星の降る夜に

星って 繋がっているんだね

視えない蜘蛛の糸のような細い繋がりが
しとしとと其処には在って
降り注ぎ 落ちてしまいそうな星を繋ぎ止めてる

行かないで 置いていかないでと叫ぶように
切ない聲が天に響いているようで

流れ星を求めたわたしが
あまりに愚かに思えてしまう

繋がりをなくし
天から滑り堕ちた星は
どこへゆくのか

その先に出逢う誰かはいるの?

永遠にも近い年月を
孤独の闇に流されてゆくのだろうか

君の行く手に 新しい繋がりが芽生えることを祈ろう
そしてまたその儚い輝きを見せておくれ

星の降る夜に


©2014  緋月 燈

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