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今回の話は、ここ数年で結構起きている実体験をお話ししようと思います。

それは、コロナによる職業が不安定になり、働けなくなった人です。

今回のお客様は、女性。年齢は70前後です。切っ掛けは、当社利用している方からの紹介でした。

受け答えは実にはっきりしていて、年齢を感じさせない声の張りとボリューム。最初年齢を聞いた時はとても信じられないくらいでした。
仕事は、飲食で掛け持ち。仕事が生き甲斐と言っているくらいでした。
借入用途は、孫の祝い金。支払いは無理しないプランでと。
あまり何度も追加融資を受ける事も無く、淡々と払っていく人でした。


そんなある日、支払いが遅れだしました。全く遅れがなかっただけに気になり、すぐに連絡するも繋がらず。仕事場へ連絡するも繋がらず。督促状を家と職場へ発送した。

ただ、仕事場から手紙が戻ってきて、一枚、手紙が添えてあった。既に退職済です。

相変わらず自宅も携帯も繋がらないので、訪問することに。

最寄り駅からかなり離れている公団住宅。その割には、一部屋が大きく作られているのが玄関みただけで分かった。

当人在宅。ただ、明らかに挙動がおかしかった。
何を言っても上の空。分からない知らないの一点張り。
いやいや、自分の事ですよと言ったら、家族に聞くので待っててくれと。ドアを閉められて、仕方なく待つ事10分。時間かかりすぎだ、いくらなんでも。呼び鈴を鳴らして、何度も呼ぶも音沙汰なし。ちょっと言うだけ言って籠るとか、あり得ないでしょうよ。

そこで粘る事した。

次回へ続く。


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