【レビュー】SE-MASTER1 20万越えパイオニアのオープン型ハイエンドヘッドホン
まさかパイオニアがこれだけのハイエンド価格でヘッドホンを出すとは予想していなかったが、バカみたいにインフレが進行しているヘッドホンの世界では今や当たり前なのかも知れない。
これくらいの価格であれば良いドライバーを宛がい、開発も余裕を持って行えるだろう。古くからハイエンドは「やりたいことをやる分野」と云われてきたが、そうである以上、高みを目指す以外に認められる道は無いとも云える。
【SE-MASTER1スペック】
■モデルナンバー pioneer SE-MASTER1
■ドライバ 1DD /50mm 密閉型 ■感度94db
■インピーダンス45Ω
■周波数特性 5Hz ~ 850000Hz
■質量 460グラム
取り外し可能なMMCX端子のケーブルが面白い。
ヘッドホンの側圧は普通だと思うが、とにかく「重い」。物理的な重さがあるので長時間は苦痛だと思う。個人の印象では頭頂部に痛みを感じるほどである。実際、460グラムは相当に重い部類だと思うので注意を要したい。
ちなみに側圧に関してはゼンハイザーのHD650などの方が遙かに強い。
ヘッドホンなのでバーンインは気にするほどのことはない。普通に使えばよろしいが、あえて言うのならバーンインでの変化はほとんどないタイプだと思う。ドライバが硬かったりすると少し時間がかかったりするが、そういうドライバではないように思う。
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