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丸山真由子さんの誕生日にClariS「Wake Up」が好きだと叫びたい

まえがき

11月22日、何の日かご存じですか?

そうです。
ClariSファンが足を向けて寝られない、丸山真由子さんのお誕生日です!

ClariSへの提供楽曲数は21曲、これは堂々の提供数第1位。(筆者調べ)
ただ数が多いだけでなく、ClariSの活動を振り返る上で大切な節目となる「Orange」「Clear Sky」「PRECIOUS」という3曲を生み出した、まさにClariSとファンを温かく見守る母のような存在です。
(※筆者の勝手なイメージです。)

筆者がこの方をいかに尊敬しているかは、過去記事でこれでもかと書き連ねてきたので読者の皆様にも ウンザリするほど 伝わっているかと思います。

しかし、筆者の丸山真由子さんへのクソデカ感情は2記事では到底出し切れる量ではないので、誕生日と聞いて黙っているわけにはいきません。
というわけで、今回は筆者が丸山真由子沼にハマるキッカケとなった名曲「Wake Up」をご紹介したいと思います。

曲紹介

作詞・作曲・編曲:丸山真由子

5枚目のシングル「Wake Up」(2012年8月15日発売)の表題曲。
2012年3月に中学校を卒業したクララとアリスが、高校生として初めて歌った楽曲*です。
(*公式サイトに書いてあって、言われてみればそうだな~と今更ながら)

Wake Upの好きな所をひたすら羅列する

今回の記事は「解説」とか「考察」とかそんな大層なものではありません。
ただひたすらに、Wake Up が好きすぎる筆者が好きなポイントを曲の頭から順に書きまくって「アッイイ・・・イイヨネ・・・」って昇天するためのポエムと思って下さい。
※歌詞は歌ネット(https://www.uta-net.com/song/133728/)からの引用

1番

目覚ましのベル響く はじまりの朝まぶしい
最近はなぜだろう?
ワクワクするの 早く会いたい

新しい生活も 少しずつ慣れてきたし
あの日芽生えたキモチ
気がつけば大きくなってた

広がってる青空 雲は一つもない
ありのままの私を 全部伝えたい

きっと誰よりキミを 笑顔にできるはず
駆け引きなんていらない 素直な言葉で

いつかキミが誰かの特別になるなら
変えたい 変わりたい
もっと 今 輝かせるために

歌の冒頭から、心臓の鼓動っぽく聴こえるバスドラム的なビート音が入ってるんですけど、これがさりげなく歌詞を表現してて好きです。

「目覚ましのベル響く~早く会いたい」までは不定期に「ドッ」って入る感じで、目覚めたばかりの緩やかな心拍が表現されてると思うんですけど、「新しい生活も~」からは「ドッドッドッドッ」って四つ打ちのリズムで速いビートになっていきますよね。

なんかこれが、家を出て学校に向かって歩き出す歩調に合わせて胸の鼓動も高鳴っていくみたいですし、直前の「ワクワクするの 早く会いたい」とか「あの日芽生えたキモチ 気がつけば大きくなってた」とかの歌詞と合わさって、キミをどんどん好きになっていく気持ちとか、早くキミに会いたくて歩くスピードも胸の鼓動もどんどん速くなっていく様子とか、歌の主人公の心情が自然と伝わってきますよね。

Clear Skyの「聴こえる?ハートのリズム強くなる」のハンドクラップ音でも同じこと書いたんですけど、こういう風にさりげなく音で歌詞や心情を表現してくれるの大好きなんですよね。

「広がってる青空 雲は一つもない」の部分でも、雲が晴れて青空が広がっていくようなピシューンってSE音が入ってますよね。これも同じように歌詞が音でも表現されていて好きです。

あと、丸山さんの歌詞ってすごく自然体というか、全然説明的じゃなくナチュラルな言葉遣いなのにちゃんと詩的でもあるのが凄いなと思っていて。

ちゃんと言語化出来てないので上手く説明出来ないんですが、例えばこの曲の半年前に発売された4枚目のシングル「ナイショの話」(作詞作曲はsupercellのryoさん)の冒頭の歌詞と比較してみると、

今日も元気な目覚ましが
あたしの脳に朝を告げる
寝ぼけ眼をこすったら
一日が始まるわ

https://www.uta-net.com/song/124644/

場面はWake Upの冒頭とほぼ同じなんですが、「元気な目覚まし」の擬人化表現とか「脳に朝を告げる」「寝ぼけ眼をこすったら一日が始まる」とか、ナイショの話の方がちょっと説明的というか天の声のナレーションみたいな第三者視点を筆者は感じます。

それと比較すると、Wake Upの「目覚ましのベル響く はじまりの朝まぶしい 最近はなぜだろう?ワクワクするの 早く会いたい」ってとても自然な一人称かつ自然体な言葉遣いですよね。

これは良い悪いではなく作詞家の個性で、どちらにも良さがあると思います。
全体の傾向として男性の方が説明的(三人称視点)、女性の方が主観的(一人称視点)な傾向はある気がしていて、男性のryoさんと女性の丸山さんの違いとして現れてる気もしますが、もうちょっと上手く言語化してから別記事でまとめることにしてこの記事ではこれ以上触れません。

2番

目と目が合った瞬間 はずんだ心が刻む
ドキドキってリズムは
もう誰にも 止められないね

茜色染まる空 「さよなら」が寂しい
明日までの距離さえ 少しじれったい

きっとキミに出会って 色づいた世界が
はじめてのキモチを 教えてくれたの

いつも感じているよ 強さもやさしさも
あの日から変わらない思い まだ 私の胸の中

クララちゃんの歌い方が良いですよね。
「はずんだ心が刻む」の弾んだ感じ、「ドキドキってリズム」のドキドキを感じる可愛らしさと切なさ、「さよならが寂しい」の切なさと名残惜しさ、「じれったい」のじれったさと明日また会える嬉しさ。
この時まだ高校1年生とは思えない表現力で、クララちゃんのシンガーとしての魅力が存分に出てて大好きです。

Wake Upは曲全体でクララちゃんの声の良さを堪能出来るのも良いですよね。アリスがソロ歌唱するパートは1番の「新しい生活も〜気がつけば大きくなってた」だけで他は全部クララちゃんのソロパートと2人歌唱なので、初期曲の中でクララちゃんの声の色んな表情が1番聴ける曲なんじゃないかなと思います。
(もちろんアリスの声も大好きです)

カレンちゃん加入後はソロ曲のLast Squallとかがありますけど、クララとアリスだった時代でこれだけ1曲でクララちゃんの声を(しかもシングル曲で)楽しめるのはレア感がありますよね。

また、1番の「広がってる青空 雲は一つもない」と同じSE音が「茜色染まる空」でも入ってますね。
1番と同じSE音ですが、2番だと歌詞に合わせて夕焼けに染まった空が広がっていく光景が目に浮かぶようで、やっぱりこういう音での歌詞の表現良いですね。

丸山さんの歌詞の特徴が「茜色染まる空」にも出てると思ってて、丸山さんの歌詞ってこういう1番と2番での時間経過がよく描かれるんですよね。

例えば「with you」だと、

【1番:夕方】
ひらひら舞う 落ち葉を手に取って
あの日を思い出した 夕暮れ時

【2番:夜】
月明かり 見透かす心
さみしさは この季節のせいかな

https://www.uta-net.com/song/148454/

「忘れてもいいよ」だと、

【1番:夕方】
波の音 静かに響いて
黄昏の空 淡く光だした星たち

【2番:夜】
潮風が 少し冷たくて
深まる夜空 強く光だした星たち

https://www.uta-net.com/song/322437/

みたいに、こういう時間経過を感じる表現が良く出てきます。
もちろん他の作詞家さんでもこういう時間経過表現はあるんですが、丸山さんの歌詞では特に顕著な印象があります。

Wake Upの場合は1番が朝で2番が夕方ですね。
歌詞のストーリーの動きとか主人公の心境の変化をより自然に感じられるので、こういう時間経過表現も好きです。

Cメロ~ラスサビ

抑えきれずに走り出した ねがいは加速してゆく
声が枯れるまで 伝わるまで歌うよ
キミへのメロディー

きっと誰よりキミを 笑顔にできるはず
駆け引きなんていらない 素直な言葉で

いつかキミが誰かの特別になるなら
変えたい 変わりたい
新しい二人 見つけようよ

もっと 今 輝かせるために

「声が枯れるまで 伝わるまで歌うよ キミへのメロディー」の地声と裏声を行ったり来たりする所も、クララちゃんの声を堪能出来て良いですよね〜。
地声と裏声が切り替わる時のちょっとかすれたクララちゃんの裏声が大好きなので、このパート本当に大好きでずっと聴いてられます。
最後の「もっと今輝かせるために」もクララちゃんの地声と裏声の良さが両方出てて、曲の〆として最高だと思います。
クララちゃんが歌うパートの方が多いのでクララちゃんの声についてばかり触れているんですが、アリスの声も良いんですよね。
2人で歌うパートでアリスの声が入るとクララちゃんの声だけだと出ない元気さと明るさが加わって、やっぱり2人の声が合わさってClariSなんだなぁと再認識します。

あとがき

はい、というわけで「Wake Up」の好きな所を好きなように書き散らかしましたが、いかがだったでしょうか?

ちなみに、ClariS全曲の中でもTOP5に入るくらい好きで筆者がこれだけ熱く語るこの曲のオリコン順位は?と言うと、

https://ja.wikipedia.org/wiki/ClariS#ディスコグラフィ から抜粋

・・・おかしい。
こんな名曲が、アリス在籍時代のシングルで唯一のオリコンTOP10圏外だなんて・・・。
これについては、曲のクオリティが劣ってるとか地味だとかそんなことは全くないと筆者は強く強く主張しているので、筆者の思いの丈は ↓ のスレッドを見て頂けたら幸いです。

筆者はこの曲をもの凄く気に入って、初めて意識的に作曲者を調べて丸山真由子さんを認識したので、自分が丸山真由子ファンになったキッカケとしてとても想い出深い曲です。

読者の皆さんにもそれぞれにそういう想い出の曲があると思うので、皆さんのそういうエピソードも機会があれば聞いてみたいな〜と思います。

では、今回はこの辺で。

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