君の傍

白と黒が奏でる音
まったく違うのに
織り成す音色は
時に小川のせせらぎ
新緑薫る風
うねる嵐

美しさも愛しさも
怒りも哀しみも
ぜんぶ孕んで
旋律となるわ

その音が
たった一人の愛する人の為なら
きっといくつの世界が変わるのか

言葉にできない心を
音に籠めて奏でたら
それはきっと何より美しく彩られよう

そんな音色に
詩をのせて
君に届けたい

喜んでくれたらうれしい
安らいでくれたら幸せ
君の幸せに僕が花を添えられたら
どんなに幸せだろう

ああ 君に贈ろう
音に乗る前の詩しかないけど
君の手があたため生み出した
その子たちに世界を添わせて
翼となれ 風となれ
時が来るまで隣にいるよ
さあ迎えだよ


©2015  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/557013384428658689 様より。

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