歌を聴くということ

声を聴きたくて聴く歌と
音を聴きたくて聴く歌
歌を聴きたくて聴く歌は、ちがう

声。たとえるならキャラクターソング
あなたの声が聴きたくて
歌を借りて あなたを感じる
歌に溢れるあなたの気配を あなたの想いを
あなたはいつもわたしの隣で歌ってくれる

音。言葉じゃなくて、音。
音の流れ 重なる旋律
メロディという言葉では足りない、音というもの
言葉はいらない ただ音を
音の重なりを感じたくて
音に触れたくて
音に向かう

歌。すべての重なり
声に触れ あなたを あなたの想いを 感じる
音を感じ 音の連なり重なりを この身に受け
歌の響きは わたしに谺する
まさしく、至高

歌を聴きたくなる歌は割と少なくて
それでも出逢えたことは奇跡
わたしの世界を変えた、歌という歌に
心からの感謝と、祝福を


©2014 緋月 燈

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