スライドについて「ハードウェア編」
ようやく重い腰をあげてスライドの事を書こうと思ったのですが、一口にスライドと言っても
・スライド向けのハードウェアの話
・スライドのコツを伝えるソフトウェアの話
の二種類がある事に気づきまして。
初回はスライドに向いてるハードウェア(ブーツとかね)の話をすることにしました。
※今回も手持ちのPS社の話がメインになっていますが、決して他社のブーツでは出来ないって意味ではないです。
■ブーツの違い
ぶっちゃけた話、
多分どんなブーツでも大差ないですw
大事なのは進行方向に荷重する勇気と練習回数(笑)
と言ってしまうと話が前に進まないので、敢えて説明すると、ブーツによる違いはスライド中に踏ん張れるか、踏ん張れないかです。
なので最初は硬めのブーツの方が楽。
もちろん柔らかくても出来ますが、その分自分の足で頑張らないといけないので疲れます。
で、上手くなったら上手くなったで、スライドに入るスピードが速くなるので、やっぱりある程度硬いブーツの方が楽だと思います。
何故なら僕らNEO STANDARDクルーは、いま全員もれなく全力ダッシュからのスライドしてるから(笑)
でも、だからといって硬いブーツが正義だとは思ってはいないのです。
単に「履き慣れたアグレッシブブーツに、見た目や履き心地が近いハードブーツを選んだらNEXTだった」というのが、いま自分達がNEXTを履いている理由だと思います。
それにHC EVOやTAUはスライドの練習でボロボロになったら痛い金額の高級機だし(カーボンブーツ)、KAZEやSWELLはスライドの練習でボロボロになりそうなソフトブーツ、そう考えると必然的に今のチョイスに行き着く感じです。
じゃあNEXTが完璧に我々のニーズに応えられているか?と言うとそうでも無く、
実は3人で撮影してる期間に2足ぶっ壊れました(笑)3足中の2足🤣
まあ我々の動画を観てもらえれば分かるんですが、「そりゃ壊れても仕方ないよねwwww」って使い方をしてますので、そこは自己責任の範疇だと思ってます。
■ウィールの違い
初めに伝えておきますが、もしアナタがウィールを長持ちさせたい人なら、スライドなんてやらない方が幸せです。
それでもスライドしたい人
ホントお馬鹿さんなんだからw
オジさんそういうの嫌いじゃないよ❤️
そんなお馬鹿さん達へ伝えたい事、それは「ウィールなんて何でもイイ!」、存分に自分が気に入ったウィール使って下さい。
直ぐにビックリするくらいスリ減るからw
硬さも、DD、85A、88A、大差ないです(何のためのレビューだコレ?)。
もちろん多少の滑らせ易い、滑らせ難いは絶対にありますが、10〜20本もスライドの練習してたら人間の方で慣れます。
仮にもしココに拘るとしたら、もっと上級者になってから。
初心者の頃はバンバン練習してガンガンすり減るので、良いウィール使ったって勿体ないだけです、マジで。
いや、まぁお財布が痛まない人なら、沢山高級ウィールを消費してくれた方が、世の為になるか…
むしろウィールの硬さや路面の変化でスライド出来たり出来なかったりする人は「もっと練習して下さい」
(`・ω・´)キリッ
ウィールに違いがあるとすれば、それは持ちの良さ。
UCウィール、PS社標準ウィールのSPINNER、廉価のINFINITYで比べると、
ちゃんとすり減り難さが金額順のUCウィール>SPINNER>INFINITYになるんです(゚∀゚)‼︎
と言っても、数百円の違いで多少は寿命が伸びる程度なので、やっぱり好きなウィール選んだ方が幸せ。
むしろウィールの違いより体重軽くした方が、ウィールは数段長持ちします。
だって同じウィール、同じブーツ、同じ練習回数、の武士と俺では、体重が10kg以上重い俺のほうが圧倒的に減りが早いんですもの…
(TдT)
ちなみにウィールの硬さでスライドさせ易いか否かはその人個人の好み(癖)による所が大きいと思います。
・スライドのキッカケが作りやすい方が好き=硬めの方がグリップが弱いので滑らせ易い=反面、抜けやすい
・スライド中に粘るほうが好き=柔らかめの方がグリップ強い=反面、最初のキッカケ作りが難しい
程度の違いがあります。
たぶん上記に書いてある内容より、後日書く予定のスライドのコツ(Tips)の方が数段大事な情報になる(ハズ!)
どの道、最終的には「全速力ダッシュからのスライド」や「下り坂でのスライド」と、頼まれもしないのに自ら怖くて危ない事するんだから、その差額は自分のスポーツ保険に回したほうが賢い(笑)
■フレームとウィール径
これは違いがありました!
違いと言っても素材(アルミ、マグネシウム、アルミ削り出し、樹脂)ではなく、
「長さと大きさ」
今回、撮影中に
・125用 255mmフレーム × 125mmウィール
・125用 255mmフレーム × 110mmウィール
・110用 243mmフレーム × 110mmウィール
・90用 273mmフレーム × 90mmウィール
・90用 273mmフレーム × 80mmウィール
のパターンを試しました。
元々255mmフレームは「少しでも長いほうがスライドで抜けづらいかな?」という単純な理由でチョイスしたのですが、慣れると明らかに243mmフレームの方が「動き易い & やり易い」。
また同じ255mmフレームでも125と110mmウィールでは110mmの方が「動き易い & やり易い」ので、同じ長さなら車高が低い(ウィール径が小さい)方が操作し易い事になります。
つまり大事なのは
①フレームの長さ
②ウィールの径
90mmの273mmフレームの場合、80と90mmで比較すると大差はないですが、110mmオーバーと比べると車高が低い分、圧倒的に安定感があります。
ただ長さが273mmもあるので、そのままフラットロッカーで使用するとむしろ110mmオーバーより動き辛いです。
ただしFLUXフレームの場合、ロッカリング可能なので、つま先を上げたホッケーロッカーにする事で(人によっては踵を上げるホッケーロッカーもアリかも知れません)、「110用 243mmフレーム×110mmウィール」よりクイックに動きつつ、ある程度の安定性を担保されるセッティングに出来ました。
この辺は好みがあるので
「車高が高過ぎるのは怖い、そんなにスピード出さない、3輪の見た目が嫌」な人は、80mmフレームや90mmのフレームをチョイス
「せっかくだからスピードも出してみたい、3輪がどんな滑り心地なのか気になる」人は、オールマイティーな110mmフレームをチョイス
すれば良いと思います。
■3輪か4輪か
ズバッと言うと、スライドだけやりたいなら4輪の方が楽ですw
楽というか接地するウィールの数が多いので粘れます。
当たり前ですが、車高が低いほうがスライドしても安定性ありますし、4輪の方が踵側にもフレームが長いのでスッぽ抜け難いです。
もちろんウィールのグリップ力は「4輪>3輪」なので、最初の滑らせるキッカケは4輪の方が難しい代わりに、抜けづらい=粘れる訳です。
これはスライドを専門にしているフリースタイルスケーターの殆どが「4輪×72〜80mm」セッティングにしてるのが物語っています。
■最後に
我々があえて3輪を使用している理由、
それは既存の4輪より新しい3輪の方が「映像にした際に絵力がある」「3輪の方が興味を持ってもらえる」「新しい乗り物を乗りこなしてみたい欲求」であって、決してスライドがやり易いから3輪を選んでいる訳ではありません(爆)。
どちらかと言うと「スライドはNEO STANDARDのほんの一部」で、目指しているのは「スケートがあれば何でも出来るオールラウンドなフリースケート」なので、実際にはそこまでスライドを重要視はしていないんです。
だって色々出来た方が楽しいじゃん!
てな訳で次回は皆様お待ちかね、ようやくスライドのコツを説明しまーす!
正直次回だけは有料にしても良いくらいの価値がある‼︎(と良いな)
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