青い砂、

鳥取砂丘に行って、ラクダに乗ろうとした前日に、天気予報を確認したら雨。

すごく楽しみにしてたからガッカリ(p_-)

それでも、砂丘から夕陽を見ようと、懐かしいデザインの鉄ケース(鉄ケース=車のこと。)を飛ばしてくれたけど、着いたら夕陽は沈み、空の隙間からオレンジ色太陽がちぎれていってた。

風が強く、ひどい砂嵐。

風が砂を撒く。
夕陽の後の微かに残る光であたりは青色に染められて、砂の光は、姿を現すことなく全身に散らばります。

砂丘も海も空もちぎれいく夕陽に照らされ、全てが青く、

ちぎれていくオレンジは、幾度も私を意味もなく悲しみを誘い、優しくなる光をもたらすけど、

どうであれ、砂丘のちぎれゆくオレンジ色は神聖さを増してて、ざわめく。

砂丘の丘をのぼると、視界に見えるは青い世界。

かすかに掌や後姿のシルエットが見えて、「存在する」ことそのものが幻想のように見えて、空、海、砂丘のうっすらとした、色の間合いの境目は、暑さを忘れた蜃気楼みたく、虚ろで儚く美しい。

かすかに見える姿の影も青くて、ソレが、青い砂丘の世界に溶け込んでいく。

風に巻かれながら、笑いながら丘を走る走る。

クタクタになって、ぼんやりと青い世界を眺める。

しばらくしたら息が切れたんで、ゆっくりと青い砂丘を歩く。

誰もいなくて、ラクダや施設は沈黙し、風の音だけ。

サラサラした砂の上。

青い砂丘の世界。

まるで、青い砂漠の世界。

砂を撒く風。

一眼レフのカメラと三脚が無かったのが惜しい。

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