花の咲き場処

紫の夜を越えた先
冷たい荒れ地であろうとも
凛と咲く花 紫の花

幾度萎れて種となっても
幾度鳥が道を変えても
種と為りて生まれ変わる

置かれた場所に頷けず
幾重に幾重に旅を続ける

やがて誰も知らぬ山奥
されど花は輝きを増す

ここにいると叫ばなくとも
心のままに在るがゆえに

そして歌人が画家が文士が
見出す花の気高さよ
心のままにあるがゆえに
美しくある 永久に とこしえに


©2015  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/557174320233857027 様への返歌。

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