2年ぶりの夏

全力で夏ばてに向かって疾走している。
夏って、こんなに暑いものだっただろうか。

7月に入った途端の猛暑と、雨が降ったかと思えば豪雨。
この不安定な天気のせいで、汗びっしょりになる日と頭痛になる日が交互にくる。
こころなしか食欲も落ちてきたように感じるのに、体重が落ちないのはなぜだ。

きっと、自炊をしている人は全国で感じていると思うのだけれども、暑い台所で、熱い火を扱うのが億劫で仕方がない。
たとえば、夏の代表のようなおそうめん。食べる時はすずやかでも、茹でるのは熱くて暑いのだ。
なるべくレンジで済ませるものはレンジでするとしても、それすらも億劫なぐらい暑くて、やる気が出ない。
7月が半分も終わらぬうちに、学校が夏休みを迎える前に、私はうんざりしている。

6月以来、父は入院している。
去年は私が病院で避暑をしたけれど、今年は父が避暑ね、と笑って思い出した。
私は去年は7月の上旬一週間、7月の末日から9月1日まで入院して過ごしたのだ。
窓越しに、ちりちりと焼けるような日差しを感じるだけで、夏そのものは味合わなかった。

2年ぶりの夏。
青空がまぶしい。
そりゃあ、夏ばてしても仕方ないか。