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神奈川県在住 32歳 自称音楽家の男性が 42 Tokyo の 9月期 Piscine とやらを受け「プログラミングをそろそろ本気でやりたかった」などと供述しており。

要約:変なプログラミングスクールの過酷な試験受けてなぜか合格しちゃったよ。

そもそも文章を書くのが久しぶりなので、まともな文章が打てるかどうか怪しいなと思いつつ、果たしてこれまでの人生でまともな文章を書いたことがあっただろうかという自問に答えは見出せないまま、上記要約の詳細について適当にキーボードを叩き続けます。

これから先、42 Tokyo を受けようと思っている人は多分、大して参考にはならないのでドンマイ。暇な人だけ続きへどうぞ。


「42 Tokyo」ってなんすか。

・ フランス発祥の学費無料なエンジニア養成機関
・ 日本では 2020/06/22 開校、現在はオンラインを中心に展開
・ 学生同士で学び合う「ピアツーピアラーニング」が特徴

※ ピアツーピアとか書くのがめんどくさいので以降、"P2P"と表記します。そもそも以降の文章で用いるかどうかすら現時点で不明ですが。

詳しい説明は以下、公式の記事や、サイトを参照。

42 Tokyo 公式サイト
https://42tokyo.jp

42Tokyo 公式 note 記事
https://note.42tokyo.jp/n/nf2e783fdb6c6

「Piscine」ってなんすか。

フランス語でプールの意味らしい。(詳しくは後述)

まずは一次試験が Web 上で好きなタイミングで受けられます。内容としてはシンプルなロジックとメモリーのテスト。ここでまずふるいにかけられ、無事に通過すると二次試験として四週間に渡って行われる「Piscine」が待ち受けています。

この「Piscine」については、内容の詳細は秘匿されているものなので概略的に述べると、

・ 闇のプール
・ ハンター試験

です。概略すぎるな?

闇のプール

真っ暗な光の遮断されたプール、いや、枠はあるにしろその枠が一体どこまで伸びているかもわからないのでそれは最早、海の様にすら感じられる。光の差さない世界に広がっているらしき水槽。懐中電灯は手元にあるのでそれを頼りに各々が各々なりの到達を目指して泳ぎ始める。

自分は今どこにいるのか。絶対座標も相対座標も確実に判断する手段は無い。いくつかの指標となるようなものはあるものの、それが果たして正しく指標を示しているのかどうかも怪しい。なんもわからん。

ハンター試験

なぜかみんな HUNTER×HUNTER に例えたがる。わかる。ハンター試験に限らず、試しの門、ヨークシン、グリードアイランド、蟻、会長選、新大陸・王位継承編の続きまだですか、お願いしますクラピカが心配なんです、早くヒソカ見たいんです、ほんとお願いしますよ。じゃなくってなんでしたっけ、そう、あの、まぁ、あの、はい。

とりあえずゴールもわからず走らされ続ける、っていうハンター一次試験。まんま上の闇のプールですよね。とりあえず基礎体力が最低限。階段を上りぬけたと思ったら濃い霧が出てきて迷う。どこで何が起こってるかもわからない森の中でヒソカとか出てきちゃう。(なんでこの人受けてんの・・・みたいなガチガチゴリュゴリュのエンジニアさんとかマジでいた。)

基礎教養に加えて与えられた道具・材料から類推して寿司とかいうよくわからん異国の料理を作らされるハンター二次試験。そんな感じ。これセーフですか?セーフですよね?なんもわからん。塔を降りて来いという単純かつあやふやな条件のもと、状況によってはチームを組んで対応する三次試験。互いのポイントを奪い合う四次試験。面談を通して組まれる最終トーナメント。あれ、これ主催者が HUNTER×HUNTER 大好きでは???ってくらいにはハンター試験。でした。

とりあえずレベルE を読め。王子の日記を音読しろ。精神世界転移の当事者を推理して立ち上がれ。あ、そういえばレベルE のアニメそこそこよかったです。いつ見たっけ。憶えてないけど。とってもベンジーな栗山千明は素直にベンジーでええやんって思いました。話が逸れました。

なんで受けたの?

音楽やってるんですよ。曲作ったりするんですよ。曲に映像つけたりするじゃん?めんどくさいじゃん?自動化したいじゃん?(理由その1)

音そのものを可視化したいじゃん?物理量を単純に視覚化するなら振幅(オシロスコープ)・周波数(スペクトラムアナライザー)・リサジュー(ステレオ定位)とかとかあるけどそうじゃなくって、もっと共感覚的にしたいじゃん?(理由その2)

自分で processing とか C# とか自習したり Micr〇s〇ft のセミナー受けに行ったりしてみてたけどある程度は出来つつも、なんか足りないじゃん?(理由その3)

って感じで滞っていた独学のところに面白そうな話題(42 Tokyo)見つけるじゃん?(理由その4)

ということで、無駄に長くなった気がしますが、要するに音の視覚化を行うに当たって、結局は音もデジタルデータなのでそのデータビジュアライズを行う方法論を独学で進めてはいたけど滞っていた(根底的な知識・規模の大きなシステムの開発の仕方等)というのが主な理由になります。

可視化に当たっては既存の物理量による信号処理(振幅・周波数)のみならず、AI で楽器認識・歌詞の認識・曲調の認識まで絡めて出来たら最高だなって感じ。あとは教育者の教育と教育現場を最低限なんとかしたり月へ行きたい。

こっからようやく本題。どう泳いだか。

冒頭に「【なぜか】合格しちゃった」などと書いた通り、Piscine 終了後、正直、「うわー、結構あかん進捗だわー、落ちるわー」感で一杯だったんですが昨日(2020/10/16)無事に合格通知を受け取ってしまいました。いや勿論嬉しいしよかったんだけど、自分含め周りからも「なんで????」ってなるくらいな泳ぎ方をしておりました。その辺について多分この先の誰の参考にもならないだろうけど遺しておきます。

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最初の一週間

何もしませんでした。

というのはちょっと言いすぎなんですが、泳ぐことに例えるとまったく泳がずに、水質検査のようなことをしていました。何を言ってるかわからねーと思うが俺にも以下略。この動きによって、参加者に潜り込んで内偵調査をしているスタッフの人間と疑われたりしましたが勿論そんなことはなく、ただただ観測できる範囲の事象の観測に一週間を費やしました。果ての見えないプール、のような表現を前述しましたが、だからこそある程度の大枠はわかる範囲で探ってみようという好奇心と、一週間投げ打ってもそれによって追いつく目安も見えてくるだろうという己への過信。(結果的に(多分ギリギリだろうけど)合格したのでヨシ)

この動きが良かったのか悪かったのかは今でもわかりません。これをしなければもっと泳いだ距離は長くなったかもとは思うけども、逆にしたことによってある程度の目安を付けて自分を保ちつつ泳げた気もする。何もわからん。

開始前に、「買い物に行く時間とか無くなりそうだな」と思って肉を「肉のハ〇マサ」で買い込んでおいたんですが、実際に始まってみたら料理する暇すら惜しくなり、思考を巡らしながらカロリーメイトやらシリアルやら野菜ジュースやらを摂取する生活になりました。(一週目の何日目かは忘れたけどAmazon で大量購入。)って言うと、えっそんなに打ち込んだの!?って思われるかもしれないんですけど、思い返すと、教祖を仕立て上げたり、散らかったデータを整理したり、歌ったりピアノ弾いたりしてましたね。何してんの???わからん、何もわからん。呼吸。あと新陳代謝。

2-4 週目

観測できた範囲での自己推論を指標にとりあえず泳ぎ続けました。今このタイミングで言うのもどうかと思うんですけど、昨年(2019年)の 7 月頃に仕事が原因で躁鬱を発症して、まだお薬をたっぷりキメている(処方です。)状態なので頭の働かない日などもあって指標通りにはなかなか行かなかったんですが。そのせいで合否発表までドキドキする羽目になったんですが。まぁ睡眠障害のおかげで睡眠時間は削れたんですが。(月平均睡眠時間4時間だった。)

睡眠時間そんなに削ってまで打ち込んだの!?!?て思われそうなんですがそうでもなくて、Cubase(DAW:作曲ソフト)を立ち上げちゃって手打ちの妙なビートと適当なシンセベースの上でギターを弾き倒したりした日もあったし、みなとみらいで天野喜孝さんの展示会に行ったり、ピアノ弾いてたりしてましたね。ニコ生か??

P2P ラーニングの効果

「お互いに教え合う・学び合う」というのが 42 Tokyo のポイントなんですが特に、「教える」という行為、が自己のための再解釈につながってかなり効率的に働いています。理解度はもちろんのこと、理解の方法・解釈の仕方(嚙み砕き方とでも言おうか)については個人差が勿論生じていて、相手に理解してもらうために「教える」ためには、自己の解釈をただ反芻するだけでなく、相手の「理解の仕方」に合わせて再構築する必要性も出てくる。

極端な話をすれば、例えば、 「プリン」 というこの文字列を表示しているディスプレイから発される電磁波を今、あなたの眼球が受容し、脳で何らかの処理をされて認識に至る過程に於いて。(視覚が無い場合にはこの文章が音声で空気振動に変換されて耳介及び鼓膜への運動情報として伝達されるであろう)脳の中で「プリン」という文字が浮かぶ人もいれば、その中でも何色の背景で、どのようなフォントで、どのような文字色・線幅・線の色で、どのような配置で、など様々なパターンが考えられる。

脳の中での音として「プリン」が発される場合についてもその声がどのような声なのか。もしくはプリンそのものの画像イメージが浮かぶのか。その場合にイメージされるプリンは容器に入ったプリンなのか、どのような容器なのか、背景はどのようになっているか、あ、とろとろの滑らかなプリン食べたい。のように、人によって同じ事象であっても認識の仕方は様々だろう。

この認識の差異についての想像力そのものの差異というのはこの社会の在り方に大きく関わっている気がしますね。何の話だこれ。わからん。

話を戻すてまどめるどー、自分が「学んだ」後に時間を置かずに「教える」(再解釈する)ことで定着度が上がる。42 のことを知った時点で予想はしていましたが、実際に自身で行ってみると(それ以外の要素も加わることもあり、)想像の斜め上(レベルEを読め。)の効果がありました。

はい、ちょっと真面目なこと書いたら書くの飽きてきたので終わります。参考にもならないしじゃぁ一体何になるんだこの文章、というとただの俺の日記ですね、日記じゃん、日記だわ、ブログでやれ。いや最初はブログでやろうと思ったんですけど、そういえば 42 公式が note でやってたなと、そういえば俺、適当に映像つけるほどでもない遊び音源投げるように note 登録したけど全然使ってないな、と、じゃぁこれからの 42 関連は note にまとめていきましょう、と。今思いました。

他の受験者

下ネタがみんなひどかったです。ほんとひどくってどうしようかと思いました。

って運営の人は思ってると思います。

少しまじめな話をすると、一次オンラインテストを通過している・42 という者に興味を持って集まってきている、という時点でかなり共通項、というかなんだろう、人種?人間性?好奇心?脳の構造?魂の色形?が似通った人間が集まっている感じで、あ、会話ってこんなに楽なんだ、って思う場面が多々ありました。そんなぬるま湯コミュニケーションに加えて、うつで低下した脳の処理系に過負荷をかけたことで逆に健常時の処理性能を少し取り戻しつつあるという嬉しい副作用もありました。

他の真面目(?)な方々

さすがにここまで読んだ人が可哀そうなので、他の同期の受験生の note 記事をいくつか貼っておきます。何かを参考にしたい人は一刻も早くこのページを離れて下記のいずれかに遷移することが人生に大きく利すると思われます。でも人の価値観はそれぞれなので。それはそう。せやな。


貰えるのであれば貰えるものは貰う乞食(いざ本当に貰ったら申し訳なさでやる気が出る仕組み)