っていたので、本当に良かったです……初動→初動→2位という、ある意味での大盛り上がりを作ることも出来ましたし。
結果は全体9位でした。頑張りましたね。

さて、試合の詳細は既に現八さんが書いて下さっております(https://note.com/gen8tatari/n/n0271e1dd9a77)し、私個人の反省としては、そもそものフィジカルが圧倒的に不足している、に尽きますので、本稿では、本大会に対する所感を記すことにしたいと思います。


まずは、評価出来る点。


1.書き手が主役であること

既に幾つもの記事で触れられている通り、インターネットのクリエイティブ環境に於いて、映像という優位性を持たない「書き手」が主役であるということは、稀有であり、非常に意義のあることだと思います。
私も文章を書くことをメインコンテンツとして活動している身ですが、イラストや動画、音声に比べ、文字は、ユーザーへの訴求力という点で明確に劣ります。体験の為に短くはない時間を必要としますし、参入障壁が低い為、自然、玉石混交になりがちです。
この辺りの話を始めると長くなりそうですので割愛しますが、いずれにせよ、企業母体の大会や、利潤のロジックが優先される大会では、「書き手」が主役となることは、殆どあり得ないことであると思います。
そうした「書き手」が主役となれる場を提供して下さっているだけでも、十分に価値のあるものです。


2.本大会ならではの独自性があったこと

「書き手」が主役の本大会、参加者の多くが、大会前にnoteを残しました。チーム練習の報告やランドマーク宣言に始まり、他チームや練習に有益なツールの紹介など、その内容は実に様々なものでした。練習風景の配信公開など、交流を目的とした記事が多かったことも、非常に印象的でした。

このような、文字媒体での、かつ緊密な交流は、「CRカップ」に代表される従来の(配信者が主役の)大会では見られなかった展開であり、「書き手」が主役の本大会であるからこそ見ることのできた、ユニークかつ意義のある光景であったように感じました。


3.noteゆえのアーカイブ性の高さ

上述の通り、本大会では、多くの参加者がnoteを残しました。その中には個人の成長の記録となるものもあるでしょうし、チーム全体の思い出となるものもあるでしょう。
また、マッチ後に書かれたものの中には、本大会の今後の運営に大いに資するものや、もしかしたら、APEXというゲーム全体に影響を与えるものすらあるかもしれません。

そしてそのnoteの殆どが、マガジンという、アーカイブ性の高い機能によって纏められていることは、今後のnote APEX界隈に於ける大きな蓄積となると思われます。
参加者にとっても、主催にとっても、そしてnote内外のユーザーにとっても、この蓄積された情報は、非常に大きな価値を持つ、一種の社会財に近い存在となるでしょう。
この一点に限っても、本大会は間違いなく成功であり、APEXカスタムマッチの中で、間違いなく固有の意義を有するものであると考えます。


次に、懸念点に関して。

1.主催側の不案内

これに関しては、既に多くのnoteで記された通りです。
私個人としては、初の主催でいらっしゃることもありますし、トラブルと無縁のイベントなどありませんから、トラブルの発生自体は問題ではないと考えます。最近はサーバーの様子も怪しかったですから。
ただ、参加者への状況の共有が、些か後手に回っていたようには感じました。参加者から確認が飛んでからアナウンスが帰ってきたり、「どのような状態ゆえにマッチが開始できないか」が共有されていなかったり、参加していて少々不安になった場面もありました。

主催と参加者では認識できている情報に大きな差がありますから、状況が把握できずアナウンスもない、と事態が、最も不安を惹起します。
トラブル発生時には、具体的な状況とリカバリー具合の共有を頂ければ、参加者も不安に思うことがなかったのではないかと思った次第です。


2.「note版CRカップ」化への危惧

これを書くのは、少し躊躇いがあります。私はずっと読者としてnoteを読ませて頂く立場でしたので外部からの視点でしか語れませんし、今後出禁になったら嫌だなぁ、とも思っています(半分は冗談です。残り半分は、まぁ)。
とは言え、今後本大会が定期的に開催されるのであれば、いずれ向き合わねばならない問題でしょうから、誰かが口火を切る必要はあるでしょう。

本配信を見直していて気付いたことですが、主催がスポットライトを当てるチームが非常に限定的で、その他のチームとの配信時間の差が目立ちました。
概ね、noteでの知名度・期待度や、主催との距離に比例していたように感じます。また、そうしたチームを追っている際、実況が中立的な視点を欠いていた場面も幾度か見受けられました。

勿論、noteでの知名度や期待度が本配信での注目に比例するのは、ある意味当然の事であると考えます。注目されるチームは概してプレイスキルも高く、激しい戦闘や見せ場も多くなる為、長時間実況が追いかけるのも必然といえば必然です。また、主催との距離が幾許か反映されてしまうのも、ある程度は仕方のないことでしょう。

しかし、今後も本大会が継続的に発展していく中で、特定のチームに主催の注目が集中する状況が続くのであれば(言を濁さずに言えば、身内化が進めば)、本大会は、単なる「note版CRカップ」に堕してしまうでしょう。新たな参加者を獲得することは難しくなり、noteに於けるAPEXライターの縮小にも繋がるかもしれません。
つい先日まで一読者に過ぎなかった身ですから、偉そうに界隈の今後について語る資格を持っていないことは重々承知ですが、本大会が非常に評価出来る取り組みであったからこそ、その意義を失うことの無いよう、主催にはお願いしたいと思います。
(noteを拝見する限り、主催もこの辺りに関しては色々と考えていらっしゃるようなので、杞憂であろうとは思いたいです)


以上、ひとまず大会を終えて、1日経っての所感を記させて頂きました。
追記等あれば、追々付け加えて行こうと思います。

正直、noteでAPEXについて何かを掛ける程のプレイスキルを持ち合わせてはいないのですが、折角のご縁ですし、今後も何かしら書いていきたいなぁ、と思っています。
本職(TRPG)のことを書くかもしれませんが……

(2021.07.16 1:39)


一番書かねばならないことを忘れていました。

大会、滅茶苦茶楽しかったです! APEXに触れていて本当に良かったなぁ、と思いました。主催の皆様、チームメイトのお二方、そして57名の他チームの皆様、本当に有難うございました!!

絶対ばちばちに上手くなってまたいつかカスタム出たいな……と思うなど……

(2021.07.16.1:52)

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