星灯り

夜空に瞬く星屑のように
瞳にあふれる影絵はけっして
美しくはないけれども

人は最後 ひとりなのと
教えてくれることでしょう

夢よりはかない 言の葉舟
薄らな愛とか絆を謳えど
どの岸へも辿り着けぬ

わが身を焼く蒼の焔
氷のように痺れて
孤独の海 漂わせて
触れるものもわからない

あなたに晒した傷跡よりも
深くて醜い弱さを隠して
救いなんて求めるより

いくつ言葉尽くすよりも
わたしのために涙を
ひとつ 零れ落とせたなら
弱さを殺せるでしょう

ひとは最後 ひとりなのと
いつか知ることになるわ
自分のため零す涙
わたしを灯す火になる


©2014  緋月 燈

ALI PROJECT「星月夜~ルシファー第四楽章~」に詠う

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