【レビュー】AKG N40 高価格ハイブリッド
今回は期待のオーストリアメーカーのAKGの2本目となります。前回はN20でしたが、読者の方よりN40と更に高価なK3003イヤホンを借り受けましたのでまずは実売30000円程度のN40からレビューしたいと思います。
【AKG N40スペック】
■モデルナンバー AKG N40
■ドライバー 低域1DD/8mm 中高音域/1BA
■感度109db
■インピーダンス20Ω
■周波数特性 10 - 40,000Hz
■コード長1.2メートル
AKG伝統の共通したデザインのハウジング。装着感はかなり良いです。
お借りしたものなのでバーンインは分かりませんが、低域がたぶんユルいと思います。比較的にタイト気味の低音が出ますので、そちらを基準に。
【AKG N40 ノズル】
ノズルが3本付属しています。高域ブースト・リファレンス・低域ブーストと明確にノズルの役割が別れているところが親切。
■高域ブースト
低域が最も少なくなります。その代わりに中高音域側の明瞭度が上がります。低域量は基準に対して6.0
■リファレンス
低域がちょうど中間の量となっています。高域ブーストノズルと比較すると明確に中高音域の明瞭度が下がります。低域量は6.5
■低域ブースト
これがもっとも低域の量が多くなります。低域量は7.0。ここまで行くと帯域バランス的にはほとんど中華イヤホンとなります。低域過剰でしょう。ただここまで増えても音が崩れませんので出来は良いと思われます。
だいたい感覚的にノズルを変更すると低域量にもっとも大きく変化が現れます。一言で云うとどのノズルの出来もかなり良く、このノズルは論外というハズレノズルがありません。好きなノズルを使えば良いのですが、N40はもともと低域量がブースト気味なので高域ブーストノズルでも低域量は多すぎます。これがリファレンスや低音ブーストノズルになると更に低域量が増えてしまう事、更にもともと非常に優秀なエッジを描くので中高音域側のエッジを高域ブーストノズルで立たせてしまっても特に悪影響がなく、むしろ低域は基準量に近づきながら中高音域も明瞭度が増してクッキリするので、今回は高域ブーストノズルで評価を行いたいと思います。
また高域ブーストノズルを使用しても低域側のエッジにさしたる変化は無く、質の低下がありませんのでもっともN40に対して好ましいノズルは高域ブーストノズルであると思います。
と云うわけで今回N40に関しては最も好ましいと思われる高域ブーストノズルで評価を行います。
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