アーティストチャレンジ②

②高校時代
デビュー

高校時代の前に中学時代の話から。
実は私は中学校にほとんど通っていません。
サッカー部に所属していて大会終了後に過呼吸になった後、謎の病気(?)に罹り、10日間ほど植物人間になってしまい、一時的な記憶喪失になったことがあります。
マンガやドラマみたいですよね。友達がお見舞いに来てくれた時、脳の霧もやが晴れた感覚はなんとなく覚えています。

そんなこんなあり、経過観察(と称した実質的には怠惰で)保健室登校をしていました。
保健室登校って、こんなこと言っちゃいけないんですけど、暇なんですよね。笑
教科書を見てプリントとテストの繰り返しで、空いた時間にプリントの裏に落書きをしていました。

この落書きを見た祖父から公募展への出展を勧められました。
会津総合美術展という地元の小さな公募展です。
高校合格が決まっていた中学3年の最後の春休みに描いた絵を出展して、高校一年生の時に公募展デビューです。

「背に」という30号の作品。
結果は青少年美術賞を受賞しました。

その時に審査員をしていたのが恩師の馬場泰先生です。
授賞式で声を掛けて頂き、次は福島県総合美術展に出展することを勧められました。
二つ返事で「出展します!」
…とは言いませんでした。
合格が決まった高校が、強豪校だったので絵を描くことよりもサッカーの練習したかったのが本音でした。
しかしこれだけお褒めの言葉や賞金を頂きモチベーションが上がった私は、気楽な気持ちでゴールデンウィーク期間に制作をしました。

その作品が「少年犯罪」という50号の作品です。
この作品がありがたいことに福島県美術賞を受賞してしまいました。高校生がこの賞を受賞するのは15年ぶりで、高校1年生は史上初とのことだと伺いました。
たくさんの賛辞や賞金を頂き、さてサッカーのトレーニングへ行こうと思っていたところ、またもや馬場先生から二紀展という全国規模の公募展があるから出展してみないかとお誘いを受けました。
「申し訳ありませんがサッカーの練習がしたいので出展しません。」
…とも言えず、夏休み期間に制作しました。
サッカーに例えるなら今までが地区大会、県大会。二紀展は全国大会です。
絵を描くのは楽しいけど、こんなド素人が国立の美術館に絵を飾られたら笑っちゃうよね、なんて家族と話しながら制作していた気がします。

その作品が「A sixth sense」という100号の作品です。

結果はなんと入選でした。
当時の史上最年少入選だそうです。
新聞やテレビの取材がたくさん来て、高校内でも変に目立ってしまったのが少し恥ずかしかったけど、それ以上にトントン拍子にスターダムを駆け上がっていくのが気持ち良くて仕方がありませんでした。

ここからサッカー部と継続しつつ、公募展へ出展するために制作の道を今日まで歩き続けることになりました。

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次回
③高校時代その2
カラーとモノクロ

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