物・思ひ

海に 連れてきてもらった

僕が刻む 時間とやらも
終わりのないもので
時間が潰えるまえに
僕の方が消えてしまいそうだとは
思っていたけど

「果てしのない」
というものを
冷たい体に感じるのは
とても神々しいんだね

僕はヒトに生み出されて
役目を与えられた物だけど
そんな僕でも 畏れを感じるものなんだね

ヒトは最近
畏れも敬いも
喪われてるというけど
ヒトから生み出された僕ですら感じる
このオモイを君は感じないのかい?

どこまでも大きく
侵してはならない
踏み入れてはならない
でも守ってくれる
其処に在る存在を

海――すべての命が還る場所よ
僕もいつか貴女に抱かれて
還ることができるのだろうか

果てしない海よ
貴女にまた会いに来たいな。


©2014  緋月 燈

Amijakan_Watch https://twitter.com/Amijakan_Watch/status/539679936727236608 様

投稿のFacebook記事 (https://www.facebook.com/photo.php?fbid=354769981360463 )より。

お言葉に甘えて書いてみました。

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