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煉獄編零式TAを終えて

こんにちはLuxです。今回の煉獄編では辺獄編に引き続きÆccentricというTAチームでキャスターとして活動していました。活動中いろいろな経験や学びがあったので感想という形で共有しようかなと思い、この記事を書くことにしました。

零式TAとは?

この記事を見た方の中には零式のTAとはそもそもどんなことをやっているのか、イマイチ分からない人もいるかと思います。そこで簡単なTA活動の紹介から始めたいと思います。

FF14内のPT募集で「詰め」という単語を目にすることがあるかと思いますが、これは一般的にスキル回しやギミックの処理法を工夫することによって自分のDPSを高めることを指します。一方でTAではより早い討伐タイムを出すために、PTとしてのDPSの最大化を追い求めます。

特定のスキルをシナジーに入れるために遅らせたり、ヒーラーが詠唱ヒールしたりと個人のDPSで見ると損失であっても、それがPTDPSを高めるものであれば積極的に採用します。

また、TAにおいてLBはとても重要な要素の一つです。TAの動画で戦闘前に装備を脱いでHPを減らしている光景を目にしたことがあるかと思いますが、これはHPを減らしてナイス軽減やナイスヒールを取りやすくすることによってLBゲージを溜める手法です。開幕だけでなく、戦闘中にもあえてHoTをstatusoffのマクロで消すことでHP調整をしたり、ギリギリHPが残るような軽減、ヒールを行ったりします。LBはタイムに直結するため、LB溜めは各TAチームの腕の見せ所という訳です。

各層の内容

本番活動順:4層前半→1層→4層後半→2層→3層

1層 プロトカーバンクル

目標 6:32  記録 6:31.205  構成 暗ガ占学モ忍踊黒

見ての通り目標タイムより早いタイムを出すことができました。これ自体はとても良いことなんですが…。通常は目標タイムまでに終わるようなスキル回しを作ります。そのため、本来32秒で倒しきるスキル回しは31秒で倒した場合、とても最適とは言えないようなものになってしまいます。討伐間際のlogを見てもらえば何が起こったのか分かると思います…。

そんな訳で十分な討伐タイムが「出ちゃった」のですが、予備日がまだあったので回しを修正しつつ、残りの日で再チャレンジすることになりました。その結果がこちらです。

これには練習PTもびっくり

31秒の記録はPT単位でかなりの上振れだったようで、それを越すための過酷なDPSの足切りが僕らを待ち受けていたのでした。なんと4時間の活動で一度も4分バーストまでいけず、「俺たちは今日一体なにを?」とみんな放心状態になっていました。リーダーはずっと、あんなの下振れ下振れ、次行こ!なんて言ってましたが、大ウソじゃねえか。心を無にする修行にはいいかもしれませんね。

ギミックでは黒魔道士として苦労した点もいくつかありましたが、今思えばまだマシな方だったような気もしています。2分バースト付近のダブルラッシュでは魔紋を先置きして、魔紋に乗りながら毒沼の端ギリギリで避ける必要がありました。キャラの座標が見にくくて毎回カメラを寄せて処理していたのを覚えています。

スキル回しの方は結構難航していました。多分全部で15個くらい作ったような気がします。どう考えてもめんどくさそうな層なのは明らかだったので、結構前から作っていたのはありますが。スタンピード前までの時間がギリギリで、激成魔をパラドックスに使ってprocファイガを作り、全体のGCDを加速させるという手法がかなり有効だったと思っています。他にも基本ループの利点と詠唱ファイガの欠点、ランダムprocファイガの新たな生かし方、ルーシッド2tick回しの危険性など色々発見があった層でもありました。最終的な回しはそこそこ綺麗にまとまっていると思います、最速回の最後のゴタゴタを除けば…。


2層 ヘーゲモネー

目標 7:27  記録 7:27.175  構成 暗ガ占学モ忍詩黒

2層は想定通りのタイムを出すことができました。LB3を2回溜めるヒラの技術に感服していた層でもあります。バーストは多くのTAチームが採用しているであろう1357で行いました。開幕バーストしないというのは新鮮で面白かったと思います、初めは。

なんというか良く言えばそこまで難しくない層、悪く言えば刺激がない層といった感じで、周回を続けるごとに目が死んでいきました。前の層の傷とlogs運営のトンデモ采配のおかげでモチベが少し低迷していたのもあったと思います。まぁ僕だけじゃなったようで、VCでは一人また一人と聞き専が増えていき、閑散としていました。学者の人が「しゃべってんのオレだけ?みんな聞いてる?おーーーーい!」って言っていたのは正直面白かったです。

普通に開幕から2分ごとにバーストする場合は、偶数分にタンク強攻撃やバカ痛全体攻撃があってタンヒラの負担が大きくなってしまいますが、1分からのバーストにしたおかげでそれは回避できたみたいでした。一方で奇数分はいろんなギミックで動いていることも多く、魔紋上で処理することもしばしばありました。なんというか僕が大変だったというより、真ん中に邪魔な奴がいて他のメンバーが処理しにくそうでした。みんなありがとう。

1分バーストとそれに伴う変則的な開幕回しについては、懸念していたよりすんなりと組めました。特に1分バーストとそこからの繋ぎは結構綺麗なんじゃないかなと思います。

1分バースト付近

薬中に威力500未満の魔法がないこと、バースト後のprocファイガを生かした4ジャ、DoTロスの少ない2連ダブルトランスあたりは個人的にポイント高めです。ただ、MPtickがかなりシビアで、ほんの少しの遅れで狂ってしまう取り回しの悪さもあり、開幕は毎回気を付けていました。3分バーストのところをもう少し改善できればかなり良い回しになったんじゃないかなあというのが心残りです。
AF1パラ→AF2デスペアで〆て極短ループを生成するという面白い手法を発見できたのは良かったかなと思います。


3層 アグディスティス

目標 8:37  記録 8:37.178  構成 暗ガ占学モ忍踊黒

3層も想定タイムを出すことができました。時間がかなり限られていた中であり、かつ最後にやった層でもあったので皆満足した形で終えることができたんじゃないかなと思います。

2層と同様に3層でもLB3を2回撃つことができました。LB溜めについては3層まででさらに学びがあったようで、安定して溜めつつ臨機応変に対応していて本当にすげえとしか思えませんでした。たまにHoT切りミスってマジですいません。あ、すみませんだった。(内輪ネタ)

実は6.28の前、6.2の期間では初めに取り組んだ層が3層でした。当時から黒魔の強化があったとはいえ、もろもろを改善してタイムを短縮できたのは成長を感じました。ギミックに関しても6.2で練習したのがかなり生きたと思います。とはいえ、黒魔に関しては6.2と6.28では全然違う回しになってしまったせいでギミック処理が本当に大変でした。単純にギミック自体が難しい4層後半と同じくらいな印象を受けています。

3層の回し自体は、クロポジ付きゼノ×4の大バースト→ダブルトランス→基本ループorパラファイア→ダブルトランス→…を繰り返すという単純なものでした。しかし、GCDのズレやリキャスト管理のミスが後の回しにかなり影響を及ぼすようなものになってしまっていたので、8分を通してずっと気を張っていないといけずしんどさMAXでした。
特に4分バースト後のブルスラッシュの滑りうちと獄のシャトルラン、極めつけのストーカーAoEは毎回心臓バクバクでした。獄の最中は踊り子の人に神誘導をしてもらってエーテリアルで飛んでいました。マジで感謝です。他にもヒールや軽減をガン無視した動きだったのでタンクの二人には重介護してもらいました。マジで感謝です。感謝しかない。

獄ギミック中飛びまくる黒魔導士

バースト、獄、ストーカーAoEと3つも三連魔が欲しい場面があるのに、2つしか使えないというのが悩みの種でした。もっと良いやり方があったような気がしてなりません。反省点です…。


4層前半 ヘファイストス人型

目標 6:05  記録 6:06.034  構成 ガガ占学侍忍踊黒

煉獄編一のクソコンテンツといって差し支えないでしょう、ヘファイストスさんです。タイムは一歩及ばずといった感じでもう少しやりたかった、いややっぱりいいかな…。たしか7秒までに倒さないと絶対ワイプみたいな感じだったので、討伐記録がそもそもめっちゃ少ないです。背水の陣。

とにかく蛇パターンを引かないとスタートラインにすら立てないのがクソでしたね。まぁ2パターンの回しを組まなきゃいけないのもそれはそれでクソなので、生まれながらにクソになる運命しかないボスですね。ちなみに僕らの連続4つ足パターン記録は13回です。クソ。

視線ギミックもふんだんに取り入れられていて運営の努力を感じました。視線は1ボスあたり1回までで頼むよ吉田。四重炎乱の特殊散開は6.2でたくさん練習していたので抜群の安定感でした。

黒の回しとしては悪くないものになったかなと思います。2分バースト後の縦横散開と線誘導がネックでしたがなんとかなりました。4分バーストは3ゼノをシナジーに入れつつ3連ダブルトランスができているのでお気にポイントです。1層ほどではないですが、回しをたくさん作って理解を深められたのが良かったです。


4層後半 ヘファイストス転身形態

目標 7:20  記録 7:24.281  構成 暗暗占学侍リ踊赤

今回のTAでおそらく最高難易度だったのが4層後半です。1ミス1ワイプ当たり前の中、7分の前半があって絶っぽい感じがしました。かなり時間をかけて練習したのですが、記録は奮わず24秒でした。最大の心残りはこの層ですね。

前半からのリソース持ち込みとフェニックスバフというかなり特殊な層だったため、構成も他の層とは異なったものになっています。僕は当初流石に黒魔かなあと思っていましたが、赤魔がかなり強かったです。実際僕が組んだ回しで比較すると黒魔の方が若干強かったのですが、バマジクによる占星のGCDヒールの肩代わり、術式記述での黒魔基準散開の有無などから総合的に見て赤魔の方が良いと判断しました。侍リーパーと近接のピュア色が強かったのも要因の一つだと思います。

一応赤魔の練習と考察はしていたのですが、まだまだといった回しかなと思います。自分でも改善点は見つけていたものの、あのギミックを処理しながらアドリブで調整する自信があまりなく、経験不足が響いたと感じています。

ただ一番反省すべきは赤魔の回しよりもギミックミスでした。僕は比較的楽なポジションを貰っていたにも関わらず、しょーもないミスでワイプさせてしまい申し訳なかったです。大分心にもきました。大反省です。


今回の「挑発スタート」問題について

今期TAの最大の騒動が挑発スタート問題です。
そもそも挑発スタートとは何なのか説明する前に、FF14とFFlogsの仕様について触れる必要があります。

FF14ではWSでもアビリティでも、入力と構え(prepare)、そして着弾の3種類が存在します。インスタントのスキルは入力とprepareが同時で、着弾はスキルによってまちまちです。詠唱のある一部のWSや魔法は滑りうちが可能になるタイミングがprepareです。

そしてlogsのタイム計測というのは、プレイヤーもしくは敵の「攻撃アクションのprepare」からスタートするという仕様が存在しました。これを利用し、挑発で敵を釣ってボスを殴れる位置まで引っ張ってくることで、近接が殴れるようになるタイミング(近接のprepare)と詠唱職のprepareを合わせ、全員の殴り出しを揃えることができるのです。また、挑発によりブラナイを割るのが安定するという利点も存在します。さらにこれを応用し、挑発後に敵のAAのprepareが起こるまで殴らないようにすることでタイムラインを数秒ずらすことも可能でした。

この仕様は、僕が知る限り漆黒からTA界隈で使われてきたようですが、あることを皮切りにlogs運営に知られるようになり、突如として禁止行為とされました。もともとは6.3から禁止にするという話がいつの間にか6.2中に禁止になっていました。なんかよくわかりませんがブチギレてたらしいです。禁止にすること自体は問題ないけど、レギュレーションを途中で変えるのはどうかと思います。各所で批判が起こり荒れていたのも、6.2の途中で変えたことと、公平性を意識したというより気に入らないから変えてやったという感情的な言動が原因でしょう。

最終的にこの挑発スタートを利用したlogは「バグ技」を利用した烙印として素敵な色がプレゼントされることになりました。


最後に

色々ありましたが、この半年間のTA活動は楽しく、思い出に残るものでした。競い合った他のTAチームの皆さん、攻略や装備集めを手伝ってくれた皆さん、そして最後まで一緒に戦ってくれたメンバーの皆、ありがとうございました。


Lux Lucus


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