デザインのスタートアップ

世の中では、ボジティフという価値が際立ちますが、ボジティフになるためには、ある種の「悲鳴」を認識しているから、ボジティフになる手立てを考えたりもします。

デザインも同様、時代の先駆けに目を向けることも面白いですが、むしろその強引に先に進もうとして、生活の中の美意識は常にその変化し、その厳しさにたえさかねる悲鳴をあげる環境も人もコトもあります。

なので、むしろその悲鳴に耳を澄ますことや、その強引の中でかき消されそうになる繊細な価値に目を向けることが重要ではないか?

今ではそう感じることが多く、日々その思いが強くなっている。

原研哉著―「デザインのデザイン」より


デザインするにあたって、クライアントや日常の悲鳴に耳を澄ますことがスタートアップだな、と共感しております。悲鳴に耳を澄ますことは、ネガティブに後退しているとは思えないのです。その悲鳴はシグナルでもあり、前進するヒントにつながる気がします。

そこから必要なアイデアが出てきそうです。そこから新たな思いやりの気持ちがうまれ、コンセプトが湧き、過剰な利便性に頼らない心地よいデザインがカタチになるかもしれません。

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