【声劇】私の好きな人
作:Luna
登場人物:男性 1 / 女性 1
シーン:同期に呼び出され向かった先は...
《BARにて》
SE:ドアチャイムの音
男)あれ、早かったね
もう少しかかるかと思った
女)早かったねじゃない!
ねぇ、なんでいつも帰ってから誘うの?
男)ごめんって、嫌だった?
君と飲みたかったんだよ
女) 別に?あなたが寂しいのかなと
思って来てあげたんでしょ
男) 会いたかった...?
女) 呼ばれたから来たの
男)なんだ、残念
そこだけは絶対に崩れないよね、君
今回はお疲れ様会も兼ねてるから
女)しょうがないから付き合ってあげる
男)ほんとに?嬉しいな ありがとう
女) お疲れ様、乾杯
SE:グラスが触れ合う音
《場面転換》
男)もしかして眠い?
女)全然平気!なに?
男)いや?いつもよりペース早いから
大丈夫かなってさ?
女)っふふ
男)楽しそう
でも、そろそろ帰ろう?終電ないし
女)いや、もう少し飲む
男)だーめ!今日はもう終わり!
マスターチェックで
女) あぁ、私のジントニック...
男) また今度にしよ、ね?
女) わかった...
SE:ドアチャイムの音
〈帰り道 公園にて〉
SE:革靴で歩く音
男) そこのベンチで少し休もう
女) うん
男) はい、お水
女) ありがとう... (※含みありげに)
男) 今日やけに素直だね、どうした?
具合でも悪い?
女) んーん
男)でも、なにか言いたそうな顔
女) ...あのね
男) うん
女) やっぱり、なんでもない
男) 言いかけてやめないで なにかあるなら聞くよ?
女) ほんと?
男) ほんと、なんでもどうぞ
女) 引かないでね?
男) 引くなんてそんなこと
女) 私ね、好きな人がいるの
男) そうなんだ...って え?いつから?
女) それはね、内緒!
男) 僕ら結構長い付き合いなのになぁ、教えてくれないんだ
まぁいいさ それで?
女) その人が私のこと どう思ってるのかなって気になってて
男) でも、なんで僕に聞くの?
女) 男の人の意見 聞きたいの
男) そっか、それで?その人、どんな人?
女) それがね、会社の同期なの
男) へぇ〜、同期か〜
そしたら絞られてくるな
女) ふふ、なんか楽しそう
男) だって、君が好きな人なんだろ?
そりゃ気になるよ
女) へぇ〜、そういうもの?
それで?誰のことか分かった?
男)いや、さすがにこれだけじゃ分かんないよ
もう少しヒントちょうだい
女) よく飲みに行く人で、この前まで同じプロジェクトチームにいたの
男) よく飲みにいく人で、この前まで同じチームか〜
女) 私 飲みすぎちゃうからいつも家まで送ってもらうの
男) へぇ〜、いいやつじゃん
女) でしょ?
男) うん
女) 今もその帰り
男)そう...って え?
女) どうしたの?
男) え、ちょっと待って
女)うん、待つ
男)あのさ、間違ってたらごめん
君の好きな人ってもしかして...僕だったりする?
女) ふふっ
男) ほんとに?
女) ほんと
男) 僕はてっきりただの飲み友としてしか
見られてないと思ってた
女) それはこっちのセリフ
男) そっかぁ、へぇ~、そっか
女) なんかニヤけてる
男) だって、嬉しくて
女) 私と付き合ってくれる?
男)もちろん!喜んで
女)一つだけ約束して
男) なに?
女) これからは仕事終わり連絡欲しい…
一緒に帰りたいから
男) …わかった、でもその顔やめて可愛すぎる… 反則
女) はぁ〜!やっと言えた
スッキリした
男) そんなに前からだったの?
女) ん、まぁそうね...
気づくのに時間はかかったけど
あのね?夜遅くに呼び出して来るってことは
そういうことだから!好きでもない人のために動くとか有り得ないんだからね?わかった?
男) は、はい... これからは気をつけます...
女) 分かったなら よし
許してあげる だから家まで送って!
男) はい、喜んで
《 完 》
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