蛍いろの錯角

白と黒
同じなようで
とても似ている二人

光と闇
似て非なるようで
とても似ている

光の奥には闇があって
闇の奥には光が潜む
どちらも入口 どちらも出口

でも
闇の中に光を見出だす方が
光の中に闇を探すより
実は真っ当なのかもね

けれどそれすら
どちらが上でも下でもあり
どちらも上でも下でもない

天と地よりも曖昧で
どちらも終わりで
どちらもはじまり

君がいなくちゃ僕でない
僕がいなくちゃ君でない
だけど決して同じではない

二人はどんなに離れていても
同じ曲を奏でるのさ
音色はきっと違っても
互いの音を感じてる

闇いろ ひかりを求め奏でる
光の音いろは闇の香り
闇に飛び交う蛍いろ
二人の音色を放ち揺らめく

けれど二人は交われない
二人は 二人で
ひとつになれない
だから蛍の光を真似るの
魂のいろは 交われるから。


©2014  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/539251566159466496 様のツイートより連想。

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