記憶から教わること
かつて、あるドキュメンタリー映画を観て、共感し痛感したコトもあります。
ストーリーは主人公の何十年ぶりかの時を経て、幼少期の思い出の地に行き、その中で感じるその人の言葉や、心から滲み出てきた仕草を観る映画。
簡潔な感想は「せつなさ」です。
何故思い出を思い出すとせつなくなるのか?
ドキュメンタリー映画の断片のシーンを観てはっとしました。
追憶を辿っていく途中で思わず涙が溢れ出した、主人公である作家の方の後ろ姿。
その理由を断定することは出来ない上で綴りますね。
あくまでも、現時点で強烈に共感しては確信したことがあります。
日記を綴る瞬間によくぶつかること。
それは、思い出の実像を見たい反面、見たくないという狭間に立たされることです。
出来れば綺麗に修めたいと思ってしまいます。
実像の記憶に蓋をし、架空の思い出を作り上げようとする自分を垣間みます。
「思い出の実像」。それにぶつかった時の強烈なふたつのこと。
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