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サークル『Blue BomBom』さんが良かった話【2024春M3】

今回は2024/04/28(日)に行われた春M3にて訪れたサークル『Blue BomBom』さんの紹介/感想についての記事です。


サークル『Blue BomBom』

まず『Blue BomBom』とは
Maru」「あずみ」「あわ わさら」の3名(敬称略)による𝗸𝗮𝘄𝗮𝗶𝗶 𝗺𝘂𝘀𝗶𝗰を作っている音楽ユニット。

今回のM3が初参加であり、そも活動自体がつい最近の新進気鋭な音楽ユニットさんだと思われます。
なので筆者はジャンルや作風も未確認だったため「物は試し」とXFDを聴いて手に取りました。


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新譜「Caramelized」

まず一つ目はこちらの新譜「Caramelized」について


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作品の雰囲気

ミニマルポップなハウステクノ
……と言えばいいでしょうか?なにせ音楽ジャンルにそこまで詳しくないのでそれらしいものを挙げてみました。
なので聴いた感覚/脳内イメージで言い換えるなら

"夢カワイイ"フューチャー
ゆるい原宿系コーデ風
といった雰囲気。
特に強調したいのは""夢カワイイ""という部分です。

それでは順に各曲の感想を。



Tr.01 「Monica」

公園の喧騒みたいな環境音+カワイイ音で始まる一曲目。
魚が口をパクパクさせてるような音が好き。
そして始まる下校中の女子高生みたいなリーディングボーカル。この淡々とした歌?がこの曲の特徴です。
「星のピアス」や「自家ロケットで宇宙旅行」というオシャレな単語もありながら「人面犬のダンスパーティ」「昨日食べた麻婆豆腐」なんて普通は一緒に並ぶことのない言葉まで歌詞に入ってるので独特な視界を味わえます。
メインメロディ、電子音、環境音、歌詞、という要素を一つにまとめてコーティングされた白昼夢のような一曲です。
「Caramelized」で一番好きな曲。


Tr.02 「Candypop」

「Monica」と似て子供のはしゃぐ声+囃したてる合いの手で始まる2曲目。
ただ「Monica」とは違ってアンビエント調+鈍い音が落ち着いて聴ける曲。また全体的に静かなのでラップボーカルが耳に残ります。
かったるい日買ったプリン勝手に食べたでしょ 憎めないけど」(ココスキ)なんて韻を踏んでいるところもあるので、知らないうちに刷り込まれて覚えてる歌詞も多いかも。
雰囲気で言えば浅い夜夢遊気味の散歩風景という感じ。


Tr.03 「0407」

「Candypop」から更に深まり静けさのある雰囲気を醸し出す3曲目。
3曲目からは普通の歌い方がメインとなり、ラップやリーディング要素は薄め。メロディにも喧騒・環境音がなくなり缶を開ける音が入るくらい。
なので音は多いながらも1,2曲目より更に静かな空気感に。
ある意味サビである「タッタッタリラッタリッラリ ラッタッタリラッタリラリ」のリズムが好きで中毒性が高いです。
この曲は深夜レム睡眠からノンレム睡眠に移るような感覚がありました。
そして最後には沈んで意識が消えて行くように。


Tr.04 「Candy-Stick-Prism」

ここまでは""夢""というイメージに沿って聴いてきました。
【作品の雰囲気】で夢カワイイを強調したのがこのため。
でも4曲目「Candy-Stick-Prism」については目覚めを感じさせてくれる曲と思えました。
曲調もCaramelizedで最も歌らしい歌となっており、とても現実味があります。
尺は[01:42]と短めですが、むしろそれがアッサリとしていて夢を見ていた事すら覚えてない、目覚めたてのスッキリした感覚を持たせてくれる1曲。


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オススメな聴き方

感想でも大まかに書きましたが
1~4曲目にかけて「夢現な状態→目覚め」を感じれる内容になってます。
なのでまずは近所を散歩でもしながら4曲を通して聴いてみてほしい。
そしてそのままループ再生をONに。
ループしている内に、1~3曲目を聴いてる間はボヤーッとした感覚に包まれて(Candypopおわtt……ちがう今のMonicaだ)という曖昧な意識を味わえます。(実際になりました)
それでも「Candy-Stick-Prism」が来た時だけはハッと目が覚めるので面白いです。


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さて、ここまでなら「面白いアルバムだったな―」と終わるのですが──。


~M3当日:サークルブースにて~

私「Caramelizedくださーい」
BBB「はーい、ついでにこっちもどうですか?」
私「……ん?」

【花束と爆弾】

私「(エーナニコレータイトルめっちゃ良いしジャケット好きだし面白そうだしこういう出会いがM3…っていうかコレも500円なの?マ?)ください

──この間0.5秒。

かくして手にしたもう一枚。まさかのこっちもクリーンヒット
というわけでここからはもう一枚の紹介/感想となります。


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ストラウス「花束と爆弾」

まず『ストラウス』とは

"花束ユニット"を掲げておられる音楽ユニットさんです。(X:旧Twitter)
"Strauss"という独語が【花束】を意味しています。

メンバーはVo.「倖果」さんと
『Blue BomBom』にも所属のCo.「Maru」さん。

ちなみに今回の作品はM3限定版少数頒布だったようです。


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『花束と爆弾』

この物語は絵描きの青年の”人生”という作品の一部である。

それでは作品の紹介、なのですが……
聴いてもらった方が早いです。まあ当然ですね。
上記の公式Youtubeチャンネルに、当アルバムのメインとなる3曲が上がっております。「花束→爆弾→青年は湖の中で」の順番で聴いてみて下さい。

作風としては物語を語るような少し"歌"とは言い切れないものになっています。
言ってしまえばリーディングポエトリー
しかしもっと言うなら後悔の独白といったもの。


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聴き読んでみて

「この作品を1曲ずつ語るのは少し違うな?」と感じたので全体的に。

この4曲(3曲)──つまりストラウスさんの作品で特徴的なのは「情景の描写/心象風景の描写」がそれぞれに歌われていること。
また、物語の半分を歌ではなく独白で語られていること。
私は特に後者の独白にやられたパターン。

物語全体では少年の人生、そして"絵を描くこと"を通してかつていた少女との過去と現在が語られます。

物語の内容については実際に聴いて追ってほしいんですが
「花束」と「爆弾」では絵描きという存在が持つフラストレーションを攻撃的に表した歌詞が印象的。なかでも「花束」サビ入りの一節は1番、2番どちらも強い意思を持ったものに感じられる。
そして「青年は湖の中で」では元少年であった青年の心象と人生観に焦点を当てて吐き出される言葉がとても印象的。

私はこの3曲目「青年は湖の中で」が特に刺さりました。
無論内容もなんですが、倖果さんの語りが良すぎるので、是非聴いてもらいたい曲。
一番好きところは"靴を履くシーン"です。


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そんなところで、感想&紹介記事でした。
2作品とも通販等は現在のところありませんが、またM3に出展された際などに良ければ手に取ってみて下さい。
また、『Blue BomBom』さんではMV公開予定もあるようです。

それでは今回はこの辺りで。

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