蒼のお人

冷たい切先 妖しい輝き
鋭く凛々しく

なのにどうして
刃を取るあなたの手は
そんなにも柔らかいのでしょう

深い深い蒼空のような蒼
私を包んでくれる 蒼

文明開化の風が薫っても
お変わりにならないあなたのようです

真っ直ぐに進まれる背を
どうか見守らせてください
お守りすることはきっとできないから

この身に 魂に刻みます
あなたというお人が居りましたこと
果敢無く空にゆかれたことを
紺碧の空 星の灯りに語ります
きっと誰か紡ぎ繋げてくれると信じて


©2015  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/570063197492809728 様より生まれた詩。

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