オモイの岸

どこの岸にも辿り着けない感情の迸りが
こころの中でうねる
壊してしまいたくて
守っていたくて
どうしたいのかも見えない

ああ 力を抜いて
この揺らぎに身を任せてみよう
行き着く場所はわからないけど
今のわたしがどこへ向かうのか
心のままに委ねてみよう

「ありのまま」とは違うのよ
素っ裸でいたって寒いだけだもの
肌が焼けてしまったりもするから
心地よい程度に装って

息をしながら揺らぎましょう
息を感じて漂いましょう
果てがあるかもわからないまま


©2015  緋月 燈

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