知らんぷりのこだわり
昨日夜な夜な、
いししし…と作業を人しれず行ってました。
それは何をしてたかというと、いりこだしの仕込みをやってました。
ネットで香川の讃岐本場の出汁の取り方を調べ、
いりこに昆布とか干し椎茸とかカツオとかをブレンドして出汁を取るのが上手くいくと、多分「冷かけうどん」が最高の仕上がりになるはず!と熱心に出汁の仕込みをしました。
これは私が冷かけうどんの出汁に対するこだわりです。
このこだわりは小さな頃から持ちいていまして、この凝り性は学校では図工とか美術とかに発揮されました。しかし、途中、得意になりすぎると厄介だから知らんぷりしてました。
高校生の頃は、学校帰りにわざわざ河原の塀にいるジャンボタニシの卵を友達と削り落としてました。もう必死必死、、繁殖を防ぐために友達のえっちゃんと一緒に働きかけました。
土砂降り洪水になったら河川に行き、川口探検隊みたいに電気ナマズらしきものを捕まえて、ヌメリを取って、うりゃ〜と、逃したり(-。-;
学校の中庭をそこら中ほじくり返して、蟻を捕獲して授業中に育てて蟻の巣🐜の出来上がる過程を観察日記に綴り、何故か先輩たちから非常に気に入られ、差し入れの餌をもらったりしました。飴とかチョコレートとかパンとか☺︎
先輩達とはそれがきっかけで結構仲良しになりました。
友達たちと名言集を作成したことも。
1番気に入ったものは、「イカすね」という死語をアレンジして蘇りのトレンド名言を考え、
「イカすみそ」をコピーとして名言しました。
「イカすね」と「酢みそ」を足したら、「ぷ、実はイカしてないけどね。」を兼ね備えたイカした名言🦑にくだらない浪漫を感じて、友達とそれだけで笑い転げる有り様でした。
こういった体験の面白さにはこだわりました。
しかし、全くこだわりがないものもありました。特に学校規則とか謎にお利口さんになる意義には全然興味がなかったです。
学校の担任は当時32歳。この人の威厳は嘘だと確信してました。
そのきっかけと根拠は、この先生から、学校30年以来の問題児を見たとレッテル貼ってきました。
けど、考えてください。
その先生は当時32歳。
30年も生徒を見ていたという脈絡がすごい。2歳から生徒たちを見てきたということです。それこそ「イカすみそ」です。笑
まずソコが気になりまして、そのように突っ込んだら、息途絶えるほどのお叱りを受けました。
その時に発した名言は、「あいつ…わけワカメ(-。-;」とぶつくさ言いながら帰ってました。二人しょんぼり道草をしてたら、サイボーグと呼んでた血も涙も無さそうな出立の数学の先生が、車を止めて、「ノレ。」と言ってきました((((;゚Д゚)))))))
断る隙間のない、無骨な顔面凶器に恐る恐る千鳥足で車に乗りました。その時はめちゃくちゃ怒られてしまう本気の恐怖感が満載で、出る声も、蚊みたいに細々となり、小心者に早変わり。
いや、強いて言うなら、
小心者の成れの果てに行き着く領域でしたよ。笑
そんな恐怖感とは裏腹に、なんと、その先生はねぎらいなのかなんなのか、ラーメン屋さんに連れてラーメンと餃子をご馳走してくれました。
「美味いな。」とサイボーグ先生は言う。
寒空の下、ラーメンと人は優しさは見た目によらず…と言う言葉が身に染みました。
息途絶えるレベルの規則や植え付けは、知らんぷりですが、
あのサイボーグ先生の「それとなくの優しさ」は私たちにとって、何よりの至福の知らんぷりしながらも感謝という記憶に焼きつきました。
知らんぷりしたいことと、それとなく触れないで欲しい優しさを知らんぷりしながら、ありがとうございます、を肌で伝える違い。
そんなこんなで、過去のこだわりを思いふけりながら、こだわりのいりこだしを冷やしてます。
染みます染みます。
余談:
友達のえっちゃんは同じくデザイン科で過ごしました。よくポスター画を描く課題があり、「旅行」というテーマで架空の広告を作ることに。
えっちゃんはその架空の旅行広告を見事に表現しました。
タイトル「動物宇宙浪漫旅行」✨
絵面は、猫とかライオンとか象とかキリンとか色々の動物たちに宇宙服を着せて、無重力な具合で旅行してました。🌌
まさに、架空の旅行広告のコンセプトに合いすぎて、先生以外のクラスの友達たちは、つくづく彼女の才能を面白がり、決して知らんぷりはしませんでした。笑
めでたしめでたし。
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