退勤30分前日記

やり続けないと形にならない。顔も知らない他人がこぼしたパン屑をいっしょうけんめい集めてパンを作ろうと指先で捏ねているような、または消しカスを集めてただただ練っているような、振り返れば制作ってこんな感じ。もうちょっとましな表現はなかったのか?

腰が痛くならないように設計された椅子の上でわざわざあぐらをかいて、机にだらしなく寄りかかりながら、目玉が画面の外へ泳いで逃げようとするたび意識を戻そうと水筒に手を伸ばす。やってはいる、考えてはいる、でも生産の手応えのない時間。

自分が作ったグラフィックを眺めても当時の苦労は思い出せない。今みたいに悩み、書いては消して、マウスから手を離そうとする自分と戦いながら作ったはずなのに。私は良くも悪くも感情が長続きしない。

さっきなぜかたまごっちのサイトに飛んで、なんかめっちゃ楽しそうな新作を見つけた。退勤したらすぐトイザラスに行きたいと思っているけど、どうかな。どうせ荷物をまとめて、エレベーターをおり、ビルから出た途端ものすごく我が家が恋しくなるんだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?