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CHAGE and ASKA「On Your Mark」(5000PVリクエスト企画②)


まえがき

前回に引き続き、今回も5000PV記念の読者リクエスト企画になります。
今回は②CHAGE and ASKA「On Your Mark」を紹介していきます。
※読者リクエスト企画の過去記事はこちら↓

曲紹介

作詞・作曲:飛鳥涼 編曲:澤近泰輔

1994年8月3日発売、デビュー15周年を記念したトリプルA面シングル「HEART/NATURAL/On Your Mark」の3曲目だそうです。

・・・トリプルA面シングルって何事?
CDバブル全盛期だった90年代の音楽業界はやはりスケールが違うというか、今では想像も付かないことを色々やってますね・・・。

スタジオジブリ製作(監督:宮崎駿)のアニメーションMVまで作られたそうで、1曲のプロモーションにどれだけ予算掛けてたんでしょうか。

歌詞

「何度跳ね返されても、夢に向かって挑戦するのを止めない」
そんな心境を歌った曲なのかなと感じました。

On Your Markは陸上競技での「位置について」の掛け声。
転んでも壁に跳ね返されても、何度でも再スタートを切る。
そんな想いを込めた曲名に聴こえます。

というわけで、さっそく歌詞を読んでいきます。
※歌詞は歌ネット(https://www.uta-net.com/song/11873/)からの引用

1番Aメロ・Bメロ

そして僕らは いつもの笑顔と姿で
埃にまみれた服を払った

この手を離せば 音さえたてない
落ちて行くコインは 二度と帰らない

君と僕 並んで
夜明けを追い抜いてみたい 自転車

冒頭の歌詞、どういう場面なのか色々解釈はあると思いますが「跳ね返されて地面に倒れた後、立ち上がって埃を払う」場面なのかなと思いました。

倒れても全然気にしない強さと、跳ね返されるのはもう慣れてるというある種の諦観。
「いつもの笑顔と姿で」からはその両方をイメージします。

コインは夢・希望の象徴で、「音さえたてない」は底が見えないほど深い穴に落ちて行く感じなんでしょうか。
※穴の底が浅ければ、地面に落ちた音がすぐ聞こえるはずなので。

今なんとか掴んでいる手を離してしまえば、夢は永遠に叶わない。
そのギリギリで必死に耐えている。
そんな状況なのかもしれません。

先の見えない不安に常に苛まれているけど、いつかは夢を叶えて眩しい夜明けを見たい。夢を叶える時は君と一緒だよ。
「君と僕 並んで 夜明けを追い抜いてみたい 自転車」にはそういう気持ちが表れているように感じます。

1番サビ

On Your Mark いつも走り出せば
流行の風邪にやられた

On Your Mark 僕らがそれでも止めないのは
夢の斜面見上げて 行けそうな気がするから

夢に向かって走り出すと、いつも風邪にやられてゆく手を阻まれる。
(同時に、熱に浮かされるような夢への情熱を表してるのかもしれません)
それでも僕らが夢を見るのを止めないのは、上り坂の斜面の向こう側に辿り着けそうな気がするから。

若さと希望を感じる素敵なサビですね。

2番Aメロ・Bメロ

そして僕らは 心の小さな空き地で
互いに振り落とした 言葉の夕立ち

答えを出さない それが答えのような
針の消えた時計の 文字を読むような

君と僕 全てを
認めてしまうにはまだ 若すぎる

2番は少し抽象的で解釈が分かれそうなフレーズから始まります。
「互いに振り落とした 言葉の夕立ち」をどう解釈するかですが、夕立=夏に突然降りだす雨なので、筆者は「急に湧き出てきた不安な気持ち」と解釈しました。

夢に向かって一心不乱に走っているけど、時々急に不安になってしまう。
本当に夢は叶うのか、この先どうなってしまうのか。
そんな不安をお互い空き地で打ち明け合っている、そんな場面を想像しました。

「答えを出さない それが答えのような」って色んな捉え方ができる深いフレーズですね。
先のことを考えたってしょうがないよ、不安になるだけだからやめよう。
そんな風に結論を出すのをやめたとしたら、それが何よりの不安さの証明のような気もしますし。

その次が「針の消えた時計の 文字を読むような」なので、今の自分達の現在地(あとどれくらいで夢が叶うのか)が分からないまま不安な気持ちで進んでる、みたいなイメージを筆者は感じました。

そんな不安はもちろんあるけれど、だからって諦めて現実を受け入れてしまうなんてつまらない。
「君と僕 全てを認めてしまうにはまだ 若すぎる」からはそんな心情を感じます。

もちろん他にも色々な解釈があると思うので、違う解釈があれば是非コメント頂ければ幸いです。

2番サビ

On Your Mark いつも走り出せば
流行の風邪にやられた

On Your Mark 僕らがこれを無くせないのは
夢の心臓めがけて 僕らと呼び合うため

「夢の心臓めがけて 僕らと呼び合うため」
つまり、夢を目指している自分達こそ本当の自分だし、夢を目指す気持ちの中に自分の核となるアイデンティティがある、ってことなのかなと解釈しました。

それを無くしてしまったらもう自分じゃない。
だから夢を捨てないんだ。
そんな想いが伝わってきます。

ラスサビ

そして僕らは

On Your Mark いつも走り出せば
流行の風邪にやられた

On Your Mark 僕らがそれでも止めないのは
夢の斜面見上げて 行けそうな気がするから

On Your Mark いつも走り出せば
流行の風邪にやられた

On Your Mark 僕らがこれを無くせないのは
夢の心臓めがけて 僕らと呼び合うため

1番と2番のサビの再登場ですが、とても心情が伝わってくる気がします。
夢を目指して走り続けるって、言葉にすると簡単だし陳腐に聞こえますけど、誰でも続けられるわけじゃない苦難に満ちた生き方だと思います。

でも、僕らが選んだその生き方にはきっと意味がある。
だから、この歌を聴いているあなたも胸を張ってその生き方を貫いて。
そんなメッセージが込められているように感じました。

あとがき

というわけで、CHAGE and ASKA「On Your Mark」でした。

記事を書く前の筆者はテレビの歌番組で流れる有名曲しか知りませんでしたが、やはり大勢のファンを持つ大御所アーティストの名曲は味わい深かったです。

改めて、リクエスト頂きありがとうございました。

今回の5,000PVリクエストは7月中に書きますと事前に宣言していたんですが、なんとか滑り込みで7月最終日に書き上げられました笑

7月も8月も色んな現場があって推し活が忙しい・・・。
贅沢な悩みですがブログも忘れずにチマチマ更新していきたいと思いますので、今後ともご愛読頂ければ幸いです。

ではでは、また次回お会いしましょう。

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