たまには推し以外の曲紹介:その1(2023年振り返りver.)


2023年も過ぎたということで聴いた曲を振り返り……
していたんですが、まあ曲数の多いこと多いこと。
なのでたまには"あまり名前を出せてないけどよく聴いてる"
曲を振り返って行こう、というのが今回の記事です。
("2023年振り返りver."とか言ってますが特に通常ver.は無いです)
(ほぼ同人曲)


今年よく聴いた曲達's (順不同)

Ⅰ.輪転、振動、君は落下する。 / Feryquitous feat. 可不

我らが『Feryquitousさん』の「可不vocalシリーズ」2曲目です。
安定のジオメトリックな世界観を見せてくれる以上に、今回の歌はCパートの韻を踏んだ歌詞がかなり特徴的。
でもやっぱり難解なんですよ。曲名からもそうですけど、どうやったらこんなバラバラの単語で集団行動が出来るのか……Feryさんってスゴイ、改めてそう思った。
曲は十八番のアートコア×ロックで奏でられるノンストップな曲調。
"世界が幾何学に侵食されるようなMV"と相まって疾走感がMAXで爽快です。

こちらは可不vocalシリーズの1曲目『閃耀』
月並みな言い方になりますが、とんでもなく"神曲"です。
それにしても可不ちゃんとFeryさんの曲って相性抜群ですよね。


Ⅱ.ムーンライツ / ノイ feat. 初音ミク + flower

たまーにあるんですよ、Youtubeをフラフラ~っと泳いで「なにか良いボカロ曲ないかなー」と徘徊することが。まあ殆どの場合見つからないのですが……大当たりを引くこともあります、それがこの『ムーンライツ』
まさかギターで『ねじ式』さんが参加されてると思ってなくて、知ってる方の名前があって驚き。

出だしからハイテンポなギターサウンド+特徴的なイントロ。そして調子外れのないミクのボーカルで「これは良曲だ」と判断させてくれます。
歌詞も区切り区切りな言葉の集合なのに、綺麗に音が繋がり聴きやすい。
特に、いわゆる「歌ってみろ系」に近い高速サビは必聴です。

この曲が刺さった人はこちらの『3rdアルバム』なんていかが?

更にオススメするなら『エリスクリプト』という曲をどうぞ。
これも3rdアルバムが届いてからよく聞いていた曲。


Ⅲ.Haconiwa 1st EP「✕」

これについては"アルバム"でのご紹介。
Youtubeで秋M3のXFDを巡回している時「ん?これM3関係なくね?」となり
全然知らないアーティストさんで、しかも1st EPだったというのもあって俄然興味が湧いた作品。そして好きになった作品。
Haconiwaさんは見つけた経緯も含め、"駆出しのストリートミュージシャン"みたいな印象があったので『▼』が特に"らしさ"を感じます。
歌詞から見える活動の自由さが今後を楽しみに思わせてくれます。

こちらのアルバム、サブスクもありますが下記のサイトでは、CDが50枚限定(2024/1/1時点残:41枚)で通信販売しております。
オシャレな包装で届けてくれましたのでテンション上がりました。
加えて曲ごとの手記もあるんですね。曲ごとのバックストーリーのような、詩のような作品です。こういう物語が深まる媒体あるの良いですよね。



Ⅳ.リコレクト/K-forest (feat.可不)

一部の音ゲーや、音楽サークル『Emotional Addict』などをご存じの方には馴染み深いかもしれない『K-forest』さん。なんと2023年の秋M3で1st Albumだったんですね。
前々から知っていた方だったので、かなり意外だった事実の一つ。

「K-forestさんと言えばこの音」くらい特徴的なのが打ちつけるような音。音楽知識に乏しいので"そういう音"としか言えませんが。サビ後の間奏に入る引き伸ばしたような高音のところが聴き心地◎
爽快感抜群で独特なこの音に惹かれるんですよね。

そしてこの曲は"ボカロ1作目"とのこと。
聴き始めこそ(ちょっと可不がぎこちない?)と感じたものの、そこがK-forestさんの音と相性がよく、歯切れのいい歌い方になっていて癖になってくる歌。
"こういう歌い方が良い" "なめらかに歌わせれば良い"だけじゃない、ということを再認識しました。歌詞もカッコよくてオススメ。

この曲はこちらのアルバムにあります。上記の特徴的な音ばかりなのでXFDで刺さったのなら他も聴いてみて絶対損はありません。



Ⅴ.missing / しろさきあや & aimu

曲の動画が無いのでXFDを。6番目の曲です。
代わりに同タッグの曲を下にペタリ。

こちらの曲『narrow time』がお二人に出会ったきっかけ。
この『parallel EP』をたまたまM3の会場で手にしたことで巡り巡って今回のアルバム購入という感じです。これが即売会これが同人音楽その醍醐味
お二人の音と声は相性がいいのかとても聴き馴染むんですよね。
『narrow time』では激しくポップな曲に、過去への後悔が滲む歌詞になっており、ジャケット画像の青空すら少し煩わしく映る印象の歌。
対して『missing』はギターメインのロック系の曲に、過去と決別する歌詞になっており、最後には爽やかさすら感じる曲です。もう少し細かく言うと、失恋/別離を乗り越えるような歌詞。
アルバム『PRISMNOTE』を秋M3で手に入れたこともあって、聴き終えた後は秋晴れの空が瞳に映るような歌でした。
この曲を聴くためだけに買ってもいいレベル。(実際私はそうでした、無論他の曲も聴いてますが)



Ⅵ.Call of Twilight / Cineraria Studio feat.Akira Yamamoto

この曲に関しては2022年の秋M3でアルバムを手に入れてからずっと聴いてる曲なんですが、2023年の12月になり、ついにサブスク & Youtubeに曲が上がっていたのでご紹介。
曲調はユーロビート調のアニソンとなっています。
歌は『呪われた力と復讐の誓い』というテーマで作られており、歌詞も物語性が強く、それこそ夕方18時に小学生がこぞって見るアニメのOPみたいな印象を抱かせてくれます。
だから聴いてるとすっごい懐かしい気分になるんですよね~。
たぶんオタクやってたら同じ感覚に陥る人は多いんじゃないでしょうか?
というかこのOPが流れるアニメめちゃくちゃ観たいんですけど
いつ放送してました?え、そんなものは無い?ソデスカ…

ちなみに筆者は『スパイラル ~推理の絆~』『東京アンダーグラウンド』『しあわせそうのオコジョさん』『エレメンタルジェレイド』『最遊記RELOAD』あたりを見ていた世代です。
色々と思い出してきた……なっっっつ……!

脱線しましたが、こちらが元々入っていたEPのようなアルバム。
今回配信されたのは"ベスト盤アルバム"のようなものです。



Ⅶ.endemize / あとぅす feat.つゆり花鈴

この曲もユーロビート?どちらかと言うとトランス系アニソンロックみたいなジャンルの曲ですかね。なんにせよこの曲がOPで流れてるアニメを観てみたい。
耳に残るメロディとメリハリのある歌が印象的です。
動画は上が『一番とラスサビver』下が『アルバムのXFD』となっています。
というのもこの曲、BMSの楽曲なのです。私も買ってから知りました。
そしてアルバムのサブスク配信は現在のところなし。また、アルバムの委託等も行っていないようなので、少々貴重な品になっているかもです。
うーん、気軽に布教できない悲しみ……
でもアルバム全体通していい曲ばかりなので、是非ともどこかで手に入れてほしい作品でもある。切ない系の歌が多いアルバムです。
あとジャケットの白髪ケモ耳ちゃんかわいいよね~



Ⅷ.ORTHROX / BlackYooh vs. siromaru

えー……こちら6年ほど前の曲(アルバム)になるんですがね、なんとね、からっきし認識してなかったせいで買い逃してたんですね、愚か!
というわけで夏コミの際にBlackYさんのスペースで手に取らせていただき、去年初めて聴いた次第です。6年越しってマ……?

まず"BlackYooh vs. siromaru"というと、兄弟曲のような『KERBEROX』や、音ゲーで有名な『BLACK or WHITE?』などでは、全体的に高速かつ高音、そして荘厳さも感じるような曲調が印象的。
ですが『ORTHROX』いつものとは少し違い、重々しく荒々しいといった印象が目立つ曲。ゆえに"2:00~"から始まるサビのパートは、双つ首もたげた獄狼が大顎を振り回しながら走って来るような強攻感があり、爆発力の凄まじい曲となってます。何度聴いてもサビに向かっての盛り上がりが最高……!
この作曲陣、ほんとオススメ。



Ⅸ.Gravity / Sennzai & WHITEFISTS

Sennzaiさんの新アルバム『REPELACHE』から『Gravity』です。
以前、渋谷ので放映されていたMV『アンヒューマナイズ』を始め、Sennzaiさん&WHITEFISTSさんの曲が好きで、今回の『Gravity』は特に好きな一曲。

まず単純にカッコイイまるでボス曲、アクションゲームの重要な戦闘中に流れてほしい。闇落ちシーンでも覚醒シーンでもいけそう。
中でもラップパート。XFDで聴いた時には強者感マシマシで思わず笑ってしまったシーン。イントロのギターだけでも強いのに相乗効果でツヨスギル。

歌詞も後ろめたい描写があるのにナヨナヨした感じは無くて、決意を固めた強さが溢れている。いっそ聴いていてスカッとするほどで、かなーーり好きな展開の歌詞です。
これが「縋って~泣いて~」みたいな歌詞だと一蹴していたかもしれない。
Sennzaiさんの声ってどちらかというと"繊細さ"があるので、ここまで力を込めたしゃがれシャウトが聴けるの、良き。




Ⅹ."raputa" sasakure.‌UK × TJ.hangneil

師走の魔物sasakure.UKさんとTJ.hangneilさん、まさかの新曲。
来た時はそれはもうテンション爆上がりでした。
MV有りきの話にはなりますが、やっぱりね、禁忌に対する異様な恐怖を演出するのがこれ以上ないほどに上手なんですよね。『ozma』然り『Apollo』然り。あ、『Apollo』大好きなんで置いておきますね。

ところで、曲の展開や音の使い方が似ている点の多いこの2曲。
MVでも謎のシンボルが双方で出ていたり、舞台に宇宙が関係していたり、月面と皆既日食でが関係していたり……まあraputaはApolloのエピローグ的な曲らしいですが。
というところで私の悪い癖が騒ぎだし(というか今回ばかりは"仕方ない"のよ)考察が捗っております。

・まず"raputa"とは?
よく聞き馴染んでる『天空の城"ラピュタ"』と同義でしょう、恐らくは。
元を辿るとガリヴァー旅行記』に出てくる、空飛ぶ島の王国の名前ですが。
じゃあその"ラピュタ"がどれかと言うと、MV最後に出てくる"コレ"

地球の軌道上にある"細長く黒い物体"

これが"天空(宇宙)に浮かぶ島"=raputa、ということなのでしょう。

・じゃあこの黒いの何?
なかなかに特徴的な形をしたこの物体には、「これがモデルだろう」と言えるモノがあります。
それが『Black Knight Satellite』(以下、"黒騎士衛星")
実際の外見は以下の画像のようなものです。

Wikipediaに載っている、一番典型的な黒騎士衛星の画像
恐らく黒騎士衛星と言われているもの。別角度の同衛星と言われている

なんとも似たような外見をしています。ですが外見だけでなく、もう少しだけ根拠があります。それが次の項目。

・"現実"と"raputa"における""黒騎士衛星""

まず"現実の黒騎士衛星"がどんなものか、というところから。
そも黒騎士衛星の『黒騎士』というのは、「出自/所属が不明な騎士」という意味があります。
すなわちこの衛星、"どこの国の衛星か"分かっていません
それもそのはず、まだ人の手で衛星を打ち上げるより"以前から"、この黒騎士は地球上空を周回していたのですから。
そのため「地球外生命体の探査衛星だ」とか、「13000年前からそこにいる」など言いたい放題に言われ続け、今では立派な都市伝説となりました。
実際はデブリだとか、なんだとか結論付けられてますが。

ではそれを踏まえ"raputaの黒騎士衛星"です。
かいつまんで載せるほどでもない、かもですが

皆既日食に降臨する黒い者(左)
後半に出る壁画、少女と黒い者が描かれている(中央)
壁画に描かれていた、少女と黒い者との接触シーン(右)

この"黒い者"が、恐らく『黒騎士衛星』の正体なのでしょう。
壁画に載るような古い時代に宇宙から降りてきた。と考えれば、"現実の黒騎士衛星"とも設定が合致します。
raputaの正体も大まかに分かったところで、その後の描写を簡潔にまとめると

黒い者──仮に"神"とする──が供物の少女を乗っ取る。神は人々を滅ぼし、一度宇宙に帰るか、どこかに身を隠した。
それから数百、数千、数万年後。現代の科学技術と同水準となった世界で、再度神が降臨し、また人々を焼き払った。
……という、これは単純な顛末。では

・神──黒騎士衛星はどこにいたのか
これについては憶測の域を出ませんが、神の媒介となった"少女の白骨死体"に、寄生するように身を潜めていたと思われます。

02:34の白骨死体が少女になる描写

単純に白骨死体が出土されたからなのか
時同じくして皆既日食が始まったからなのか
皆既日食が遺跡と重なるタイミングで起きたからなのか
ロケット発射がバベルの塔みたく神の怒りに触れたのか

他にも、"謎のシンボル" に "ワームホール"、"未解読の言語" に "赤い惑星を恨むような少女の目"……まだまだ謎だらけですが。

・シンボルについては、現実正解のNASAに相当する機構のマークのようなもの?それが過去の壁画からとってつけられている?
・ワームホールについては、黒騎士衛星が白骨少女(神)の呼びかけに呼応し、彼方から転送された描写?(現実の黒騎士衛星も現在は行方知れず)

・・・が上部に打たれている箇所が重要な文か
'xxxxx' と点で挟まれているので固有名詞?

というところまでが今考察できる限界です。
もしかしたらmaimaiしてないと分からない点もあったりするのか……?

で、なんでこんな長々と書いてしまったかと言うと
私、都市伝説としてBlack Knight Satellite大好きなんですよー!!
それだけです!解散!


順不同とか言っておきながら『raputa』に関してはこうなると目に見えてたので最後に持って来てました。
そんなこんなで2023年の曲振り返り10選でした。
気になった曲はありましたか?

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