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書くことが好きだなと思って、ようやく始めてみました。ショートショートや短編小説を書いて…

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書くことが好きだなと思って、ようやく始めてみました。ショートショートや短編小説を書いています。色々書いてますので、ちょっとした時間で読んでもらえたら嬉しいです。

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【掌編小説】夜の交差点

「最近何か良いことあった?」 夜のスクランブル交差点で待っていると、若い女が声をかけてきた。僕と同じ大学生くらいで、トレンチコートが似合っているモデルのような女…

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1か月前
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【短編小説】教師のお別れ

 高等部入学式前日の教室で新入生を迎え入れる準備をしていると、コンコンとドアをノックして先輩教師の絵美さんが入って来た。 「麻里ちゃん、おつかれ~。まだやってく…

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3週間前
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【掌編小説】晩御飯を食べて帰る

 今日は少し残業をしたので20時過ぎに一人で会社を出た。家に帰っても一人で晩御飯は無いし、この時間から作るのも面倒だから今日は食べて帰ることにする。家の最寄駅の…

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3週間前
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【掌編小説】帰りを待ちながら

 彼女は夜の8時までには家に行くと言った。僕はその言葉を信じることにした。グラスに注いだビールは一口飲んだまま置いてあって、泡が消えた状態で残っている。  ベラ…

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1か月前
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【掌編小説】愚かな男

 この独房に収監されてから、1年ほど経っただろうか。ここは10人分の独房が横一列に並んでいて、私は入り口から3番目だったと思う。全ての独房に囚人がいるのかはわか…

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1か月前
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【掌編小説】別れ話

 生ビールの中ジョッキには2/3くらいビールが残っていたが、初めにたっぷりとあった白い泡はすっかりなくなり、ビールの水面にうっすらと名残があるだけだ。 「ねぇ、…

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【掌編小説】遭遇

 仕事を終えて帰宅して玄関の鍵を開けてる時に化粧水とリップクリームを帰りに買おうと思ってたことを思い出し、ついでに昼に見たネットの占いで今週は運勢が最高と書いて…

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1か月前
21
【掌編小説】夜の交差点

【掌編小説】夜の交差点

「最近何か良いことあった?」
夜のスクランブル交差点で待っていると、若い女が声をかけてきた。僕と同じ大学生くらいで、トレンチコートが似合っているモデルのような女だ。知り合いかと思って見てみたら全然知らない女で僕はまた前を向いた。
信号は赤のまま。嫌だなぁ、何かの勧誘かな。色とりどりの夜の街の灯りを眺めて聞こえていない振りをする。

女は僕の隣に並ぶとこちらを見ながら、
「嫌だな、変な女に声かけられ

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【短編小説】教師のお別れ

【短編小説】教師のお別れ

 高等部入学式前日の教室で新入生を迎え入れる準備をしていると、コンコンとドアをノックして先輩教師の絵美さんが入って来た。
「麻里ちゃん、おつかれ~。まだやってくの?」
「大体は終わってるんですが、一応明日からの新入生のことをもう一度見ておこうかと。絵美さんもう終わってるんですか?」
「あー、まぁ大体見たからね、なんとかなるでしょ」
「えー、そんな感じで何とかなるのすごいです。私は不安で」
「何が不

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【掌編小説】晩御飯を食べて帰る

【掌編小説】晩御飯を食べて帰る

 今日は少し残業をしたので20時過ぎに一人で会社を出た。家に帰っても一人で晩御飯は無いし、この時間から作るのも面倒だから今日は食べて帰ることにする。家の最寄駅の駅前に定食屋がオープンしてたからあそこに行ってみようか。いや、でも今日はチャーハン大盛りを食べたい気がするから、中華屋とか、餃子のなんとか、とかに行くべきか。
 と迷っているうちに電車に乗って家の最寄駅に着いた。駅前の中華屋は定休日でやって

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【掌編小説】帰りを待ちながら

【掌編小説】帰りを待ちながら

 彼女は夜の8時までには家に行くと言った。僕はその言葉を信じることにした。グラスに注いだビールは一口飲んだまま置いてあって、泡が消えた状態で残っている。
 ベランダに出て夜の風に当たる。昼間は暑いくらいの気温になって来たが、まだ5月の夜は涼しい。ワイシャツでは肌寒いくらいだ。そういえば帰宅してから着替えもしてなかった。何をしてたんだか。冷蔵庫の缶ビールを取り出してグラスに注ぎ、最初の泡とビールを一

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【掌編小説】愚かな男

【掌編小説】愚かな男

 この独房に収監されてから、1年ほど経っただろうか。ここは10人分の独房が横一列に並んでいて、私は入り口から3番目だったと思う。全ての独房に囚人がいるのかはわからない。会話は禁止されているのか、そもそも誰も声を発することがない。そのためどこに誰がいるかはわからない。微かな呼吸や咳払い、あとは夜中の寝言が聞こえるので、おそらく誰か私の他にもいるのだろうと思う。
 私は日本から異国に来て罪を犯して収監

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【掌編小説】別れ話

【掌編小説】別れ話

 生ビールの中ジョッキには2/3くらいビールが残っていたが、初めにたっぷりとあった白い泡はすっかりなくなり、ビールの水面にうっすらと名残があるだけだ。
「ねぇ、黙ってないで、何か言ってくれない?」向かいの席の女が言う。ビールから彼女に視線を移すと、顔にかかる緩くパーマをかけた前髪の奥で眉を寄せて俯きがちにこちらを見ている。
「だから、どうなのか言ってくれないかな?」女の声が苛立ちを隠さなくなっ

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【掌編小説】遭遇

【掌編小説】遭遇

 仕事を終えて帰宅して玄関の鍵を開けてる時に化粧水とリップクリームを帰りに買おうと思ってたことを思い出し、ついでに昼に見たネットの占いで今週は運勢が最高と書いてあったことも思い出して、買い物忘れるとか全然運勢良くないじゃん、あの占い師あんまり当たらないのよね、リップクリームどこかで無くしちゃって家にもないから困ったなぁ、まぁ明日の朝に買いに行こう、とか思いながらドアを開けたら、知らないおじいさんが

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