燈火

燈火がほしい

世界に私は一人
でも世界はとても広くて
一人で歩くには果てしなく
大海原を羅針盤も持たずゆくかのよう

だから船乗りは星を見る
変わらず天に在る
星ぞ 燈火

けれど星は
一人の道を照らすには遠く
自分の姿が見えない

だから私には燈火が必要

足下を照らせるように
私を見失わないように
ここにいる証を抱きしめていられるように

そして私の燈す火が
誰かにとっても道標となりますように


©2015  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/572596088198152192 様への返歌として。

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